物語の種 の商品レビュー
コロナ禍で外出もままならない時期にSNSで募集して届けられたたくさんの人たちの種から芽生えた10話の物語。短い話ながらもどの話も優しい気持ちになれたり笑顔になれるし読みやすい。できたら自粛で1番しんどい時に読みたかったな。宝塚の話から、母と1度だけ観劇に行ったり家にサイン色紙があ...
コロナ禍で外出もままならない時期にSNSで募集して届けられたたくさんの人たちの種から芽生えた10話の物語。短い話ながらもどの話も優しい気持ちになれたり笑顔になれるし読みやすい。できたら自粛で1番しんどい時に読みたかったな。宝塚の話から、母と1度だけ観劇に行ったり家にサイン色紙があった事やテレビで観た男役の方の所作が素敵だった事を思い出し興味が出たしダリアから作られたクリーム、かなり使ってみたい。タキシード仮面様、ヤモリ、ダリア、小説、どれも楽しくて元気がもらえる話ばかり。最後は運天で乗り越える強さ。
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「あなたは物語の種を蒔きます。思い出話でも体験談でも心に留まったキーワードでも写真でも。 あなたが物語の種になりそうだと思ったものを投稿してください。 私は蒔かれた種からおはなしを書きます。もちろん、全部の種を芽吹かせることはできませんが、もしかしたらあなたの蒔いた種がおはな...
「あなたは物語の種を蒔きます。思い出話でも体験談でも心に留まったキーワードでも写真でも。 あなたが物語の種になりそうだと思ったものを投稿してください。 私は蒔かれた種からおはなしを書きます。もちろん、全部の種を芽吹かせることはできませんが、もしかしたらあなたの蒔いた種がおはなしの実をつけるかもしれません。宝くじを一枚買ったくらいの気分で種を一粒。さて、実はなるかな、ならぬかな。なったものから取って出し。」 コロナ禍で生まれたこんなアイデア。このアイデアも素晴らしいと思ったし、そこから生まれた話の数々がどれもまた良い!各短編どれも異なる味がある。集まった「種」がなければ生まれなかっただろう話、「まるでお話のような本当の話」など化学反応が作るおもしろさが詰まっていた。 装丁もこの本の世界観が詰まっていてお気に入り。
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コロナ禍で人々が家に籠っていた頃、家にいながら楽しめるようにとの発想で、物語になりそうな"種"を募集し、それを元に作られた10編の短編集。 個人的にはあまり響く話はなかったが、本作成の時期が時期だけに、コロナ禍を描いた話も多く、あー、そんな感じだったなと、な...
コロナ禍で人々が家に籠っていた頃、家にいながら楽しめるようにとの発想で、物語になりそうな"種"を募集し、それを元に作られた10編の短編集。 個人的にはあまり響く話はなかったが、本作成の時期が時期だけに、コロナ禍を描いた話も多く、あー、そんな感じだったなと、なんだかずいぶん前のことのような気になっていること自体に驚いた。
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お題を読者からいただき、作品を作り書籍化というアイデアがまずすごい 短編集になっており、どの話も面白かった 宝塚の沼にハマっているキャラクターが出ている三作品が好き 一連の話になっていて、生まれる前からファンと少し前にハマったファンと布教された人と、違う視点が面白い
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百万本の赤い薔薇がよかった。 他はうーむ、宝塚関連はそもそも興味がないのでいまいち響かず。 流れるように話し言葉が続く文章もちょい疲れたかな。 年々自分の読書体力が落ちてて、入れない文章に最後まで入れないことが増えた。 有川さんの短編でさえ、、、 体力で読む訳ではないけど、視力と...
百万本の赤い薔薇がよかった。 他はうーむ、宝塚関連はそもそも興味がないのでいまいち響かず。 流れるように話し言葉が続く文章もちょい疲れたかな。 年々自分の読書体力が落ちてて、入れない文章に最後まで入れないことが増えた。 有川さんの短編でさえ、、、 体力で読む訳ではないけど、視力と気力の衰えよ
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※このレビューにはネタバレを含みます
物語の種 有川ひろ ∞----------------------∞ 流行病の最中「物語の種」を募集、それをもとにした小説の短編集。宝塚ネタ多め。サラッと読めるのにしっかりした内容があってどれも面白かった。どれが1番とかないくらいどれも良かった。 3話目は「ゆず、香る」の後日談とのこと。 第一話「SNSの猫」 SNSに登場、保護猫カフェの白黒ハチワレ猫、その名もタキシード仮面さま。 第二話「レンゲ赤いか黄色いか、丸は誰ぞや」 花の名前はお前に任せた、歴史の話はこっちで引き受ける。 第三話「胡瓜と白菜、柚子を添え」 キュウリと白菜、どちらか決められないならお茶漬けにすればいいじゃない。そこに柚子を添えて。 第四話「我らを救い給いしもの」 読書好きの2人は登場人物に萌えていた。そうやって、嫌なことを幸福で上書きする。 第五話「ぷっくりおてて」 夏休みはおじいちゃんの田舎でホームステイ。その子が結婚相手に選んだのは、おじいちゃんとのお風呂を思い出す、ヤモリのおててを可愛いと言った女性。 第六話「Mr.ブルー」 おエラい上司の宝塚友達が出来た。恋愛対象はきっと宝塚レベルの2人は独身だが、一生共に宝塚を愛すと誓う。 第七話「百万本の赤い薔薇」 結婚記念日の贈り物はバラと間違えた椿の文箱(紙婚式)から始まり、歳時記は続く。 第八話「清く正しく美しく」 怪しいドリンクまで売らされるマッサージ店は時給800円。 第九話「ゴールデンパイナップル」 流行病が落ち着き祭りが再開。電車に乗る浴衣姿のカップルたちに思うこと。若者たちに作って欲しい思い出。 第十話「恥ずかしくて見れない」 Mr.ブルー続き。布教で連れていかれた宝塚。思わず恋をしてしまったお相手は、男役の彼女か、女性の彼女か。 2024/09/13 読了(図書館)
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ほのぼのとした生活が垣間見られる作品。 10個の短編集で話の繋がりもあり読みやすかったです。ヤモリの話が個人的に好きです。 肩の力を抜いて楽しめました。オススメです。
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久しぶりの有川作品 コロナ禍での彼女らしい企画モノ ほぼ全作品読了してるので、既読作品のエッセンスをあちこちに感じながら楽しい読書タイム 阪急宝塚沿線で過ごした大学4年間、ヅカジェンヌには幾度となく遭遇したけど、結局一度も観劇しなかったなぁ〜 一度は劇場に行ってみるべきだったか?!
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コロナ禍で文学にできることを!と始められた「物語の種」活動はとても素晴らしいと思った 十遍の短編はどれも作者の地元高知や(あとがきでは控えめに書いてあったが)作者自身がどハマりしたであろう宝塚要素が反映されており、綺麗にまとめられた似たような話が多いようにも感じた。 登場人物...
コロナ禍で文学にできることを!と始められた「物語の種」活動はとても素晴らしいと思った 十遍の短編はどれも作者の地元高知や(あとがきでは控えめに書いてあったが)作者自身がどハマりしたであろう宝塚要素が反映されており、綺麗にまとめられた似たような話が多いようにも感じた。 登場人物の心情を早口オタク語りで喋らせるのは面白かった 好きだったのは『ゴールデンパイナップル』 「種」であるエピソードもじんわりと趣深い文章だった
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一般から応募された物語の種をもとに作られた短編集。全部ではないけど、大半に宝塚歌劇団が出てきて、有川さん自身が相当ハマったんだなと思った。話の膨らませ方に魅力を感じた。
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