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52ヘルツのクジラたち の商品レビュー

4.3

1165件のお客様レビュー

  1. 5つ

    500

  2. 4つ

    437

  3. 3つ

    133

  4. 2つ

    28

  5. 1つ

    7

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2023/07/10

辛かった時に助けの手を差し伸べてくれた人のおかげで生きれる。その想いを別の人にも届けたい。そういう使命みたいなものが伝わってきた。 読んでいて人に優しくなれる本だと思った。

Posted byブクログ

2023/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても優しい素敵な物語。コンビニ兄弟とは異なるトーンの物語の描写と進行で、良い意味で想像とは異なる物語でした。天童荒太の小説を優しく、柔らかくしたら、こんな感じになるのかな、と思いました。

Posted byブクログ

2023/07/09

本題とは違うのだろうけれど、田舎に住む人はよそ者には厳しくして、身内には過剰なお節介ばかりして良い人を気取る人ってどこにでもいることを再確認できたのがよかった。(村中のおばあさん) 恋愛の盲目要素もあり、最終的にはキナコが前を向けるようになったのがよかった。

Posted byブクログ

2023/07/09

でも、基本的には優しい世界の話。終盤の夜の堤防のところは胸に響く。おとぎ話のような側面もありつつ、解決編は割と現実的で、2人がこれから共依存の関係になるんじゃなく、独立して強くなっていけそうな結末で読後感もよい。私は最後にカバーの裏(文庫版の)に気がついたので、ハッピー感倍増で得...

でも、基本的には優しい世界の話。終盤の夜の堤防のところは胸に響く。おとぎ話のような側面もありつつ、解決編は割と現実的で、2人がこれから共依存の関係になるんじゃなく、独立して強くなっていけそうな結末で読後感もよい。私は最後にカバーの裏(文庫版の)に気がついたので、ハッピー感倍増で得しました。 どんなに辛いことがあっても、少し休んだ後は、地に足つけて強く生きていかないといけない。どうしようもなく行き詰まって消えたいような気分の人、声をあげてそれが誰かに届いてそこから脱却してほしい。でもSNSに呟いたその叫びで犯罪の片棒を担がされたり、殺されちゃったり、するケースだってあるのが現代でもある。 こういう本を読んで、色々考えたりすることがひょっとしたら、もしもの時自分を救ったりするのかなぁとすら思った。

Posted byブクログ

2023/07/09

よかった〜。子どもに読ませたい本の一冊に入りました。 (感想書くのに期間が空き過ぎて冷めてしまったけど、、!^^;) どんなに悩んでたり、私だけ、って思っててもこの本読めば何かしら解決へと繋がる糸はどこかにあって、前向きに進むことの出来る希望を持てるかなと思った!

Posted byブクログ

2023/07/09

心に傷を負った主人公が同じような境遇で育った少年と出会い、少年の未来を救うために色々頑張りながら自分の過去と折り合いをつけていく物語。 しかしつくづく思うのは、子どもが育つ環境はとても大切だということだ。親ガチャとはよく言ったものでもはや運以外に他ならない。その運が悪いばかりに...

心に傷を負った主人公が同じような境遇で育った少年と出会い、少年の未来を救うために色々頑張りながら自分の過去と折り合いをつけていく物語。 しかしつくづく思うのは、子どもが育つ環境はとても大切だということだ。親ガチャとはよく言ったものでもはや運以外に他ならない。その運が悪いばかりに人として普通に成長すること、暮らすこと、希望を持つことさえ困難にしてしまう。本作のように、そういった不遇を乗り越えて自立する姿に感動するわけだけれども、そもそもが最低過ぎて感動の沸点は意図せず低く設定してしまう。 これが映画化されたら、よっぽどおかしな改変が入らない限り簡単に涙してしまいそうで今からそわそわしている。

Posted byブクログ

2023/07/08

自分自身の過去があったからこそ、愛に寄り添い、共に歩もうとできたんだなと思った。現実の世界にもSOSを出したいけど出せない人がいて、もしかしたら人生を終えてしまう人もいるんではないかと思うとゾッとしたけど、それが現実なんだなと実感した。人間の醜いところ、弱いところが描かれていて、...

自分自身の過去があったからこそ、愛に寄り添い、共に歩もうとできたんだなと思った。現実の世界にもSOSを出したいけど出せない人がいて、もしかしたら人生を終えてしまう人もいるんではないかと思うとゾッとしたけど、それが現実なんだなと実感した。人間の醜いところ、弱いところが描かれていて、リアリティがあると感じた。 涙なしでは読めなかった良い作品。

Posted byブクログ

2023/07/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

52ヘルツって現実ではかなりあるんだろなって感じた。キナコと愛の両方のこれまでの体験が想像を絶するものだったが、他にもこんな経験をしている人は自分が知らないだけでいるんじゃないかと思った。 そんな人がいたらその声を全身で聞ける、そんな人になりたいと思った

Posted byブクログ

2023/07/07
  • ネタバレ

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タイトル通り52ヘルツの声が描かれていた作品だった。 キナコがアンさんや美晴に注がれてた愛を通して52(愛)に注ぐところにとても感化されたし作品を通して死と隣合わせだったキナコが変化していって読むページが止まらなかった、この作品に出会えてよかった。

Posted byブクログ

2023/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終わった後に、心がぽっと暖かくなるような作品 52ヘルツのクジラ「たち」 この「たち」には、キナコと愛の二人だけではなく、キナコを救ったアンさん自身も含まれていたのね。 今回のように小説や映像作品で毒親やトランスジェンダーが登場する度、自分は所謂「普通」の環境で育ってきたことに気付かされる。親から愛情を注がれてきたと思っているし、性別や身体における大きな悩みもない。その事実に感謝しなければと思うと同時に、他者に対して自分の尺度で意見することに慎重にならなければとも思わされる。 自分の周りで52ヘルツの歌声を発している人がいたとして、自分は聴くことができるだろうか。アンさんやキナコのようにはいかないかもしれないけど、聴くことができたらいいなと思う。

Posted byブクログ