52ヘルツのクジラたち の商品レビュー

町田そのこ(著者)

2024/09/30

タイトルが心の柔らかいところを震わせる。タイトルだけでもう悲しい。
52ヘルツのクジラ自体知らず､調べたらもうつら過ぎて泣くしかない。そんなクジラがいるのか…

状況や実際より感情の小説だなぁという印象。
筆致があたたかく、他の著作も読んでみたい。

お話は、どなたかもレビューで書かれていたが、勧善懲悪で、善悪はっきりし過ぎてるように感じた。
10代20代で読んだら夢中になっただろうな。

2024/09/28

この本を読む前は、52ヘルツのクジラたちというタイトルが不思議で仕方なかった。だが、52ヘルツのクジラが他のクジラが聞き取れない高い周波数を放つクジラで、仲間に何も届けられず、この世で一番孤独な存在だと言われていることが分かり、この本を読む終えて納得した。
愛というものは誰もが求めるもので、平等に与えられるべきものである。だが、それができないのが事実で「愛」というものの恐ろしさを感じる。また誰かの心を殺すことになるかもしれない。
「愛ってなんだろう」って考えさせられるお話だった。

2024/09/28

52ヘルツの鯨の存在を知らず、Wikipedia で調べてから読んだ。その鯨の気持ちはわからないが、自分の声が仲間に届かないって、人間にとっては寂しいこと。親から虐待を受け育った2人が互いを見つけ、寄り添うことが出来て良かった。村中のキャラクターが好き。

2024/09/27

儚くも美しい景色が浮かぶ本でした。私も52ヘルツの声を聴ける人でありたい。自分と自分の周りを大事にしようと思える一冊。

2024/09/26

苦しいくらいに切ない
周波数が違うから他の人に苦しみを気づいてもらえない。大切な人の苦しみに気づけない。
頼ってくれれば、話してくれれば助けることができたのにと思うけれど、その声をあげるのが難しい。

2024/09/25

読んでいて綺麗で儚い情景が浮かぶ小説。苦しくて悲しいけど読んでよかった。人に助けられた分人に優しくしていこう〜。電車で涙ぐみながらスマホ見てる女になってしまった。

2024/09/25

とにかく泣けるとの評判を聞いて読んでみたが、
特に琴線に触れたと感じる場面は無かった。

心に傷を抱える女性が九州の片田舎に移り住み、
そこで虐待を受けて声の出なくなった少年と出会うというストーリー。

主人公の女性の開幕暴力や、酔っ払って男にハグ、キスなんぞしておきながら「私と彼はそういう関係じゃない」と発言する神経が理解出来ず、終始感情移入ができなかった。

ただ、読んだ後は家族の愛や周りの環境が当たり前でないことに改めて気付かされる作品なので、その点は良かった。

2024/09/19

借り物。重い内容ながらやさしい筆致で読後感は最高の一言。ぜひ手元に置いておきたい一冊。

52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。

2024/09/19

いやーーー、泣いた。これは泣きます。
次が気になって気になって、読むスピードが自然と早くなってしまう、、力強くて温かい作品だな〜と感じました
きっと｢彼女｣と｢ムシ｣は離れている間、お互い見合った人になれるように、そしてゆっくり時間をかけて成長していくんだろうなあ…
呼んだのはもう１年前になるかな？もう1回読み返して幸せな気持ちになろ〜と…

2024/09/17

児童虐待と、トランスジェンダーへの偏見、重いテーマが多くて描かれていたけど、章ごとに衝撃の事実が次々と明らかになるから読み進める手が止まらなかった( ; ; )
誰にも届かない声で叫び続けている子ども達がこの世界に沢山いると思うと胸が苦しくなったしどうしようもなく悔しい、、。
いつか自分も誰かの声を受け入れてあげられる人になれますように、、、