52ヘルツのクジラたち の商品レビュー
文章も設定も人物関係もストーリーも、スッと入ってきて読みやすい。それぞれの登場人物の生い立ちと人生も、(現実にはなかなかいないタイプの人達だけれど)無理なく描かれていると思う。 実は、あなたの周りにも、52ヘルツの歌を歌い続けているクジラがいるかもしれない。
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とにかく切なくて、ずっと感情移入しながら読んでました。52ヘルツのクジラたちというタイトルもとても良くて、自分の中でこれからずっと忘れない作品になったと思います。
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読みやすくて面白かったですが、つらい境遇の人が多すぎる。登場人物の良い人と悪い人がはっきり分かれてるので、それが読みやすくもあり、そうはならんやろと思ってしまう感じも受けてしまった気がしました。 最後ハッピーな感じで終わったのが良かったです。
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話の内容も難しくなく、すんなりさらさら読めた本でした。 先が気になって一気読み。 最後はおさまるところにおさまり、ハッピーな感じで終わったので読み終わりの余韻は良かったです(*^^*)
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終盤までずっと辛く胸が塞ぐような気持ちだったが、最後の最後に全てが報われた。 キコと愛が互いの声に気付き、また互いにこれからも生きて行くための灯りとなれて本当に良かった。 「人の幸せを形づくるピースのひとつになれたら」 この祈りが愛となり、人を満たして、また他の人の幸せを願う祈り...
終盤までずっと辛く胸が塞ぐような気持ちだったが、最後の最後に全てが報われた。 キコと愛が互いの声に気付き、また互いにこれからも生きて行くための灯りとなれて本当に良かった。 「人の幸せを形づくるピースのひとつになれたら」 この祈りが愛となり、人を満たして、また他の人の幸せを願う祈りに繋がっていく。 絶望の中でも、誰かに届くと信じて声を上げることを諦めないで、というメッセージを強く感じた。 1人でも多くの声なき声をキャッチできるように、少しでも多くの人がアンテナを高く掲げられる世の中でありますように。
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心に傷を抱えた女性と虐待を受けている少年の物語。 こういう物語に救われる人は少なくないだろうし、その感覚を絶対に肯定したいとは思うけれど、僕にはとっては優しすぎる話だった。 多分そう思うのは勧善懲悪な人物設定が受け入れられなかったからかもしれない。 愛を込めて育ててくれなかっ...
心に傷を抱えた女性と虐待を受けている少年の物語。 こういう物語に救われる人は少なくないだろうし、その感覚を絶対に肯定したいとは思うけれど、僕にはとっては優しすぎる話だった。 多分そう思うのは勧善懲悪な人物設定が受け入れられなかったからかもしれない。 愛を込めて育ててくれなかったキナコの両親、52に虐待をする琴美、見て見ぬ振りをする52にの祖父にキナコを所有物として見ていた元カレの主税。 人物像として矛盾はしていないのだが、これらの人々はある種の悪として描かれ、はたまた善として描かれる主人公側の人間達の弱さと逆境に苦しむ姿はあまりにも濁りがない。 物語として勧善懲悪の対立構造は読みやすいし、受け入れやすいものではあるのだけど、それじゃあ登場人物達が話を進めるための道具みたいじゃないか、と思ってしまう。 そんな考えを持って読んでいたから僕にはすんなり入ってこなかったけれど、同時にこの救いに何かを見出す人もいることは理解できる。 現実社会で苦しんでいるとき、自分の障害になっている人が悪そのものに見えることは往々にしてあるだろうから。 だからこの小説を否定することはできない。 みんなが幸福に生きていける世界だったらいいのにね。
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とても切なくて、涙が止まりませんでした。町田そのこさんの作品は初だったけど、この作品が最初で良かったなって思いました。
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図書館で借りて自習の時間に読んでたけど、途中途中涙が止まらなくなって焦りながら読んだ思い出。すごく素敵な作品、また読みたい本の一つ。
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とにかく胸が苦しくて、切なくなった。 レビューの評価が高くて気軽に読み始めただけだけど、話が進むにつれてのめり込むようにして読んだ。。 町田そのこさんにハマった第一作品目です。
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親が子に与える業の深さに目眩がする 真っ当な家族としての村中一家が眩しい 読みやすいのに内容は重い ただ情報が多いような印象はあり 盛り込んだことで絡まり合う業や不幸の連鎖に恐ろしさを感じるけど、一つ一つの事柄について上辺をなぞったようになってしまってるところも個人的には感じた
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