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赤い月の香り の商品レビュー

3.9

231件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/02/26

天才調香師、小川朔の物語のつづき。 前作と同様、心地よい香りをうっすら感じるような、静かな世界。 今回洋館で働くことになるのは、ちょっと攻撃的な匂いのする大柄な男、朝倉満。この前読んだ「眠りの庭」を思い出すような不穏な雰囲気があって、心がざわざわする。 そんな中、何度か登場する...

天才調香師、小川朔の物語のつづき。 前作と同様、心地よい香りをうっすら感じるような、静かな世界。 今回洋館で働くことになるのは、ちょっと攻撃的な匂いのする大柄な男、朝倉満。この前読んだ「眠りの庭」を思い出すような不穏な雰囲気があって、心がざわざわする。 そんな中、何度か登場する一香の様子には、少しほっとする。 読み進めていくうちに、満の過去とともに、朔の生い立ちや源さんの家族についても描かれ、引き込まれていく。 次回作があるなら、今度は新城のことも知りたいな。朔との出会いとか。

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2024/02/15

前作の背景はそのままにお手伝いとしての主人公が朝倉という青年に代わる。 まぁ激昂し易い主人公の生い立ちが最後に明らかにされるが、それでもこの人の行動には合点行かない部分が多々あり前作と異なり入り込めなかった。一香が出てくるとホッとした。

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2024/02/11

物静かで不思議な世界観が居心地よくて、前作を読み終えてすぐに書店へ向かって手に入れ、大事に大事に味わわせていただいた。 全体的に美しくじめっとした唯一無二な物語でやはり好きだった。途中生々しい場面があり少し嫌だとは感じたが、人間らしさという面では必然なのだろう。 前作ともしっかり...

物静かで不思議な世界観が居心地よくて、前作を読み終えてすぐに書店へ向かって手に入れ、大事に大事に味わわせていただいた。 全体的に美しくじめっとした唯一無二な物語でやはり好きだった。途中生々しい場面があり少し嫌だとは感じたが、人間らしさという面では必然なのだろう。 前作ともしっかり繋がっており、前登場人物が出てくると嬉しい。 そして形は普通、とは違えどラストに向かって愛を感じた。 ずっとずっと読み終えたくない。この不思議な感覚に浸っていたい。 次は梅雨の時期に読み返そう。きっとその季節が似合うと思う。

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2024/02/08

香りを奏でる調香師… 彼が診ている世界はどんな感じなんだろう… いつも強い怒りの匂いがした 依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す 香りにまつわるさまざまな執着、記憶… 彼が怒りに満ちているのは…

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2024/02/08

読書記録1. 『赤い月の香り』 千早 茜 著 千早さんの静謐で凛とした世界観を感じる作品 調香師小川朔の作り出す香りに纏わるお話し 昨年12月に読んだ『透明な夜の香り』の続編と言った位置付け 前作よりも少し人間味の強い雰囲気を感じました 香りには敏感過ぎて悩まされる事もあっ...

読書記録1. 『赤い月の香り』 千早 茜 著 千早さんの静謐で凛とした世界観を感じる作品 調香師小川朔の作り出す香りに纏わるお話し 昨年12月に読んだ『透明な夜の香り』の続編と言った位置付け 前作よりも少し人間味の強い雰囲気を感じました 香りには敏感過ぎて悩まされる事もあったり でも、料理と食べ物の匂いについては仕事をする上でなくてはならない大事な機能でもあり 感じられなくなるととても困る五感のひとつ 私が身につけるならば朔さんにどんな香りをお願いするかな?と妄想してみる

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2024/02/06

人並外れた嗅覚をもった調香師小川朔の誰も寄せ付けない感じが初っ端からどんな話なのか興味を引く。体臭で何もかもがわかっちゃうって相手の心が読めちゃうのと同じ、さぞかし窮屈で辛い能力だと思う。どんなにお願いされても欲しくない能力、フツウがいい。 そう思う作品。清涼感に浸れる一冊。

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2024/02/05

「透明な夜の香り」の続編があるということで、読んでみました。 前作同様、読み始めた瞬間、独特の雰囲気にのまれていきます。 浮世離れした雰囲気(小川朔と若宮さん)と現実的な雰囲気(新城、源さん)の間に読者が彷徨うような。 地上から足が5㎝浮いてる感じっていうんですかね。 このシリ...

「透明な夜の香り」の続編があるということで、読んでみました。 前作同様、読み始めた瞬間、独特の雰囲気にのまれていきます。 浮世離れした雰囲気(小川朔と若宮さん)と現実的な雰囲気(新城、源さん)の間に読者が彷徨うような。 地上から足が5㎝浮いてる感じっていうんですかね。 このシリーズを読んでいると、そんな気持ちになるんです。(私だけ??) なかなかディープで重いストーリーなのですが、読んでいて、なるほどなぁ、と思ったフレーズがありました。 ”体臭を求めることは唯一無二の欲望”(抜粋) (家族含め)好きな人の匂いって、自分と似たような匂いをしているような気がします。 容姿や性格などの理性で人を好きになるのとは別に、本能的に惹かれるのは匂い(体臭)なのかもしれません。 どっちかだけでもダメで、両方の条件を満たした時、人は求め求められるのかもしれないと思いました。 匂いって奥深いです。 小川朔の住んでいる屋敷や庭の香り。 読むたびにロクシタンのヴァーベナやイモーテルの香りを思い出します。(こればっかりは個人差ありそうです) 自然のさわやかさと緑の青臭い感じが鼻の奥で再現されるんですよね。 ストーリーは重めなのに、思い出す香りは爽やか。 複雑な世界です。 それにしても、嗅覚(味覚、視覚、聴覚は結構ありそうな?)をテーマにした小説ってあまり見ないのですが、それだけ難しい技術なのかもしれません。 嗅覚を文章で表現して、読者のイメージを膨らませる。 考えただけですごいのですが! 千早先生のチャレンジ精神にはただただ感服するばかりです。

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2024/01/31

人にはそれまで背景があって、今に存在する。その背景の一部として、香りを纏っている。唯一無二の自分の香りを、大切にしたいと思った。 朔が残すメモに書かれた、ハーブを使ったレシピ。そこ料理が美味しそう。

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2024/01/30

続編は読まねばと。 読み終わった時『なんだ素敵かよフッ』となりました。 個人的には、もっと依頼主の背景とオーダーを深掘りして欲しかった。 朝倉満くんの過去ももっともっと深掘りして欲しかった。 朔さんと一香ちゃんの事ももっと詳しく書いて欲しかった! ちょうどコロナ後で嗅覚と...

続編は読まねばと。 読み終わった時『なんだ素敵かよフッ』となりました。 個人的には、もっと依頼主の背景とオーダーを深掘りして欲しかった。 朝倉満くんの過去ももっともっと深掘りして欲しかった。 朔さんと一香ちゃんの事ももっと詳しく書いて欲しかった! ちょうどコロナ後で嗅覚と味覚が薄い気がしている中読みました。 なので何だかうまく入り込めなかった… でもこのシリーズは好きなので是非また続編を。

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2024/01/27

凄い能力があるが生きるのは大変そう。 自分も香りで何か思い出すことってあるのかな?想像できないけど、そういうこともあるのかも知れない。

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