赤い月の香り の商品レビュー
「透明な夜の香り」を読み終わって、千早茜さんの他の作品が読みたくなって探してたところ、続編が出てることを知り、即購入。文庫化してなくて、こんな素敵なハードカバーの本を買ってしまって大満足。1日で読み切ってしまった。 前作と違い、主人公は新たに洋館のアルバイト。でも、それは偶然では...
「透明な夜の香り」を読み終わって、千早茜さんの他の作品が読みたくなって探してたところ、続編が出てることを知り、即購入。文庫化してなくて、こんな素敵なハードカバーの本を買ってしまって大満足。1日で読み切ってしまった。 前作と違い、主人公は新たに洋館のアルバイト。でも、それは偶然ではなくて、最後に繋がっていく。一香ちゃんと小川朔さんの関係性は進んでないように見えて、ちょこっとずつ進んでた。その空気感が心地よくてまだまだ続いて欲しい続編を読み続けたい!!と思ってしまった。前作の登場人物もまた出てきたりと、世界観がまた広がって楽しかった〜!「楽しかった〜!」と思える本と出会えてとてもハッピー。
Posted by
2024.12.7 読了 相変わらずの綺麗な文章で、香りがリアルに香ってきてるようで癒されるし、クサイ臭いの表現は気持ち悪くもなる。 香りの勉強をしたくなる。そして、人を色で表現するの素敵だなぁ。 一香さんとのあの微妙な関係性、2人にしかわからない感じもすごくよいの。それが引き...
2024.12.7 読了 相変わらずの綺麗な文章で、香りがリアルに香ってきてるようで癒されるし、クサイ臭いの表現は気持ち悪くもなる。 香りの勉強をしたくなる。そして、人を色で表現するの素敵だなぁ。 一香さんとのあの微妙な関係性、2人にしかわからない感じもすごくよいの。それが引き続き続いてるのもいい。見てる側からすると少しもどかしいが、そこがまたいい。 源さんの家族関係の話も素敵だった。 もう少し続きを観たいなぁ。続編出ないのかな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容はなんとなく1作目の方が好きかな〜と、少し重めな感じがありました。個人の好みの問題程度ですが。小川策と若宮さんの関係や気持ちはやっぱり最後まで各々の言葉で明確な感じにはしないけど、でもお互い想いあっているのが分かる、あの感じが1作目からもどかしさもありつつ美しさや儚さを感じて、今回の最後の方もそのような感じがあり、そこがいいよなぁ、と思った。
Posted by
無形のものを形容詞や比喩で表現する、その表現の仕方が非常にユニークな作家さんでした。 “苦く青臭い獰猛な香り” とか “気配が尖る” とかおよそ今まで使ったことも聞いたこともない表現…(でもなんかわかる…)。最初はなじめず、イメージをつかむのに同じところ何度も読んだりして苦労し...
無形のものを形容詞や比喩で表現する、その表現の仕方が非常にユニークな作家さんでした。 “苦く青臭い獰猛な香り” とか “気配が尖る” とかおよそ今まで使ったことも聞いたこともない表現…(でもなんかわかる…)。最初はなじめず、イメージをつかむのに同じところ何度も読んだりして苦労しました。 が、この表現の巧みさについて、読みづらさがだんだん感心にかわって行きました。本当に言葉をあやっているという感じがしました。 次読む機会があれば、そんな表現をメモに抜き出して集めてみたいと思ったくらいです。ユニークな作家さんでした。 ストーリーはファンタジーな感じがしました。
Posted by
あの不思議な空気感が好きで続編を読みました。 最後に「そことそこが繋がるんだ!」というのもあり、小川朔というキャラにまた少し触れられたのがよかったです。
Posted by
前作を読み、ぜひとも続編が読みたいと思っていたので 期待でドキドキしながらこの本を手に取りました。 ひっそりと静かで透明の世界に、今回は真っ赤な荒々しい衝動が潜んでいて その対比に心揺さぶられる思いでした。 人を憎み続けるということは、自分を痛めることでもあるのよね。 物語の終わ...
前作を読み、ぜひとも続編が読みたいと思っていたので 期待でドキドキしながらこの本を手に取りました。 ひっそりと静かで透明の世界に、今回は真っ赤な荒々しい衝動が潜んでいて その対比に心揺さぶられる思いでした。 人を憎み続けるということは、自分を痛めることでもあるのよね。 物語の終わり方に救われた気がします。 そしてそして、さらなる続編が読みたいぞ〜!!
Posted by
『透明な夜の香り』の続編 この作品は前作読んでからの方が断然面白いです。 8章ですが、短編集と言うより 読みやすく続いてる感じ。 数日前に前作読んだけど、読み始めは何だっけ? と思いながら読んだけど、ドンドン引き込まれた 丁寧な生活の中から生まれ来る香り大事だよな。 ふわぁーと物...
『透明な夜の香り』の続編 この作品は前作読んでからの方が断然面白いです。 8章ですが、短編集と言うより 読みやすく続いてる感じ。 数日前に前作読んだけど、読み始めは何だっけ? と思いながら読んだけど、ドンドン引き込まれた 丁寧な生活の中から生まれ来る香り大事だよな。 ふわぁーと物語の中盤以降からおやっ?!えー! と思いながら読み、 読み終えたくと思いながら読みました。 続編あったら是非読みます。
Posted by
「透明な夜の香り」の続編 カフェで働く浅倉満は、仕事中に「君からは怒りの匂いがする」と言われ、調香師である小川朔から洋館で働かないかと勧誘を受ける。 香りに執着のある色々な依頼人を見ていくうちに、自分の「怒り」とも向き合うことになり、やがてなぜ朔が自分を雇ったのか知ることになる。...
「透明な夜の香り」の続編 カフェで働く浅倉満は、仕事中に「君からは怒りの匂いがする」と言われ、調香師である小川朔から洋館で働かないかと勧誘を受ける。 香りに執着のある色々な依頼人を見ていくうちに、自分の「怒り」とも向き合うことになり、やがてなぜ朔が自分を雇ったのか知ることになる。 1作目同様、本から香りのする話でした。 情景や風、色、香り、全てが美しく、読んでいると自分もアロマを炊いているような錯覚に陥ります。 そしてアロマを炊いた時と同じようなリラックス効果も。 不思議です。 目に見えないものをこんなに美しく言語化できるって素晴らしすぎる。 人間の深層心理にも迫る、奥の深い話でもありました。 もう少し続きが読みたいなぁ。
Posted by
前作が「若宮一香」の物語だとしたら、今作は「小川朔」の物語のように感じた。 主人公は感情の制御がきかない男性だけど、物語の中心には一香と朔がいる。 ふたりの距離感はずっとあのままなんだろうか。それは美しいのだけど危うくて少し淋しい。
Posted by
たくさんの植物に囲まれた古い洋館でひっそりと営まれるサロンと小川朔の世界にまた浸れることが嬉しい。サロンで働くようになった満と営む朔、ふたりの名前に関係するように月にまつわる話になっている。うちにも薔薇を始め色んな花や樹があるので香りを意識しながら庭いじりをしてみた。サロンを訪れ...
たくさんの植物に囲まれた古い洋館でひっそりと営まれるサロンと小川朔の世界にまた浸れることが嬉しい。サロンで働くようになった満と営む朔、ふたりの名前に関係するように月にまつわる話になっている。うちにも薔薇を始め色んな花や樹があるので香りを意識しながら庭いじりをしてみた。サロンを訪れる人たちのように強い欲求はないけど体調や気分などで身に纏う香りを選び整える生活をしてみたい。源さんが過去と向き合い朔の過去が少しわかり満は前に進めた。一香の存在は大きい。人はいつも香りの中で生きていることを意識させられる作品。
Posted by