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赤い月の香り の商品レビュー

3.9

253件のお客様レビュー

  1. 5つ

    59

  2. 4つ

    113

  3. 3つ

    64

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2024/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「透明な夜の香り」の続編ということで手にしました。 「かくれた次元」という半世紀以上前に出版された本の中に、(過密空間の)ストレスで嫌な匂いを放つ動物たち(おそらく人間も)のことが書かれていて、自分もいろんなストレス臭を撒き散らしていないか気になっていたところ、まっことタイムリーなお話でした。 前作もそうだけど、嗅覚って、感覚の中でも原始的な分、強力で残酷、暴力的になりうる部分があると思う。 正しい執着は、、、 「赦し」 なるほど。 そうなんだって、、、姉さん。 でも、なかなか、そんなに物分かりよくはなれないものだよね、、、

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2024/03/14

匂いが持つ記憶力に共感した。 自分が作ってもらうとしたらどんな香りにしようかな、2つあるな 香りって目に見えないのに、ありありと表現されていて、簡単に香りの想像ができた。嗅いだことないのにね。

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2024/03/12

透明な夜の香りの続編 前作同様に匂いで体調や心境などわかってしまう朔に驚きです。 一香も出てきましたが、なんだか薄い感じがしました。 今回は朝倉君が新しく出てきて、朝倉君が中心に話が進んでいったけど、母親との関係には苦しいものがありました。

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2024/03/10

読んでいて息が苦しくなる作品だった 徐々に紐解かれていく登場人物たちの背景、心情が相変わらず丁寧な文章でかかれていた

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2024/03/09

一作目の雰囲気がすごく好きだったので、二作目への不安を抱えつつ読んだものの、すぐにひきこまれた。 主人公が感情的な面がある分、幻想的になりすぎない良さもあると感じた。 変わらず美しい文章で、庭園の季節の移り変わりや、立ち上るような香りを楽しむことができた。 一香ちゃんもその後の姿...

一作目の雰囲気がすごく好きだったので、二作目への不安を抱えつつ読んだものの、すぐにひきこまれた。 主人公が感情的な面がある分、幻想的になりすぎない良さもあると感じた。 変わらず美しい文章で、庭園の季節の移り変わりや、立ち上るような香りを楽しむことができた。 一香ちゃんもその後の姿を見せてくれて嬉しかった。

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2024/03/07

前作の「透明な夜の香り」から続く物語。 若宮一香が小川朔の元を去ったあと、次に雇われたのは、朝倉満という青年だった。 朔の相棒、新城は「コーヒー入れてもらうなら女の子がいい」と言って反対するが、朔は有無を言わさず満を雇うことを決めた。 満は多くの疑問を持ちながらも、何かに導かれ...

前作の「透明な夜の香り」から続く物語。 若宮一香が小川朔の元を去ったあと、次に雇われたのは、朝倉満という青年だった。 朔の相棒、新城は「コーヒー入れてもらうなら女の子がいい」と言って反対するが、朔は有無を言わさず満を雇うことを決めた。 満は多くの疑問を持ちながらも、何かに導かれるようにして洋館に通うようになる。 「俺はあなたを傷つけるかもしれませんよ」 怒りの感情が湧くと、目の裏が赤く染まり、衝動が抑えられない満。 朔はそんな満の心内を嗅覚で感じ取っていた… 今作は、満の心の中の「怒り」が事あるごとに垣間見え、前作とは少し雰囲気が違う。 朔はなぜ、そんな満を半ば強制的に雇うことにしたのか。 朔の心の根底には、救いたい、そして救われたいという気持ちがあるのだろう。 ラストはとても良かった。

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2024/03/04

本を開いた瞬間、何か赤い香りが漂ったきがした。 すごくすごく良かった。ずっと続いて欲しい物語。 香りの表現の仕方が本当に美しく繊細で目の前にその香りがあるかと思いこんで、つい鼻で嗅いでしまう。 読み終えた後、満月のタイミングが気になって調べてしまった。これから意識して生活するよ...

本を開いた瞬間、何か赤い香りが漂ったきがした。 すごくすごく良かった。ずっと続いて欲しい物語。 香りの表現の仕方が本当に美しく繊細で目の前にその香りがあるかと思いこんで、つい鼻で嗅いでしまう。 読み終えた後、満月のタイミングが気になって調べてしまった。これから意識して生活するようになるきがする。 満の過去に依頼人がヒントになっていたこと、朔との共通点、明かされるまでの展開や文章が全てが美しく大事に大事に読んだ。 新庄の登場でふふっと笑いつつも前作と変わらない存在感に"ちゃんと続編なんだな"となぜか安心した。

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2024/03/03

お、思っとったんと違う…!!が第一感想。 前作に惹かれた要素はあんまり出てこなかったけど、読み物としては読みやすく面白かった。 何かを抱えた人が前を向けるようになるまでの物語という主題は一貫していて、読後の清々しさも健在です。

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2024/03/03

続編を楽しみに読み始めたが、主人公の朝倉満になかなか感情移入できず…。前作の静謐な空間描写も満の俗っぽさで薄れてしまっているように感じた。 一香が出てくるシーンは好き。

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2024/03/01

天才調香師・小川朔が暮らす洋館には、その嗅覚に縋る人々が訪れる…前作の一香に代わって新たに朝倉満が加わり、朔が暮らす洋館で働き出す。 作品を通し醸し出される透明感、更に香りまでも感じる表現力。お仕事小説を超越した素敵な世界観にまた引き込まれた。大好きな作品。

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