赤い月の香り の商品レビュー
『透明な夜の香り』の続編 この作品は前作読んでからの方が断然面白いです。 8章ですが、短編集と言うより 読みやすく続いてる感じ。 数日前に前作読んだけど、読み始めは何だっけ? と思いながら読んだけど、ドンドン引き込まれた 丁寧な生活の中から生まれ来る香り大事だよな。 ふわぁーと物...
『透明な夜の香り』の続編 この作品は前作読んでからの方が断然面白いです。 8章ですが、短編集と言うより 読みやすく続いてる感じ。 数日前に前作読んだけど、読み始めは何だっけ? と思いながら読んだけど、ドンドン引き込まれた 丁寧な生活の中から生まれ来る香り大事だよな。 ふわぁーと物語の中盤以降からおやっ?!えー! と思いながら読み、 読み終えたくと思いながら読みました。 続編あったら是非読みます。
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「透明な夜の香り」の続編 カフェで働く浅倉満は、仕事中に「君からは怒りの匂いがする」と言われ、調香師である小川朔から洋館で働かないかと勧誘を受ける。 香りに執着のある色々な依頼人を見ていくうちに、自分の「怒り」とも向き合うことになり、やがてなぜ朔が自分を雇ったのか知ることになる。...
「透明な夜の香り」の続編 カフェで働く浅倉満は、仕事中に「君からは怒りの匂いがする」と言われ、調香師である小川朔から洋館で働かないかと勧誘を受ける。 香りに執着のある色々な依頼人を見ていくうちに、自分の「怒り」とも向き合うことになり、やがてなぜ朔が自分を雇ったのか知ることになる。 1作目同様、本から香りのする話でした。 情景や風、色、香り、全てが美しく、読んでいると自分もアロマを炊いているような錯覚に陥ります。 そしてアロマを炊いた時と同じようなリラックス効果も。 不思議です。 目に見えないものをこんなに美しく言語化できるって素晴らしすぎる。 人間の深層心理にも迫る、奥の深い話でもありました。 もう少し続きが読みたいなぁ。
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前作が「若宮一香」の物語だとしたら、今作は「小川朔」の物語のように感じた。 主人公は感情の制御がきかない男性だけど、物語の中心には一香と朔がいる。 ふたりの距離感はずっとあのままなんだろうか。それは美しいのだけど危うくて少し淋しい。
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たくさんの植物に囲まれた古い洋館でひっそりと営まれるサロンと小川朔の世界にまた浸れることが嬉しい。サロンで働くようになった満と営む朔、ふたりの名前に関係するように月にまつわる話になっている。うちにも薔薇を始め色んな花や樹があるので香りを意識しながら庭いじりをしてみた。サロンを訪れ...
たくさんの植物に囲まれた古い洋館でひっそりと営まれるサロンと小川朔の世界にまた浸れることが嬉しい。サロンで働くようになった満と営む朔、ふたりの名前に関係するように月にまつわる話になっている。うちにも薔薇を始め色んな花や樹があるので香りを意識しながら庭いじりをしてみた。サロンを訪れる人たちのように強い欲求はないけど体調や気分などで身に纏う香りを選び整える生活をしてみたい。源さんが過去と向き合い朔の過去が少しわかり満は前に進めた。一香の存在は大きい。人はいつも香りの中で生きていることを意識させられる作品。
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以前、ブクログスタッフのオススメで読んだ『透明な夜の香り』の続編。まだうっすら覚えているうちに読了。 今回の主人公は、怒りの衝動を抑えられない、過去にトラウマを持つ青年、朝倉満。その他、前作から引き続き、朔、新城、源さん、そして一香も登場。前作の後、朔と一香の関係も気になってい...
以前、ブクログスタッフのオススメで読んだ『透明な夜の香り』の続編。まだうっすら覚えているうちに読了。 今回の主人公は、怒りの衝動を抑えられない、過去にトラウマを持つ青年、朝倉満。その他、前作から引き続き、朔、新城、源さん、そして一香も登場。前作の後、朔と一香の関係も気になっていたので素直に嬉しい。 今まで女性のお手伝いしか雇っていなかったのに、なぜ満?というところから始まり、物語が進むにつれて、少しずつ変わっていく満。過去のトラウマにも向き合い、朔との意外な関係も明らかに… ラスト、満が「正しい執着ってなんですか?」との問いに、朔が「赦しかな」との答え。赦せなくなってしまうと、それは歪んだ執着になってしまうということだろうか… 今回は源さんのエピソードが個人的には好きだったな〜
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p102 林檎はバラ科 p109 嗅覚は主観に左右されます p111 月は古来、ツクと発音したらしいよ。憑き物の憑くという意味があったという文献を読んだことがある
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「透明な夜の香り」の続編 カフェで働いていた朝倉 満に、朔は「この職場は君に合っていない」「君からは怒りの匂いもする」と言い、自分の館で働くように勧める。 朔のもとで働き出した朝倉は自分の中にある「赤い月」の意味と真実を知る。 今回も、話の中で植物たちのみずみずしい香りが立ち込めていました。特に源さんの夏の畑は青々とした草や野菜と土の香りを思いっきり深呼吸したくなり、ジャスミンの息が苦しくなるような甘い匂いの中に埋もれてみたい。 そして、人の体臭や執着や欲望も静かに匂ってきそうでした。 匂いが、遠い記憶や意識していない自分自身に、同仕様もなく繋がってしまっている様が、少し恐ろしくとても切なく感じました。 「香りは完璧なんだ。何度嗅いでも、確実にあの頃を思い出す。記憶だけじゃない、感情がよみがえるんだ。でも、小川さんの言う通りだった。同じ場所にいても同じものを感じてはいないんだ」 「昔のことを思い出せないのなら玉手箱をあげるよ。知ってる?浦島太郎の玉手箱からでてきたのは煙ではないという説があるんだよ。あれはね、香りなんだって。香りを嗅いで記憶がよみがえって、彼は歳をとったんだ。香りはね、一瞬で時を超える。試してみる?」
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透明な香りも赤い月の香りも、話しは全然違うのに、なぜか私の大好きな梨木香歩さんの西の魔女が死んだを思い出して、料理や暮らしを丁寧にしたくなる。 専門書並に詳しくハーブの効能とか知識も書いてあるので、1日1章10ページずつゆっくり読みたい小説。 途中恋愛小説!?!となり、恋...
透明な香りも赤い月の香りも、話しは全然違うのに、なぜか私の大好きな梨木香歩さんの西の魔女が死んだを思い出して、料理や暮らしを丁寧にしたくなる。 専門書並に詳しくハーブの効能とか知識も書いてあるので、1日1章10ページずつゆっくり読みたい小説。 途中恋愛小説!?!となり、恋愛小説苦手なので。。 前作より少し色恋が増えたような感じがするけれど、恋愛小説特有のどろどろ感はなく、また純愛すぎる感もなく程よい塩梅でそこが良かった。 重ねて、前作よりお客さんの依頼が変わってるなーとか個性的すぎて、理解に苦しむとこが多かったけれど、孤独を好む人はやはり人には理解出来ない悩みや苦しみがあるのだろうと思った。。
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香りの描写が好き。2人共敏感なところがあるのは境遇が似ていることもあるのかな。結婚指輪の代わりに香りを作ってほしいと依頼した夫婦に嬉しいかどうか尋ねていたのはなぜなのか。満は母親に会いに行くのか。
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早見さん小説二作目。 やはり暗い(笑)でもどんどん読み進められるし、世界感が頭に広がっていくかんじは好き。
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