口訳 古事記 の商品レビュー
神々のセリフがおもしろくて、思わず笑ってしまう。 どこかで読んだことがある、見たことがあるエピソード、だいたい古事記が出典だったw 古事記初心者におすすめ。
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初めのインパクトでグイグイ引き込まれた。町田流解釈もなるほどと頷けたり、親切に思えたり。 古事記にスピード感を付けてくれたという点で、とても画期的だったし、有り難かった!!
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古事記ってはるか昔に学校の授業ってちょっと名前くらい聞いたかな程度の知識しかなかったけど、 これは読みやすくて、あーこれ知ってるやつ!って思ったりしながら読めて面白かった。 それにしても神様ってこんな感じなんだ…(笑)
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口語訳で読みやすい・・・とはいえ、砕けすぎだろ?? 河内弁?関西の人間ではないので途中で飽きた。出雲も大和も熊襲も相模もみんな河内弁じゃなくて違う言葉でも良かったのに。てか、"草生える"とか現代スラングでも面白かったかもね。 最後に言いたいのは武内宿禰お疲れ様...
口語訳で読みやすい・・・とはいえ、砕けすぎだろ?? 河内弁?関西の人間ではないので途中で飽きた。出雲も大和も熊襲も相模もみんな河内弁じゃなくて違う言葉でも良かったのに。てか、"草生える"とか現代スラングでも面白かったかもね。 最後に言いたいのは武内宿禰お疲れ様でした!! ちょー長生きの大王何代にも仕えてて大変だったよね。
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河内弁に慣れてないせいもあるのか 私には全然合いませんでした。 なんとか最後まで読み切った、というレベル。 ざっと古事記の流れを掴むために読むには良いかも。
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天と地の始まり 高天原(たかあまのはら)に属する 身を隠す五柱の特別神が命じ 神世七代の一柱 伊耶那岐神(いざなき)と妹伊耶那美神(いざなみ)ペア 天の浮橋に立ち ドロドロのところに天の沼矛を下して かき回してみた ブヨブヨが矛の先から雫となって垂れ固まって島になった淤...
天と地の始まり 高天原(たかあまのはら)に属する 身を隠す五柱の特別神が命じ 神世七代の一柱 伊耶那岐神(いざなき)と妹伊耶那美神(いざなみ)ペア 天の浮橋に立ち ドロドロのところに天の沼矛を下して かき回してみた ブヨブヨが矛の先から雫となって垂れ固まって島になった淤能碁呂島(おのごろ) 二柱一体化し 大八島国と十柱の神・・・合計十四の島と三十五柱の神を生み出す 火傷で死んだ妹伊耶那美神に会いに黄泉国(よもつくに)へ行くがその姿に・・ 戻り、穢れを拭い去ると次々と神が生まれ・・ 須佐之男命(すさのおのみこと)と 八岐大蛇(やまたのおろち) 海洋の支配を父 伊耶那岐神から命じられるが発達障害で国に災いし 永久追放 兄 天照大御神(あまてらすおおみかみ)に挨拶に行くが暴挙に出て 高天原を追放 出雲国須賀で 八岐大蛇が八汐折の酒を飲んだところを頭を切り落とし 尾に入っていた草那芸剣(くさなぎのつるぎ)を天照大御神に献上し罷免される 大国主(おおくにぬし)は六世の孫にあたる 因幡の素兎 と 大穴牟遅神=大国主神 兄たちの荷物を入れた大きな袋を背負い因幡に 皮を鮫に剝がされた兎は 潮水を帯びて風に吹かれよと神様に言われ・・ 兄たちは八上比売(やかみひめ)に求婚するが 大穴牟遅神が好きだと言われ 弟に 山の上から猪と言って焼けた岩を落とし受け止めさせて殺すが 神産巣日神(かむむすひのかみ)の蛤貝比売の母乳の治癒力で生き還る 次に 大木に楔を打ってできた割れ目に挟まらせて殺すが 再び比売の乳で生き還り 紀の国に逃げ 根之堅州国へ抜けて須佐之男命の宅へ行き 須勢理毘売と結ばれる 須佐之男命に殺されかけるが毘売の機転で逃げ、盗んだ太刀と弓で兄たちを殺し 国をかためる・・・ 神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)、神武天皇へ 兄の五瀬命(いつせのみこと)日向から東へ向かい 宇佐、筑紫、安芸、吉備 登美能那賀泥毘古(とみのながすねびこ)の軍の矢で五瀬命が絶命 日の御子として東側の熊野から攻める 天照大神と高木神が高倉下に授けた剣で 奈良の宇陀、忍坂を制し 橿原に宮殿を建て天が下を治めたのが神武天皇。崩御のあと 、 その皇后 伊須気余理比売を日向にいた御子 当芸志美々命(たぎしみみ)が娶る 3人の息子を殺そうとしたが三男の神沼河耳命が殺害し 綏靖(すいぜい天皇になる その後、大昆古命と息子が北陸、会津を制し 崇神天皇が全国制覇を成し遂げる 景行天皇と倭健(やまとたける) 大碓命の16歳の弟 小碓命 を熊曽征伐を命ずる 女装し熊曽兄弟を倒し 倭建命と呼ばれる 健=その地で一番強い 出雲健に剣の交換をしようと相手の剣を抜き殺害 自分のものは偽りの太刀 大和に帰るが天皇に東国遠征を命じられる 再び倭比売命に面会 草那芸剣と袋を授かる 相模国で野火攻めにされるが剣で草を斬り 袋の中の火打石で向い火を起こす 一族を焼き殺し その地を焼遺(やいず=焼津)と呼ぶようになる 三浦半島から房総へ 后を生贄にし海の神を鎮め 甲斐 信濃も平定 尾張に帰還
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
口訳 古事記 町田康 ∞----------------------∞ なんで関西弁?と思いながらも口訳はやっぱり読みやすく、楽しく読めた。とはいえ関西人では無いので違和感が全くない訳では無いけど、そもそもこの頃(古事記が書かれた頃ではなくて神様がいた頃)はどんな話し言葉かも分からないので、まぁこんなもんかもしれんなとも思える。 神様は、ムカついたらすぐ殺す残酷さ、男女が出会っていいなと思ったら速攻交わる貞操観念の薄さにやたら強いのも相まって、人間よりも悪いものに感じてしまう。 それを思うと、日本武尊は親の言うことに従ってるだけの良い子に思えてしまうが、こんな子が近くにいると怖いもんは怖いな。 イザナギ・イザナミが出会いから演じる話、アマテラスが隠れてたのを変な踊りでおびき出す話、オオクニヌシが因幡の白兎を助けたり、兄弟に何度も殺されたり、ニニギがブサイクさんを振ったために寿命が出来ちゃったり。 こういう風に繋がってるのかと改めて知って勉強になった。 私はダーウィン論より、旧約聖書や武内宿禰の孫が書いたとされる竹内文書の方が好きなので、古事記をこんな簡単に読ませてもらえて嬉しい限り。 2024/05/11 読了(図書館)
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古文漢文赤点な理系人間として、古事記はなかなか原典が読みづらいものの代表だった。この作品は口約と銘打っているが、その実は関西弁いや河内弁というよりヤンキー色の強い言語によって「ワレ何さらしとんねん」「いてこましたろか」といった表現がなされている。そしてそれが無秩序状態にある古事記...
古文漢文赤点な理系人間として、古事記はなかなか原典が読みづらいものの代表だった。この作品は口約と銘打っているが、その実は関西弁いや河内弁というよりヤンキー色の強い言語によって「ワレ何さらしとんねん」「いてこましたろか」といった表現がなされている。そしてそれが無秩序状態にある古事記の世界観に怖ろしくフィットしている。 須佐之男命なんて半グレが結婚して子煩悩パパになった典型だし、大国主神も何度も●されるただのパシリだったのがやたら女性にモテて国造りの神様になったチャラ男だ。そして事あるごとに下ネタが登場する古事記は、まともに堅い文章で読んでいたら発狂してしまいそうだ。 その実は、長らく物語として口語伝承されてきた内容なので、面白おかしく脚色されたのだろうし、それを恭しく文章で読むよりもやはりネタ的なストーリーとして消費していくことが、神々の子孫たる我々後世の日本人が採るべき作法なのだろう。
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誰もが知っているが実際に読んだことがある人は極めて少ないであろう「古事記」を町田康が口語訳で現代に甦らせる。 町田康の文体と「古事記」のぶっ飛んだ世界観の相性が最高によく、こんなに「古事記」とは面白い物語だったのか!?、という驚愕と共に読めてしまう。 あまりにも破天荒すぎる神...
誰もが知っているが実際に読んだことがある人は極めて少ないであろう「古事記」を町田康が口語訳で現代に甦らせる。 町田康の文体と「古事記」のぶっ飛んだ世界観の相性が最高によく、こんなに「古事記」とは面白い物語だったのか!?、という驚愕と共に読めてしまう。 あまりにも破天荒すぎる神々たちの戯れをこんなにも面白く、かつ読みやすく描き出す著者の作家としての力量を実感した。 ぜひ文科省は本書を中学生くらいの必修図書として全国のジュブナイルに読ませてほしい。それで、日本が変わると思うな。
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天地創造から推古天皇手前までの歴史を紀伝体で描かれた古事記を,とっつきやすい大阪弁で転がす.歴史の始めも今も変わらず,ヤクザのような切った張った世界が展開しているのか,と思うと親近感が湧き読みやすい.日本書紀も,こんな文体で読んでみたいものだが,さすがに歴史的に確立した内容を遊ぶ...
天地創造から推古天皇手前までの歴史を紀伝体で描かれた古事記を,とっつきやすい大阪弁で転がす.歴史の始めも今も変わらず,ヤクザのような切った張った世界が展開しているのか,と思うと親近感が湧き読みやすい.日本書紀も,こんな文体で読んでみたいものだが,さすがに歴史的に確立した内容を遊ぶ訳にはいかないか.
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