口訳 古事記 の商品レビュー
*星三つ相当です 古事記は神様の名前などなかなか覚えられずでしたが、町蔵節で面白おかしく読めて良かったです。仕事で疲れた時にも「ふくく」と笑いながら良いテンションで読めるのでおすすめです。いいねええね。ほんま。
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古事記って無茶苦茶?! でも、文章表現は口語で書かれていて、読みやすかった。知らないことも多くて、日本のルーツを知るって悪くないって感じた。色々出てくるゆかりの神社に行ってみたくなった。
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口語訳で面白く、ニュアンスを想像しながら読めた。登場人物の名前が覚えられれば、より楽しめたと思う。 あと神様が多く、人間臭いというか酷い話というのがギリシア神話みたいと、日本の話だが縁遠かったので、新たな発見もあった。
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初めての古事記。これは町田康さんだからだろうか、こてこての関西弁を話す神たちが、とても人間くさく、単純ワイルドで、親近感さえ感じる。粗暴さも目立つが、一国ができるまでの自然の嵐や山の噴火を思わせるのが、おもしろい。不思議な出来事も、理解に苦しむ流れも、町田康さんの、「そこは神だ、...
初めての古事記。これは町田康さんだからだろうか、こてこての関西弁を話す神たちが、とても人間くさく、単純ワイルドで、親近感さえ感じる。粗暴さも目立つが、一国ができるまでの自然の嵐や山の噴火を思わせるのが、おもしろい。不思議な出来事も、理解に苦しむ流れも、町田康さんの、「そこは神だ、すごい」の一言ですとんと入ってくるのは、私もまた、単純だ。難しそうでまだ読めていない古典を、町田康さんが、また口訳してくださったらうれしい。
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いやもう町田康最高。 「古事記」をこんなに楽しく読めるとは。 どの話が一番よかったって、やっぱりスサノオかな。 「この須佐之男命というのが父の命(みこと)に命じられた統治行為を一切しない。しないだけではなく、発達障害というのだろうか、成長していいおっさんになり、伸ばした顎髭が鳩...
いやもう町田康最高。 「古事記」をこんなに楽しく読めるとは。 どの話が一番よかったって、やっぱりスサノオかな。 「この須佐之男命というのが父の命(みこと)に命じられた統治行為を一切しない。しないだけではなく、発達障害というのだろうか、成長していいおっさんになり、伸ばした顎髭が鳩尾に達するようになっても、意味なく哭き喚いて、秩序だった行動が一切できない。まあしかしそれにしてもそれが普通の人間だったら単なる残念ちゃんで済んだのだが、悪いことに須佐之男は神であった」 「伊耶那岐命は訳がわからなかった。貴い子であるはずの須佐之男命がなぜあんなにアホなのか」 笑いながら一気に最後まで読んだ。 後半の現実世界に近くなった天皇たちになると、なんでもありの怪獣みたいなところが無くなってパワーダウンするのだが、最後の仁徳天皇たちの相聞歌でまた笑かしてもらった。 真面目な顔で古事記を読むと論理の飛躍についていけないけど、河内弁って矛盾だらけの古代の屁理屈にピッタリ合うんだよね。 文学者ってこうでなくっちゃ。町田康さすがです。
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とっつきにくい内容の古事記が、町田康の独特な関西寄りの口語訳でめっちゃスラスラ読めてずっとおもろかった。高尚なものではなく、漫画のようにゲラゲラ笑って読める。話には聞いていたけど、日本の神様たち全員むちゃくちゃすぎて最高にイケてる。 落語か漫才のようなテンポ感でとても良かったで...
とっつきにくい内容の古事記が、町田康の独特な関西寄りの口語訳でめっちゃスラスラ読めてずっとおもろかった。高尚なものではなく、漫画のようにゲラゲラ笑って読める。話には聞いていたけど、日本の神様たち全員むちゃくちゃすぎて最高にイケてる。 落語か漫才のようなテンポ感でとても良かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名前は知ってるけど読んだことのない本選手権で必ずベスト10に入るだろう「古事記」 いや、部分的にはみんな知ってる「神様たちのお話」なんだけど、全体を読んだことのある人って少ないよね。 だって名前が読めないし、二回目三回目出てきても一文字違いの他の神様と混乱するしで、誰が誰だか。 とはいえ、誰が誰だかでも困らないところもあったりなかったり。 そんな「古事記」をあの町田康が口訳だと!ということで読んでみた。 いや、面白いではないか。 イザナギイザナミも、スサノオノミコトもアマテラスオオミカミもヤマトタケルも、みんな面白いではないか! 特に後半の関西弁全開の展開は必読。 破天荒で傍若無人で身勝手で残酷な神様たちのお話をわはははと笑いながら読む、よいではないか。
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「口訳 古事記」(町田 康)を読んだ。 面白いかと問われれば面白いと答えるかな。 (好きかと問われれば『・・・うーん・・・』かな) 以前、町田 康さんの「きれぎれ」を読んだ時の感想が、 『だめだ、薄々とは感じていたけれどやっぱり私には町田康さんの作品がやっぱり私には合わないんだ。...
「口訳 古事記」(町田 康)を読んだ。 面白いかと問われれば面白いと答えるかな。 (好きかと問われれば『・・・うーん・・・』かな) 以前、町田 康さんの「きれぎれ」を読んだ時の感想が、 『だめだ、薄々とは感じていたけれどやっぱり私には町田康さんの作品がやっぱり私には合わないんだ。合わないんだ。二回言うな。(笑)』 だったんだよな。 今回の「口訳 古事記」も合わないかもしれないと思いつつ読んだのだが、ハイテンションな関西弁(私には地域までは識別できない)に捲し立てられているうちに読み終わってしまった。 初出だけでなしに全部にふりがな欲しい神々の名前。 「古事記」そのものをちゃんと読んだことないのであれだけど、口訳の本作は物語として伝える力は十分ですわ。
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ページを捲る手が止まらず夢中になって読んでいたのが「古事記」、というのが驚きである。 ひょっとしたら町田康の創作なのでは、と何度も思った。 手練だ。しかも町田節盛りだくさん。 ファンにとってはたまらない一冊となった。 でも町田特有のグルーブ感に慣れてない人(合わない人)には厳...
ページを捲る手が止まらず夢中になって読んでいたのが「古事記」、というのが驚きである。 ひょっとしたら町田康の創作なのでは、と何度も思った。 手練だ。しかも町田節盛りだくさん。 ファンにとってはたまらない一冊となった。 でも町田特有のグルーブ感に慣れてない人(合わない人)には厳しいかも。 「古事記の現代語訳」と思って手に取るのはやめた方がいい。 次は「太平記」の口訳に取り掛かったとか。 それもとても楽しみ。
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古事記、日本書紀は、皇学館大学での西宮先生の授業を始め、何回も何回も読んできた。日本古典文学、大系を始め、様々な古事記に改造する書物、子供向けの漫画古事記に至るまで数え切れない位である。 その中でもこの古事記は素晴らしい内容である、神々が、なぜこのような物語として伝わってくるのか...
古事記、日本書紀は、皇学館大学での西宮先生の授業を始め、何回も何回も読んできた。日本古典文学、大系を始め、様々な古事記に改造する書物、子供向けの漫画古事記に至るまで数え切れない位である。 その中でもこの古事記は素晴らしい内容である、神々が、なぜこのような物語として伝わってくるのか、いろいろ興味深い物語である。
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