墨のゆらめき の商品レビュー
書って難しい、鑑賞ポイントわからん、って印象で、資料的価値とか誰の筆跡だとか料紙の美しさとかみたいなとこで見がちだけど、ときどき字そのもののパワーにわーって圧倒されたり、字そのものの芸術性に惚れ惚れしたりすることある。 最終的なとこはよくわからん感じだけどおもしろかった。
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読み下し文のリズムがいいのか、 整然と並んだ漢字のカクカクした見た目がいいのか、 よくわからないけれど 初めて触れた時から漢詩が好きな気がする。 思えば子供の頃、早朝にテレビ番組が なくてNHKをつけていると 漢詩紀行的な番組が流れていた。 滔々と読み上げられる漢詩のナレーシ...
読み下し文のリズムがいいのか、 整然と並んだ漢字のカクカクした見た目がいいのか、 よくわからないけれど 初めて触れた時から漢詩が好きな気がする。 思えば子供の頃、早朝にテレビ番組が なくてNHKをつけていると 漢詩紀行的な番組が流れていた。 滔々と読み上げられる漢詩のナレーション が心地よく、意味がわからなくても 良いものだなと思っていた。 だからなのかわからないが、娘の名前は 漢詩に由来する。 ここまで本文と全く関係ない私の話だが、 本文中に2つほど漢詩がでてきた。 だからなのか心地良かった。 私が今までなんとなく感じていた漢詩への 親しみに似て、この本には一貫して 暖かさを感じる。 良い本だった。
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この2人は普通に暮らしていたら交わることが無かったはず。そんな2人の関係性とか、心地良い会話が好きでした。 書道は苦手で仕方がないけど、ちょっとだけ筆を手にしてみたいなと感じました。
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ホテルマンのチカと書道家の遠田の話。書道やから重厚な話かと思ったら良い意味で裏切られためちゃくちゃ面白い。遠野の書く字が見たいし遠野が先生をしてくれるなら書道したくなる。この2人の関係性がほんとよくて、続編とかあればなって期待するほど好き。 まりもようかんほんまに存在してるの笑う。 友達ではないけど、「お前が去った春の山で、俺は一体誰と遊べば良いのか」の関係性めちゃくちゃ良い
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Audible、耳から入った物語でした。 ナレーターが良く、聞き惚れたので購入。 今度は改めて物語を目から入れると、文字から新たな驚きと輪郭を掴み、物語が新たな厚みと立体感を持ちました。 耳から目になったとき、序盤の『とおだかおるぅぅ〜!』は自分の中で、はっとした驚きを持ちま...
Audible、耳から入った物語でした。 ナレーターが良く、聞き惚れたので購入。 今度は改めて物語を目から入れると、文字から新たな驚きと輪郭を掴み、物語が新たな厚みと立体感を持ちました。 耳から目になったとき、序盤の『とおだかおるぅぅ〜!』は自分の中で、はっとした驚きを持ちました。 人の出会いと日常。 絆。 情。 義。 温かさ、優しさ。 人間関係。パートナー。バディ。 子どもと大人。 いいなぁ、と思うところがたくさんつまっていました。 続力、遠田薫、三木遥人ー。 チカとミッキーと名付ける遠田さん。 現実でも『あだ名・愛称はよくない』と言われ、子どもたちの名前に"くん、ちゃん"付けで呼んでいるけれど、物語を通してあだ名の良さを感じられました。 ずっと読みたい、見ていたいと思える2人の姿、素敵な物語でした。
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2025年1冊目。 ホテルマンのチカと書家の遠田のコンビが魅力的。 2人の会話は楽しいし全体の話も読みやすくて面白かったですが、あまり盛り上がりがなく平穏に終わったのが勿体なかった。 遠田が自分の過去についてわりとあっさりチカに話したり、昔の稼業が分かってホテルマンのチカとは決別?と思ったらこれまたあっさり解決。 ドロドロに揉めろ!とは思わないけど、もうちょっと2人のスレ違いとか葛藤とかあれば良かったなあ。 オーディオブック用に聞いて楽しい内容ってことなんですかね。
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三浦しをんさんの作品、やっぱりカッコいい青年が出てきた。青年というよりアラフォー世代だったが。 主人公は老舗のホテルに勤めるいたって平凡そうな続力、その力が筆耕士の遠田薫に仕事を依頼し、遠田書道教室を訪ねるところから始まる。 遠田の文字には人を引き付けるものがあるらしい。 表面的...
三浦しをんさんの作品、やっぱりカッコいい青年が出てきた。青年というよりアラフォー世代だったが。 主人公は老舗のホテルに勤めるいたって平凡そうな続力、その力が筆耕士の遠田薫に仕事を依頼し、遠田書道教室を訪ねるところから始まる。 遠田の文字には人を引き付けるものがあるらしい。 表面的にはいたって陽気な遠田だが、ふとした時に見え隠れする影が力は気になって彼に惹かれていく。 色々あって書家になった遠田、その正反対の人生を生きてきた力、ふたりの青年のバカみたいなやり取りがおかしくて笑ってしまう場面もあった。 しかし、遠田のどこか無理をしているような陽気さは力同様ずっと気になりつつ読み進めた。 最終的には遠田の秘密が明らかになるのだが、その生い立ちがあってこその遠田という書家なんだろう。 字は人を、人生を体現するものなのだと改めて思った。 余談だが、恥ずかしながら筆耕士という職業、この年になるまで知らなかった。 まだまだ知らないことがいっぱいありそうだ。
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◆「書」を通して見える世界◆ みなさんは「筆耕士」という職業を知っていますか?筆耕士とは、毛筆によって賞状や式辞、宛名などを書く職業の人を指します。この物語はホテルに勤務する主人公が、書家の遠田という男に筆耕を依頼することから始まります。思いがけずこの書家の副業である手紙の代筆を...
◆「書」を通して見える世界◆ みなさんは「筆耕士」という職業を知っていますか?筆耕士とは、毛筆によって賞状や式辞、宛名などを書く職業の人を指します。この物語はホテルに勤務する主人公が、書家の遠田という男に筆耕を依頼することから始まります。思いがけずこの書家の副業である手紙の代筆を手伝うことになった主人公は、奔放ながら才気溢れる遠田と、書の魅力に引き込まれていきます。手書きの機会が減っている今だからこそ、文字を書く仕事の大切さを感じられる作品です。
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人の良いホテルマンと 奔放な書道家が出会い、 書道教室の子供たちも含めて 仲を深めていく過程は良かったのだけど 後半書道家の生い立ちから現在に至るまでの話が すべて本人の説明によるもので 平坦な印象になってしまった。 しかしすいすい読み進められるので 誰かも書いてましたが、一泊...
人の良いホテルマンと 奔放な書道家が出会い、 書道教室の子供たちも含めて 仲を深めていく過程は良かったのだけど 後半書道家の生い立ちから現在に至るまでの話が すべて本人の説明によるもので 平坦な印象になってしまった。 しかしすいすい読み進められるので 誰かも書いてましたが、一泊旅行に持っていく本としては良いのかな。
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主人公は筆耕士の遠田と仕事をするうちに仲良くなっていく。遠田の思いがけない過去を知らされて2人の付き合いは変わっていく 悠々としている遠田に興味を惹かれる主人公の様子が伝わってきて、見事って言ったら上からだけど惹き込まれました 大人になって友達を作るのって難しいですね。新卒1...
主人公は筆耕士の遠田と仕事をするうちに仲良くなっていく。遠田の思いがけない過去を知らされて2人の付き合いは変わっていく 悠々としている遠田に興味を惹かれる主人公の様子が伝わってきて、見事って言ったら上からだけど惹き込まれました 大人になって友達を作るのって難しいですね。新卒1年目ですけど、周りの大人が散々そう言っていたのが身に沁みます。 大人の友人って子どもの時より両者の違いを楽しめる点が醍醐味だと思います。 私も友達欲しいなぁ
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