1,800円以上の注文で送料無料

墨のゆらめき の商品レビュー

4

269件のお客様レビュー

  1. 5つ

    69

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    67

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに三浦しをんを読んで、ほんとはずれなしだと改めて感じた。こんなに笑えて泣けるお話があるかね。遠田薫がとにかく魅力的。これはぜひ映画化してほしい。でもこんな書を誰が書けるか、とも思う。いや、私は書について全然知らないから分からんけど。遠田が何か恵まれない少年時代を送ったことは随所に出てくるので、最後も特に驚きはしないけど、末山組に出会えたこと、遠田夫婦に出会えたこと、書に出会えたこと、涙なしでは読めない。でも一番は、続が急に代筆屋をやらされた、遥人君の手紙の文面。まじで続、天才かよ!いや、三浦しをんが天才なんだけど。まじで泣けた。ここだけ3回繰り返し読んだわ。遥人君の友達のツッチーはまじでかっちょいい。こういう子がほんとにいてほしい。いやー、続編出ないかなー。表紙のこれは何なんだろう。ちょっと不気味だよね。

Posted byブクログ

2024/08/27

この著者の作り出すキャラが好き。 「クセ強」さんだけど、人として魅力的。 今回もホテルマンのチカが 職業意識バッチリの有能社会人なのに きまぐれ書道家の遠田に振り回され ちょっと仮面はがれて、いい感じ。 あと、書道教室に通う生徒に頼まれて ふたりで代筆屋をやるエピソード。 急に...

この著者の作り出すキャラが好き。 「クセ強」さんだけど、人として魅力的。 今回もホテルマンのチカが 職業意識バッチリの有能社会人なのに きまぐれ書道家の遠田に振り回され ちょっと仮面はがれて、いい感じ。 あと、書道教室に通う生徒に頼まれて ふたりで代筆屋をやるエピソード。 急になんか乗り移ったかのように 言葉を紡ぎ出すチカが怖い(笑) ほんわかムードで締めるかと思ったら どんでん返しがあって驚いたけれど これもまた素敵なバディものでした!

Posted byブクログ

2024/08/25

読んでいたら、墨の匂いがして書かれた文字が見えるような気がする。仕事上で付き合いがはじまった二人だが、これからも長く続いていきそうな気配。猫のカネコもいい味出してる。

Posted byブクログ

2024/08/25

書の奥行きを丁寧に描写してあり、書道本来のもつ味のようなものを教えてくれたところがよかったです。お笑いの兼近さんが、「努力は、みんなしていると思う。方向が違うだけ。正しい方向を教えてくれる人に巡り会えなかった人達に『努力してない』と決めつけないでほしい」という話を思い出しました。...

書の奥行きを丁寧に描写してあり、書道本来のもつ味のようなものを教えてくれたところがよかったです。お笑いの兼近さんが、「努力は、みんなしていると思う。方向が違うだけ。正しい方向を教えてくれる人に巡り会えなかった人達に『努力してない』と決めつけないでほしい」という話を思い出しました。どこで出会いがあるか分かりませんね。

Posted byブクログ

2024/08/20

書家の遠田とホテルマンの続の交流。 友だちって作るものじゃなくできるものなんだなーとか、学びって後からでも本人次第でできるんだなーとか、考えた。 モノトーンの装丁と行間からも書道の墨の匂いや色を感じたし、パンダのくだりではパンダさえもモノトーンなことに作者のうまさを感じた。

Posted byブクログ

2024/08/19

久しぶりの三浦しをんさん。ブクログの記録によると、一年以上、間が空いてしまっていたよう。本作は、図書館でたまたま見かけ、何やら話題になっていた記憶があったので、三浦しをんさんなら間違いはなかろうと借りてみることに。 前置きが長いなあと思っているうちに、いつの間にか終盤に差し掛かっ...

久しぶりの三浦しをんさん。ブクログの記録によると、一年以上、間が空いてしまっていたよう。本作は、図書館でたまたま見かけ、何やら話題になっていた記憶があったので、三浦しをんさんなら間違いはなかろうと借りてみることに。 前置きが長いなあと思っているうちに、いつの間にか終盤に差し掛かっていた印象。読み終わってから、実はオーディブル用に書き下ろされたものだと知って、なるほど納得した。ながら観ならぬながら読みが可能なら、確かにぴったりだと思える感じの、さらっとしていながら、なんとなく先が気になって、ずっと読んでしまうけれど、読んでいても疲れない、お茶菓子のような一冊だった。 読み終わってみても、やっぱりなんとなく先が気になる。次はいつ出るのかしら。

Posted byブクログ

2024/08/14

そんなの理想じゃん、って言いたくなるかもしれないけど、そういう世界もあるかもよと信じたくなるやさしいお話。癒される。

Posted byブクログ

2024/08/12

ホテルマンと筆耕士の書道家の交流を通した友情?の物語。基本的に悪い人間も出てこず、読後も悪くない。代筆業の手伝いを通して友情を深めつつ、たまに見せる書の描写はお見事。書の世界は面白いなと感じた。さっと読めるのでオススメ。

Posted byブクログ

2024/08/11

遠田には何やらつらい過去がありそうだと思ったらやはり、だった 相性が良かったのと、チカがまわりに恵まれほんわか生きてきて身についた優しさが、ふたりの距離を縮めたのだろう 書の師匠夫妻が亡くなり、中村氏の隠退もあり…わざと遠ざけるような素振りを見せた遠田、それでもチカが遠田に会いに...

遠田には何やらつらい過去がありそうだと思ったらやはり、だった 相性が良かったのと、チカがまわりに恵まれほんわか生きてきて身についた優しさが、ふたりの距離を縮めたのだろう 書の師匠夫妻が亡くなり、中村氏の隠退もあり…わざと遠ざけるような素振りを見せた遠田、それでもチカが遠田に会いに行って、仲良くし続けることを選んでホッとした カネコがいい味出してる〜

Posted byブクログ

2024/07/30

2人の男の友情物語でした。終盤の展開には少し驚きましたが、はるとくんとカネコ氏の存在が良いアクセントになっていました。自分は字が下手なので、薫がうらやましいです。本格的に、チカとの代筆屋としての物語も読みたいですね。

Posted byブクログ