27000冊ガーデン の商品レビュー

大崎梢(著者)

2023/06/19

学校司書の駒子さんが学園ミステリーを解いていく5篇です。実在する本がたくさん出てくるのと主人公が司書さんなので本好きには楽しめる一冊かと思います。本を愛するが故の司書さんの想いがいたるところで垣間見れます。『謎』も全て本に繋がっているし、どれも違った要素が入っているミステリーになっていました。

2023/06/13

自分が高校時代はほとんど学校図書館には行かなかった。

教員として学校に戻ったら、
自分が思っている以上に生徒がいた。

もしかしたら、私が知らないだけで
昔もあの場所に生徒はいたのかなあ。
そう思ったら、もったいない気がした。
もっと図書館行ってれば良かったな。

2023/06/12

県立高校の司書・星川駒子と書店員・針谷が本に纏わる日常ミステリーを解き明かす…

公立図書館と違って学校の司書は学校の方針によってアプローチの仕方が大分違うので、中々難しいですね…

書店員の針谷とのコンビもバランスが良く、大崎さんらしい本に対する情熱が感じられて、読んでて楽しかったです。こんな司書さんがいる学校あったら、図書室に通っちゃいます。

2023/06/10

【収録作品】放課後リーディング／過去と今と密室と／せいしょる　せいしょられる／クリスティにあらず／空を見上げて

県立高校の学校司書・星川駒子が、出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の謎に挑む連作。
学校司書の置かれた立場や彼らのもつ矜持が垣間見え、エールを送りたくなる。

2023/06/07

学校司書と書店員が本にまつわる謎を解き明かすなんて、わくわくしかない(笑)

作中にたくさん作家さんやその著書が出てきて、それだけでも楽しい。
特に「空を見上げて」は、タイトルも作者もわからない本を、推理しながら片っぱしから読んで探していくのだが、そこに登場する本たちはまさに学生時代に読んだのでなんだか嬉しくなってしまった。

学校司書は、教師とは違う立場で生徒たちを見守り、
限られた予算の中で少しでも生徒が本に興味を持ってくれるように努力していて、
なんて素敵な仕事だろうと思った。
そして、高校の時の司書の先生を思い出した。
図書委員とその司書の先生の関係は本当に良くて、楽しそうでいいなーと思ったものだ。
先生も、たくさんの生徒たちが図書館に来てくれて、1冊でも、手に取ってくれたらと願っておられたのだろうな。

「放課後リーディング」は学校外の事件の謎を解く話なので、2話目以降が学校にまつわる話になっているが、3話目以降が好き。
駒子もだけど、針谷さんは特に人となりがまだよくわからないので、次作を期待してます。

2023/06/06

学校司書をしています。
自分の仕事が出てくる作品は現実がチラついて集中できませんが、子ども達に本を読んでもらいたいと孤軍奮闘する姿には共感出来ました。刑事さんやお医者さんもこんな気持ちで素人探偵ミステリを読んでるのかな。

2023/05/31

学校司書と図書室に納品に来る書店員が、学校で起こった謎を解く。
学校司書が、生徒のことを考えた立場であり、生徒の味方でいることが、読んでいてひしひしと伝わってきた。

作中には様々な本が登場するけど、どれも人気作ばかり。読んだ覚えのある本も多かった。
読む子は大人と同じものを読んでいるんだなと改めて実感。

2023/05/30

高校図書館の司書の駒子さんのところに事件(問題？)が色々持ち込まれる。懇意にしてる書店の針谷さんと一緒に解決していく。
読書愛に満ちた学園プチミステリ？ってところでしょうか？

2023/05/30

高校の図書館に勤める司書の駒子と出入りの書店員・針谷が、本にまつわる謎を解き明かす短編集。

それぞれの話にたくさんの小説が出てくる。
これは知っている、読んだなぁと思いながら楽しみながらサクサクと読める。

クリスティにあらずは、「火の粉」「犯人に告ぐ」「放課後」「秘密」と深い内容の小説が出てきて、再読したい思いに駆られる。

いちばん印象に残ったのは、最後の空を見上げて。
亡くなった祖母の蔵書も興味深い。
わたしに当てはまらない本だったけど、読んでみたらとても良かった。という本を探すのだが…。

「中田永一」と「乙一」が同一人物だと知ったことからベストセラー作家で、別名義で出した本だと気づく…。

少しのヒントから見つけるまでだが、どういった本に興味を持ったのかを知るのはその人を知ることにも繋がるのだなぁと。

いろんな子がいるのは当たり前だけど忙しい時間にこそ本に触れてほしいと思った。
いちばん吸収できるこの年代に良い影響を与えられる本に出会ってほしいと。

恥ずかしながら私自身、高校時代はまったく本を読まなかった。
だから図書室がどこにあったのかさえ知らない。
まったく何してたんだか…。

今になって夢中になるほど本を読んでいる。

今更だが…。
もう成長しないのだが…。
活躍もしないのだが…。

だが、もういいやと思えるまで読むだろう。

2023/05/30

県立高校の図書館司書とその図書館に納品する書店員がコンビを組んで高校内で発生する事件を解決していく連作短編集

事件にも絡んだたくさんの本が登場して、それだけでもう本好きは楽しくなっちゃうもんね

作者は元書店員さんとのことだけど
案外本人は今も現役の書店員のつもりでいるのでないかと感じてしまいます
出てくる本を手に取ってみたくなる優れた
POPのような一冊でした

でもさぁ…高校に司書さんていた？
うちの高校にはいなかったなぁ…