27000冊ガーデン の商品レビュー

大崎梢(著者)

2023/07/20

誰かに本を届けたい
その思いは司書も書店員も同じだ。
一冊の本が、本のある空間が、癒しになり助けになる。
その事を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思う。

2023/07/17

自分の職場が結構リアルに描かれていて、自分ごとの様に読んだ。

学校図書館は公共図書館と違い、学校の方針で全く違って来る。

「せいしょる　せいしょられる」
作中の駒子と同じく、私も思い出したくない過去に心をしくしくさせながら読んだ。
駒子には教育委員会という後ろ盾があって良かったと思いつつ、羨ましいとも感じた。
まさに「せいしょられた」経験より。

学校図書館、学校司書の仕事に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しい。

2023/07/10

とある県立高校司書が主人公の「日常の謎」ミステリ。

「日常の謎」分野の嚆矢となる北村薫ほど格調高くはないが、最近の知られた本も紹介されていて、本に絡めた謎解きも気軽に楽しめる。

2023/07/04

高校の図書館司書さんの話。
高校生と学校へ本を届ける書店員さんと共に謎を解いていくのが面白い。
様々な事情を抱えた高校生たちが主人公となっていて、読みやすかったです。

ところどころに知ってる作家さんの本なども出てきて、楽しみながら読めました。
読書って面白いし心の支えにもなるのだと、改めて感じた作品でした。

2023/07/03

司書さんと本屋さんが本や図書室に纏わる連作短編ミステリ。
色んな本が出てくるのでそれも楽しんで読むことができました。

2023/07/02

読書の可能性を信じている人たちの物語。
熱い司書さんは想定していたものの、何がぐっと来たかって県教育委員会が後ろ盾となって動いていることだ。
高校の国語でも小説よりも実用文を重視するとか、教育現場の流れは西沢先生寄りなのではと勝手に思っていたので、これが実情を反映しているのなら素敵なことだ。
教えるだけじゃ教育にはならない。育むとは違うかもしれないけど、培うのには読書はかなり役に立ちますよ（別に役に立たなくてもいいという自由さも尚素晴らしい）。

2024/03/29

タイトルの27000冊は、主人公の駒子が学校司書として働く高校図書館の蔵書冊数かな。表紙がまさにガーデンで素適。緑に囲まれて読書したくなる。駒子は、生徒が持ってくる5つの謎を出入りの書店員・針谷さんと解決するのだが、本の貸出返却だけではな司書の仕事が描かれていて学校図書館を知ることができる。様々な学校があり、様々な生徒がいることが分かる。駒子が生徒のために選んだ本の中に、自分も読んで良かったと思った本が入っていて親しみを感じ嬉しかった。

2023/06/24

図書館司書が学校や生徒絡みで起きた事件や探し物を出入りの書店員の推理を助けに解決していく話が5篇。
本のタイトルと各表題のつけ方が興味をひくが、どれも書店員のいとも容易い推理で解決、まとめは生徒たちのための図書館でありたい、そのための手助けをする司書でありたい的な。

2023/06/22

「ガーデン」と「27000冊」、ちょっと興味がわいてタイトル買いの本。
高校の図書館司書・駒子が遭遇する謎を、本を納入する書店員（彼が主な探偵役）らとともに解き明かす日常の謎系作品。場所が高校なので生徒も関係してきて、設定自体は新鮮だし、学校の図書館司書ならでは悩みも面白いかなと思うのですが・・・・
「図書ｘ日常の謎」って本も多いし、全体的に暖かい感触の物語も、ちょっとテイスト的には飽きちゃったかなって私個人的な問題で、なかなか感動できない状況に(^^;。悪くない一冊だけど、なんか、もう少しガツンと来てほしかったかな。27000冊のパワーを見せてほしかった(笑)

2023/06/21

初めて見たときから楽しみにしていた｢図書館ミステリー｣。
謎解きがストーリーの軸になるのですが、実在の作品がたくさん出てくるのでそれもまた楽しい。
｢本｣にまつわる謎。憧れの｢司書｣という職業について描かれているのも面白かった。

図書館が生徒の孤独な時間を和らげてくれたり、安らげる場所だったり、これからを生きる力になる本との出会いの場所になればいいなと思いました。

読みながら、米澤穂信さんの図書ミステリーシリーズを思い出した。
駒子と針谷さん、今後の二人の仲も気になります。

『いつかこの本が、あなたの力にきっとなる』