それでも旅に出るカフェ の商品レビュー
『ときどき旅に出るカフェ』の続編かな?前作はぼんやりとしか覚えてなかったけど。今作はちょうどコロナ禍の話。奈良さんのコロナ禍での考えてる事が本当に割と最近の事で、、みんな色々辛かったなぁと。まだ渦中だけど。コロナ禍で実際に海外に行ける訳じゃないけれど、『それでも』と店主はブレずに...
『ときどき旅に出るカフェ』の続編かな?前作はぼんやりとしか覚えてなかったけど。今作はちょうどコロナ禍の話。奈良さんのコロナ禍での考えてる事が本当に割と最近の事で、、みんな色々辛かったなぁと。まだ渦中だけど。コロナ禍で実際に海外に行ける訳じゃないけれど、『それでも』と店主はブレずにあろうとする姿が素敵だった。
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コロナ禍で旅行は難しい状況なのにカフェ・ルーズの中では日々のしがらみから解き放たれて旅に出掛けられているような気になるから不思議だった。 それぞれに切り離せない悩みや事情があってそれが解決するわけでもないけれどなぜかすっきりした気持ちになれる物語。
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現実のコロナ禍が小説内時間に反映されてて ついこの間のことなのに あらためて記憶をよみがえらせてしまった。 リモートワークの増えた瑛子の憩いの場は 近所にある「カフェ・ルーズ」 けれどコロナによる営業自粛以降 店が再開する様子はない。 店長の円はネット販売やキッチンカーで この...
現実のコロナ禍が小説内時間に反映されてて ついこの間のことなのに あらためて記憶をよみがえらせてしまった。 リモートワークの増えた瑛子の憩いの場は 近所にある「カフェ・ルーズ」 けれどコロナによる営業自粛以降 店が再開する様子はない。 店長の円はネット販売やキッチンカーで この時期を乗り切っていたのだ。 2話目からは店舗も営業復活。 カフェを訪れるお客さんや瑛子自身 瑛子の仕事仲間などが抱えるちょっとした悩みが 円の作る世界のめずらしい料理を糸口に 解決したり、しそうだなと思わせたり。 あれ!? これシリーズの2作目?…と途中で気がついた。 順番逆になるけど1作目を読めば 元同僚だという瑛子と円の関係性もわかるかな。
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円さん、おかえりなさい!コロナ禍の中、カフェ・ルーズを強く逞しく守ってくれてありがとう。守るどころじゃないな。進化してる。 私がカフェ・ルーズを好きなのは、お料理やスイーツ・ドリンクが美味しそう、というそれだけじゃなくて、円さん、瑛子さんをはじめとする登場人物が、時に間違えたり...
円さん、おかえりなさい!コロナ禍の中、カフェ・ルーズを強く逞しく守ってくれてありがとう。守るどころじゃないな。進化してる。 私がカフェ・ルーズを好きなのは、お料理やスイーツ・ドリンクが美味しそう、というそれだけじゃなくて、円さん、瑛子さんをはじめとする登場人物が、時に間違えたり失敗したり迷ったり、親しみの持てる等身大の人達なのに、そこから逃げずに受け止める強さを持った上質な人達だから。友達になりたいって思える人達だから。 「働いていても、働いていなくても、結婚していても、結婚していなくても、わたしたちはなにかが足りないと思わされてきている」 何もかもは出来ない。出来ない事ばかりに目を向けてしまうと自信なんて持てるはずがない。明日の自分は今日より足りない部分を埋められるかもしれないし、一年経ってもさほど変わらないのかもしれない。先の事は分からないのだから、今日ここまでやった自分を褒めて胸を張って生きていきたい。
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『ときどき旅に出るカフェ』に続くシリーズ第2弾。読むのを楽しみにしていた作品です。ただ、ちょっと読む時期を間違えたかなって…「カフェ・ルーズ」と「マカン・マラン」なら??私なら「マカン・マラン」に行きたいなぁ~って感じながらの読書だったので(^-^; 10編の連作短編集で、...
『ときどき旅に出るカフェ』に続くシリーズ第2弾。読むのを楽しみにしていた作品です。ただ、ちょっと読む時期を間違えたかなって…「カフェ・ルーズ」と「マカン・マラン」なら??私なら「マカン・マラン」に行きたいなぁ~って感じながらの読書だったので(^-^; 10編の連作短編集で、独身でひとり暮らしをしている奈良瑛子の目線で描かれている作品…。瑛子の元同僚である葛井円が経営する「カフェルーズ」は、世界各地の珍しい料理やお菓子、お茶やドリンクなど…円自身が旅に出た先で学んで得た料理を提供するお店。瑛子の住まいとお店が近いこと、またオーナーの円との関係もよく、そして美味しいものが食べられるということで、瑛子の隠れ家的な存在に「カフェルーズ」はなっていた。ただ、折しもコロナ禍のあおりを受けたことで、キッチンカーとオンラインショップという営業形態にも取り組むようになっていた。「カフェルーズ」を訪れる人々は、小さな生きにくさを抱えており、コロナ禍であるからこそのこともあったりもします。 旅に出かけたい(っていうか、無理だけど)、「カフェ・ルーズ」のような、珍しくも美味しいものが味わえるお店が近くにあったらなぁ…って思いました。でもこの作品って、ミステリーなの?そうだとしたら、だいぶライトな感じかなって…前作では楽しく読めたのに、私の読み方が悪かったかな、そんな風にも感じてしまいました。
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住宅街近くの一風変わったカフェが舞台の連作短編集。プチミステリー仕立てで、物語はカフェの常連客である奈良瑛子の視点で描かれている。シリーズ2作目。 ◇ 不惑を迎える独身OLの奈良瑛子。 相変わらず1LDKの自宅マンションと会社とを行き来する日々だが、...
住宅街近くの一風変わったカフェが舞台の連作短編集。プチミステリー仕立てで、物語はカフェの常連客である奈良瑛子の視点で描かれている。シリーズ2作目。 ◇ 不惑を迎える独身OLの奈良瑛子。 相変わらず1LDKの自宅マンションと会社とを行き来する日々だが、自宅近くの小さなカフェに行くことがささやかな楽しみだ。 その店の名はカフェ・ルーズといい、営むのは勤め先の元同僚だった葛井円という女性だ。明るく機転の利く円とのお喋りは、瑛子にとって安らぎのひと時になっている。 カフェのメニューには、旅と美味しいものが大好きな円が旅先で出会った料理やスイーツ、気の利いた飲み物まで並んでいる。瑛子の至福の時はまさにここにあった。 ところが突如襲ったコロナ禍は瑛子にお籠り生活を強い、カフェには営業自粛を余儀なくした。 瑛子がカフェ・ルーズに足を運ばなくなって2年目となったある日のこと。瑛子は駅のホームで偶然出会った円のルームメイトのヒョンジュから、円は10ヶ月前にシェアハウスを退去したと聞かされる。 ( 第1話「再会のシュークリーム」)全10話。 * * * * * まずコロナ禍の描写にはリアリティがあったと思います。 瑛子やその同僚が神経質になったり困惑したりしている姿には共感を覚えました。リモートワークでは何か調子が出なくて、同じ仕事でも出勤してやる方が効率が上がるのではと思ったりしたのを思い出します。 また、瑛子が円とカフェ・ルーズを心配する気持ちも手に取るようにわかります。 自分も馴染みのお店の営業自粛もあって、淋しく思うとともに閉店してしまうことを心配したりもしたからです。(結局、近所の和菓子屋さんが店を畳みました。老舗で時々利用するお店だっただけにショックでした。) そして、作品のウリでもあるグルメ部分。 今回も美味しそうなメニューがあり、興味を唆られました。バインミーが人気だったように思って調べてみると、ベトナムのサンドイッチで生ハムや野菜の膾を挟んだものだそう。食べてみたいと思いました。 ( できればパクチー抜きで注文したい ) また、苦境を脱する手段としてキッチンカーでの営業に踏み切ったことは、いかにも円らしい攻めの姿勢でよかったと思いました。 最後にミステリー部分。 中盤までは円の活躍で問題が解決していきますが、終盤は前作同様にやっかいごとが円に降りかかってきます。おまけに最終話でも片がつきませんでした。円ファンとしてはこれはつらい。 ストーリー構成から見て悪い展開にならないとは思うけれど、正直ジリジリします。 でも3作目もあることがわかったので、よしとすることにしました。
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前作が良かったので期待して読みました。 舞台はコロナ禍。現実とリンクしていてうんうんと頷きながら読み進めました。 前作よりも、フェミっぽい展開が目立ったかなあと。それが悪いわけでも嫌いなわけでもないのだけど、なんとなく文章に棘というか説教くささを感じてしまった。 カフェを1人...
前作が良かったので期待して読みました。 舞台はコロナ禍。現実とリンクしていてうんうんと頷きながら読み進めました。 前作よりも、フェミっぽい展開が目立ったかなあと。それが悪いわけでも嫌いなわけでもないのだけど、なんとなく文章に棘というか説教くささを感じてしまった。 カフェを1人で経営していたら、ただふわふわニコニコしているだけじゃやっていけるわけもないし、こだわりや強い意志が必要なのも納得なので円がはっきりと拒絶や否定をするのはなにも違和感もないはずなのに。 結婚しているしていない、子供のいるいない、それぞれの立場の女性が分断させられている。それで得をしているのは一体誰なんでしょうね? という趣旨の円のセリフ。 後半の展開。女性同士を対立させて孤立させ、男に縋らないと生きていけなくするような男性の存在。 読後感はいいものではなかった。 おそらくまた続編があるのだろうけど、読む気になるかは未定。
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世界のお菓子を出してくれるカフェのオーナー円と元同僚の常連客瑛子が軸に話が短編で進みます。 お客さんのさりげない悩みに寄り添いながら、気づいたら本人自身の力で立ち上がっているっていいですね。 しっかり最後の結末まで書かれているものと、曖昧なものとありますが、どちらも安心して読...
世界のお菓子を出してくれるカフェのオーナー円と元同僚の常連客瑛子が軸に話が短編で進みます。 お客さんのさりげない悩みに寄り添いながら、気づいたら本人自身の力で立ち上がっているっていいですね。 しっかり最後の結末まで書かれているものと、曖昧なものとありますが、どちらも安心して読めていいですね。 女性の機微をわかってくれる文章に共感します。 最後に登場してくる人以外、嫌な人がいないですが、それでも世の中の生きにくさからストーリーが生まれています。 旅に出て、自分を棚卸しって素敵な女性だな。
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安心して読める。旅と食べものを背景に、日常のモヤモヤな事から、話がスタートする。コージミステリーとあったが、ミステリー感は少ない。それにしても、色々なジャンルに分けるなぁとかんじた。
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9/29 近藤史恵さんのこのカフェシリーズが大好きです。 世界の美味しそうな食べ物やスイーツ、ドリンクは 物語を引き立ててくれています。 カフェのオーナー、円と常連客、瑛子。 世の中の定規ではなく、自分の根を太く地に張って大切な幹を作り上げることの素晴らしさを学びました! とて...
9/29 近藤史恵さんのこのカフェシリーズが大好きです。 世界の美味しそうな食べ物やスイーツ、ドリンクは 物語を引き立ててくれています。 カフェのオーナー、円と常連客、瑛子。 世の中の定規ではなく、自分の根を太く地に張って大切な幹を作り上げることの素晴らしさを学びました! とても大好きな本です。
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