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それでも旅に出るカフェ の商品レビュー

3.8

165件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    50

  4. 2つ

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2024/07/23

「旅に出るカフェ」シリーズ第2弾。 今回は、コロナ禍の設定なので、最初から最後まで重々しい雰囲気が漂う。今となっては、テレワークにも慣れ、オンラインとオフラインのハイブリッドな生活は快適なのだが、始めは誰とも直で会えない鬱々とした日々があったなと、あの頃のことを思い出した。 ...

「旅に出るカフェ」シリーズ第2弾。 今回は、コロナ禍の設定なので、最初から最後まで重々しい雰囲気が漂う。今となっては、テレワークにも慣れ、オンラインとオフラインのハイブリッドな生活は快適なのだが、始めは誰とも直で会えない鬱々とした日々があったなと、あの頃のことを思い出した。 そんな中「カフェ・ルーズ」のようなカフェが自宅近くにあったら、どんなに良いか…。旅行に出れないが、円が作る世界のスイーツや料理を味わうだけで、心が和む。 前作でもスイーツを通して小さな謎解きなどがあったが、本作ではどの回もその後の展開が気になる終わり方になっていて、「どうなったのかな」と余韻が残る。 また、一話一話、世代でのコミュニケーションのあり方や聴覚障害者と接し方、最後は男性と女性の自尊心の持ち方など、いろいろな人との関係性を描いていて、少し考えさせられることもあった。

Posted byブクログ

2024/07/06

カフェシリーズ続編。 今回はコロナ禍の中の設定で、若干重苦しい雰囲気が漂う。 そんな中でも、カフェルーズには美味しいドリンクやお菓子の宝庫で、きっとくつろげる。 瑛子も円も誠実で常識人。 人との距離の取り方も上手で安心できる。 最後の箱崎さんの件。 女性の生き方って難し...

カフェシリーズ続編。 今回はコロナ禍の中の設定で、若干重苦しい雰囲気が漂う。 そんな中でも、カフェルーズには美味しいドリンクやお菓子の宝庫で、きっとくつろげる。 瑛子も円も誠実で常識人。 人との距離の取り方も上手で安心できる。 最後の箱崎さんの件。 女性の生き方って難しい。 男性と比べると色々な生活パターンがあるし、それに対し余計なことを物申す人もいるし、女性の敵は女性なのかもしれないとも思う。 心に残った言葉。 健常者がそうでない人より、多くのことを知っているなんて、単なる思い込みだ。

Posted byブクログ

2024/06/27

 近藤さんのカフェ系小説はそうでないものに比べて好み。美味しそうな食べ物の表現がとてもお上手。耳慣れない世界の料理やスイーツ等の蘊蓄も楽しく、ビストロ・パ・マルと同様追いかけたいシリーズ。コロナ禍の移動制限や黙食等のルールも既に懐かしい。コロナ禍での制限にマンスプレイニングからの...

 近藤さんのカフェ系小説はそうでないものに比べて好み。美味しそうな食べ物の表現がとてもお上手。耳慣れない世界の料理やスイーツ等の蘊蓄も楽しく、ビストロ・パ・マルと同様追いかけたいシリーズ。コロナ禍の移動制限や黙食等のルールも既に懐かしい。コロナ禍での制限にマンスプレイニングからの嫌がらせなど、災難が降りかかるカフェ・ルーズと円の今後が気になる。感情労働は私も若い頃無意識にやってしまっていたなぁ、と反省。瑛子はもっと円と親しくなってもいいのに。牛乳を焼いて作るリャージェンカ飲んでみたい。

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2024/06/26

たくさんの食べ物が見ているだけでこんなに美味しさが伝わってくるのはすごいです。どれも美味しそうでした!!

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2024/06/06

コロナ禍、いろいろ制限されていた日々を思い出しながら読む。 カフェ・ルーズに訪れる人達、関わる人たちの物語。 あたりまえだけれど、何かしら問題を抱えている人もいる。 家族、友人、同僚、恋人… みんなそれぞれに懸命に生きていく中、いろいろあるよねと思わされた。 芯が通っていて柔軟...

コロナ禍、いろいろ制限されていた日々を思い出しながら読む。 カフェ・ルーズに訪れる人達、関わる人たちの物語。 あたりまえだけれど、何かしら問題を抱えている人もいる。 家族、友人、同僚、恋人… みんなそれぞれに懸命に生きていく中、いろいろあるよねと思わされた。 芯が通っていて柔軟なカフェのオーナー 円がとても魅力的。 表紙のケーキ(スロベニアのブレッドクリームケーキ)美味しそう。食べた~い!

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2024/05/31

続編とは知らず…前のを読んでから読みたかったな、前のも読んでみます。異国の食べ物、素敵なカフェ、いいなぁ。

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2024/05/31

シリーズ2作目 コロナ禍の世相が反映されて身近に感じるような気もするけど、最近の本はどれもコロナが出てくるので接したくない人もいるだろうな… 主人公も影響は受けていて、前作より素直さや受け入れる心が狭まったような気がする 周りからの無言の圧力や固定概念など、誰でも身に覚えがあって...

シリーズ2作目 コロナ禍の世相が反映されて身近に感じるような気もするけど、最近の本はどれもコロナが出てくるので接したくない人もいるだろうな… 主人公も影響は受けていて、前作より素直さや受け入れる心が狭まったような気がする 周りからの無言の圧力や固定概念など、誰でも身に覚えがあって、なかなか抜け出せないこともある それでも旅に出たくなるコンセプトや美味しそうな食べ物は色々出てきて楽しい

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2024/07/12

ひとり旅はしたことが ありませんが、 たまにはいいかも、と 思いました。 自分を縛り付けてきた 言葉や他人の基準から 離れて、 冷静になって、自分が 本当はどうしたいのか 考える。 そんな時間もときには 必要かも。 それにしても止まり木 のような場所があるの っていいで...

ひとり旅はしたことが ありませんが、 たまにはいいかも、と 思いました。 自分を縛り付けてきた 言葉や他人の基準から 離れて、 冷静になって、自分が 本当はどうしたいのか 考える。 そんな時間もときには 必要かも。 それにしても止まり木 のような場所があるの っていいですね。 この物語の主人公には カフェ・ルーズがある。 気軽に通える距離感で、 雰囲気が良くて紅茶や ケーキが美味しくて、 混んでもなくて店主の 人当たりも良くて♪ そんなカフェが近所に あったら最高ですね♡

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2024/05/29

安定の筆致で、読ませてくれる。ほぼ一気に読んだ。 ほぼ一気に読んだからか、全編通しての作者の強い思想というか思いがしんどかった…作者の思いではないのかもしれないけど、とにかく強い調子で毎話主張されたようで、息切れ。 小説は、希望やちょっとした夢を見せてくれるものでもあるし、私...

安定の筆致で、読ませてくれる。ほぼ一気に読んだ。 ほぼ一気に読んだからか、全編通しての作者の強い思想というか思いがしんどかった…作者の思いではないのかもしれないけど、とにかく強い調子で毎話主張されたようで、息切れ。 小説は、希望やちょっとした夢を見せてくれるものでもあるし、私はそういった話が読みたいほうだけど、今回はひたすら現実を見させられている感覚だった。 でも今や、お話の中の厳しい社会より、今の現実のほうが酷過ぎて… 感染症が広まり始めてから少しだけ収まる頃の期間でのお話になっているので、毎話冒頭にはその現状や「惨状」に触れられ、 その後は作者のよく出してくる「社会格差」「男尊女卑」「ジェンダー」ほか、見ないふり見過ごしてきた問題が絡まる内容に。今回は避けて通れない「戦争」まで。 どの問題も重要だし悲壮だし、この日本におそらく絶望していそうな作者の言うことなので厳しいし、個人の力では動かない強固なものへのやりきれなさや情けなさ、諦めのようなものも強く感じる。 だけど、主人公ふたりは強い。 もちろんそれまでに辛く悔しく、泣くしかなかった過去があっただろうし、そもそも乗り越えなくてもいい問題が日本中にはびこっていることへの徒労感から虚無の境地にもなっただろう。だけど今は、死なずにそこに居て、食べて寝て仕事して、生活している。強い。 ここまで強くなれない人も相当いると思うから、このふたりの強さは、眩しいというより圧倒されるように感じてしまう。 このふたりに気後れしてる場合ではないのはわかっている。 社会、国の問題なのに変えようとしても何も変わらないこの日本に怒りを向けるべきで、そこと戦っているふたりは力強い味方なんだ。だけど何ででしょう、分断されたように感じるのは。そうなるように仕向ける社会や国や固定観念、通例やジョーシキといったもの。くそくらえと毎日思ってるよ。日本死ねと毎日思ってる。 だけど今回は私も微力だけどやれることからやろう、という感じにはなれなかったな…疲れてるのかな… この小説が出た頃から今や、国の感染症のお粗末すぎる幕引きも見たし、日本国民を殺しにかかってる政府のやりくちも日々更新されまくってて、「戦争」したがっているのもありありと見せてくる政府。裏金も溜め込んで責任を一切取らない、金だけ今だけ自分だけの政治屋。のうのうと生きてるよ。 正義も良識もジョーシキさえ無いよ。 もっと酷くなってるよ、と主人公たちに言いたい。たたみかけるように酷くなっていて、微かな力も奪われてるよって。日々の暮らしさえできなくなる恐ろしさがまた襲ってきてるんだよ。そしたら彼女たちはどうする? それでも思いの中だけでも皆で手をたずさえて、ひとりひとりできることをできたらいいね。どこか知らない街でそんな人がたくさんいてくれる、と思えたらいいね……

Posted byブクログ

2024/05/28

前作を読んでからだいぶ経っていたので内容を忘れていたが、旅がコンセプトのカフェだったなあ。今作も聞いたことも見たこともないお菓子や食べ物が出てきて、近所にこんなカフェがあれば通い詰めたい。ただ珍しいものを出すカフェの話ではなく、感染症や人間関係に絡めてなんだか色々考えさせられまし...

前作を読んでからだいぶ経っていたので内容を忘れていたが、旅がコンセプトのカフェだったなあ。今作も聞いたことも見たこともないお菓子や食べ物が出てきて、近所にこんなカフェがあれば通い詰めたい。ただ珍しいものを出すカフェの話ではなく、感染症や人間関係に絡めてなんだか色々考えさせられました。

Posted byブクログ