好きになってしまいました。 の商品レビュー
人の日常ってこんなに面白いものだったか。三浦先生が一際素敵なお人柄で、見る目を持っているだけではないか。いやそんなことはない。私たちだってしっかりと日常を注視し、言葉にしてみれば、実は面白いのだ、きっと。 にしたって、三浦しをんさんの文体はどうにも惹かれる。同じ生活をしていても、...
人の日常ってこんなに面白いものだったか。三浦先生が一際素敵なお人柄で、見る目を持っているだけではないか。いやそんなことはない。私たちだってしっかりと日常を注視し、言葉にしてみれば、実は面白いのだ、きっと。 にしたって、三浦しをんさんの文体はどうにも惹かれる。同じ生活をしていても、ここまで軽く、笑顔で読める作品にはならない。ふんわりとこの先の人生が楽しみなものにさせてくれるエッセイ。エッセイっていいなと、普段読まないけど三浦しをんさんだから買った私は思いましたとさ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2012~2022年のエッセイ集(企業の会報誌と新聞掲載)。 ・面白かった編 「穴に落ちる」 なにか(だれか)を好きになること/ならないことについて、「心の赴くまま、自分に合ったやり方で、ただ生きればいい」という所が優しいなーと思った。ただし彼女の過去のエッセイ読む限り、読書だライブだ文楽だ観劇だBLだ、結構充実してるので、「好きになることに非常に用心深い」という自己分析は違うんじゃない?(抑えた結果でもそれなの??)と思わなくもない。 ・「希望の塔」 若い頃と同じように本を読み切れなくなってくる理由が「老化」とあってぎゃふんとなる。もうそんなに量を読める体じゃないと思い知るべき、とあるけど、でもね、読んでみたい本は年々増えるし読み返したい本も年々増えるし、積み上がる本は希望でもあり執着でもあるなーと思う次第。自分にとってのアタリ本だけ精査して読めればいいんだけど、レビューや売上がよくても、ハズレかどうかは究極その時々に読んでみないと分かんないしなー。 総評 面白かったけど掲載が会報誌メインだからか、ちょっと話がよそゆきだったと思う。もっとゲラゲラ笑いたかったのでそこだけ残念。面白かったけどね!
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作家さんの日常生活に対するものの見方がとても勉強になった。個人的には特に旅のエピソードが印象的であった。見るもの、経験するもがどれも新鮮かつ目の前に重い浮かび上がるように書かれていた。また、人とのつながりによって旅を何倍にも楽しめることを知れた。僕も旅が好きなので地元の方との会話...
作家さんの日常生活に対するものの見方がとても勉強になった。個人的には特に旅のエピソードが印象的であった。見るもの、経験するもがどれも新鮮かつ目の前に重い浮かび上がるように書かれていた。また、人とのつながりによって旅を何倍にも楽しめることを知れた。僕も旅が好きなので地元の方との会話ん楽しむ旅をしてみたい。
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ご無沙汰しております、妄想変態しをんさん。やっぱり同年代のしをんさんのエッセイには笑わせてもらえる。だが、以前のような、無防備で腹を抱えて笑えるものに比べると、やや落ち着いた?大人?の様相を呈している。あ、年齢的に当たり前か。いや、むしろ遅すぎるのか?以前なら「東のしをん」、「西...
ご無沙汰しております、妄想変態しをんさん。やっぱり同年代のしをんさんのエッセイには笑わせてもらえる。だが、以前のような、無防備で腹を抱えて笑えるものに比べると、やや落ち着いた?大人?の様相を呈している。あ、年齢的に当たり前か。いや、むしろ遅すぎるのか?以前なら「東のしをん」、「西の西」が面白エッセイの二大巨頭と思っていたのだが、今年に入って新勢力「お通じのリョウ」の勢いが凄すぎて圧倒されている。まぁ私もしをんさんのように、根本の妄想変態に蓋をしつつ生きていくことを心に誓おう。たまには溢れ出すのはお許しを。
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日常を楽しむ術が、素敵です。 しかも、エンタメをただ享受するだけでなく、その裏に潜むかもしれない危険性をもきちんと分析しようとする姿勢(それってオタク体質だからかは疑問)、それもまた深い。 愛はどこにでも溢れる。そして溢れさせた方が楽しい。分析も怠らなければ、健やかに継続できて最...
日常を楽しむ術が、素敵です。 しかも、エンタメをただ享受するだけでなく、その裏に潜むかもしれない危険性をもきちんと分析しようとする姿勢(それってオタク体質だからかは疑問)、それもまた深い。 愛はどこにでも溢れる。そして溢れさせた方が楽しい。分析も怠らなければ、健やかに継続できて最高!ですね。
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三浦さんのエッセイって、 出てくる主人公に口調が似ているんだなぁ。 産みの親だから当たり前か。 でも「私が語りはじめた彼は」のように 凛とした小説も書かれているし、 その多面性が魅力なのかも。
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三浦しをんさんのエッセイは初めてだと思うが、読みやすかったです。だいぶ古くに書かれたエッセイもありました。
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安定のオタクっぷり。 作家としての筆者しか知らなくとも、エッセイを読むだけで、三浦しをんという人物が見えてくる気がする。
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しをんさんのエッセイを初めて読んだかもしれない。思っていたより普通な感じ。 なんとなく面白さを期待してしまっていた。 旅に関してのエッセイが多いのだが、一番気になったのは東洋のマチュピチュと呼ばれる別子銅山。廃墟、ラピュタという単語を聞くとたまらない。いつか夫と行こう。その前に...
しをんさんのエッセイを初めて読んだかもしれない。思っていたより普通な感じ。 なんとなく面白さを期待してしまっていた。 旅に関してのエッセイが多いのだが、一番気になったのは東洋のマチュピチュと呼ばれる別子銅山。廃墟、ラピュタという単語を聞くとたまらない。いつか夫と行こう。その前に夫にラピュタを観せねば。 ところで、電車の中で皆が一心不乱にスマホをいじっている姿をどう思うだろうか。正直私は気持ち悪いなーと思っていた。その心理は何なのかと言われると、うまく説明できない。 しをんさんが言う「何かに夢中になってる姿はクールではないから」というのは面白い観点(なぜか上から目線になってしまい申し訳ない)だと思った。 私も外出時に隙あらば読書をしているが、その姿は他人に「きも…」と思われているのかもしれない。合掌。
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さくさく読めそうで意外と時間がかかってしまっている現在進行形。どーしてだろうと考えてみると、短いながらも内容、表現に無論のしをん節が効いたおもしろい文章、ひとつひとつのストーリーがぎっしりつまっているからなんじゃないかと。けっこう丁寧に読んじゃってる自分がいる。冒頭の「名前のない...
さくさく読めそうで意外と時間がかかってしまっている現在進行形。どーしてだろうと考えてみると、短いながらも内容、表現に無論のしをん節が効いたおもしろい文章、ひとつひとつのストーリーがぎっしりつまっているからなんじゃないかと。けっこう丁寧に読んじゃってる自分がいる。冒頭の「名前のない友」でしょっぱなからまさに好きになってしまいました。図書館返却、あと数日待って!
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