花に埋もれる の商品レビュー
「なめらかなくぼみ」 「二十三センチの祝福」 「マイ、マイマイ」 「ふるえる」 「マグノリアの夫」 「花に眩む」 六話収録の短編集。 一行目から彩瀬まるワールド全開。 それぞれの物語は独立していて何の関連性もないけれど全話から男女の満たされない思いがひたひたと迫って来る。 ...
「なめらかなくぼみ」 「二十三センチの祝福」 「マイ、マイマイ」 「ふるえる」 「マグノリアの夫」 「花に眩む」 六話収録の短編集。 一行目から彩瀬まるワールド全開。 それぞれの物語は独立していて何の関連性もないけれど全話から男女の満たされない思いがひたひたと迫って来る。 自身の欠乏している部分を埋めるかのように、人やモノに縋り生を紡ぐ。 時折、美しい文章の中に隠れ潜む狂気に気付きゾワッとする瞬間が存在する。 リアルな現実と幻想的な光景が融合されて不思議な空間へ導かれた。 芳醇な花の香りに包まれながら不思議な世界観に浸れる一冊。
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よかった。好みの感じ。 どの作品も、ちょっとエロくて、可愛くて、変な設定ってところが、これまた好みでw 「マグノリアの夫」のラストの驚きが、なんか新鮮だったw 装画も、装丁も素敵で◎
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贅沢することや欲を満たすのと違った、共感とか時間の共有といった緩やかで穏やかな時間の大切さに気付かされます。 短編のなかでも『二十三センチの祝福』が好きでした。
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ベストアルバム的短編集ってすごくいいキャッチだなってくらいまさに、な短編集だった。 デビューされた作品は当時まだ受賞される前にWEBの方で読んだけど、こうして今の作品と並べると根本が同じなんだなと嬉しくなった。彩瀬さんと花はとてもよく似合う
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編6作 ゆっくりと時間がたゆたう くぼみや質感、重ねる部分に僅かなぬくもりを求める心 そういう濃密で細やかな描写と少しの狂気 記憶に紐づいた香りが鼻先を掠めていく
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憧れ、執着、およそ恋に似た感情が幻想を呼び起こし、 世界の色さえ変えていく…。女による女のための R-18文学賞受賞作「花に眩む」も収録した、ベスト アルバム的短編集。
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