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花に埋もれる の商品レビュー

3.5

46件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    21

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2023/06/06

ファンタジー色強めの短編集、結局1番楽しめたのは以前別のアンソロジーで読んだ二十三センチの祝福だった。私の好きな彩瀬作品はこういうのではない…

Posted byブクログ

2023/06/06

「なめらかなくぼみ」と「マグノリアの夫」が好き。彩瀬まるさんが描く恋愛は切ないけど生き生きとしていて読んでいて心地いい。

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2023/05/31

最初の2編は好き。 特に「二十三センチの祝福」は良い。 ファンタジー要素が強くなるとついていけなくなる。

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2023/05/30

石とか花とかが身体に入ったり、身体から出て来たり、なんとも不思議な短編集。ファンタジー要素が強めなのであまり共感出来ず。 自分好みではなかったけれど短編なのでサクサク読めた。

Posted byブクログ

2023/05/15

なんて艶かしくて不思議なお話しでしょう! 短編集だけど、どれも不思議のお話しで次はどんな不思議だろう?と思ってしまいました。

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2023/05/06

ソファや靴や石、そして花。 女性たちに寄り添うそれらを通して、ひそやかな彼女たちの心情を艶めかしさを添えて繊細に描き上げられた短編集。 ソファのくぼみや、足のかたちに沿う靴、皮膚の亀裂から生まれた石など、本来は体温を持たないそれらを官能を持つ存在として際立たせた語りの巧さが堪能で...

ソファや靴や石、そして花。 女性たちに寄り添うそれらを通して、ひそやかな彼女たちの心情を艶めかしさを添えて繊細に描き上げられた短編集。 ソファのくぼみや、足のかたちに沿う靴、皮膚の亀裂から生まれた石など、本来は体温を持たないそれらを官能を持つ存在として際立たせた語りの巧さが堪能できました。 とりわけ「マグノリアの夫」が好みでした。非常識が覆いかぶさってくる世界を冷徹で常識的な見識を持つ主人公が受け入れ、耽溺し、自ら裏切りを呼び起こしそして再生していく。その過程での、常識/非常識がひっくり返りながらもリアリティを損なわない絶妙なバランス感覚が素敵だなと感じました。 リアリズムと幻想のあわいを自在に行き交う柔らかな筆致と表現が存分に味わえる作品ばかりなので、作者の作風を知るにはぴったりの一作だとも思いました。とても好きです。

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2023/05/06

章が移り変わるごとに現実からはかけ離れた物語になっていく。 だけど違和感はなくするっとその世界に飲み込まれる気持ち良さがある。 愛や恋と断言できるものばかりではなく名前の付かない曖昧な部分が丁寧に描かれていて、こういうことを感じながら生きていきたいなと夢から醒めたばかりのような心...

章が移り変わるごとに現実からはかけ離れた物語になっていく。 だけど違和感はなくするっとその世界に飲み込まれる気持ち良さがある。 愛や恋と断言できるものばかりではなく名前の付かない曖昧な部分が丁寧に描かれていて、こういうことを感じながら生きていきたいなと夢から醒めたばかりのような心地良い倦怠感みたいなものに包まれている。

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2023/05/02

ベストアルバム的短編集って言葉がピッタリな、全部の話がそれぞれにおもしろい短編集。 性的な描写が物語の中で自然な流れとしてあって、全然いやらしくない。むしろそれがあることで物語を際立たせているような。 身体から石が出たり芽が出たり、花になったり、設定はとんでもないのにしっくりくる...

ベストアルバム的短編集って言葉がピッタリな、全部の話がそれぞれにおもしろい短編集。 性的な描写が物語の中で自然な流れとしてあって、全然いやらしくない。むしろそれがあることで物語を際立たせているような。 身体から石が出たり芽が出たり、花になったり、設定はとんでもないのにしっくりくる。まさにベストアルバム的短編集。 「ふるえる」と「花に眩む」が特に好き。

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2023/04/24

世界観がすごく好き。劇団員を旦那さんの話と石の話が好きだなぁ。ほとんどこういった話の短編集なので、つまりは全部好き。 身体に花が咲いたり身体から石を取り出したりって話なので、読み手を選ぶ感じはするけど、痛みより官能の雰囲気が濃い短編集でした。 あ、石は胆石じゃないです念のため

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2023/04/12

6編収録されている短編集で、特に『ふるえる』、『マグノリアの夫』が好み。日常の中に少し不思議な出来事が入り込んでいて、それが自然にも違和感にも感じられるようで心地良くもざわざわする。人に想いを馳せる瞬間とか残酷になる瞬間が唐突に現れて溢れる感情に惹きつけられる。素晴らしい短編集。

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