君に光射す の商品レビュー
大好きな小野寺先生の作品。また柔らかな気持ちになれました。 恵まれない環境で育ったから何!?葛藤しながらも自分らしく生きる圭斗くんに胸が打たれます。優しさゆえに悩む。優しさゆえに気になる。うまくいかないことも含めて、自分を受け入れて生きる。今回の登場人物も応援し続けたい。
Posted by
圭斗が傷ついていく姿に はらはらしつつ その不器用な気持ちでも 誰かを助けたいと思う姿に 人間の温かさを感じます こういう先生が 心を病んでしまうんじゃないかなぁ と切なくもなる 児童虐待の話が絡むので やはり読んでいて辛いです ハンカチをご用意ください
Posted by
3年前の小学校の教師時代の1年と現在警備員になっての1年を交互に語りながら先生を辞める事になった経緯、現在もまた1人の置き引き児童への適切な対処に悩む姿が描かれる。人とどのように関わるかどこまで助けられるかなど考えさせられる。
Posted by
教師と保護者に起こるトラブルに巻き込まれながらも、人生を前向きに生きる姿勢がすごいなあと思った。幼少期のつらい経験も誰かを救うことになるなら救いになるのかも知れない。自分は恵まれて育ったと思うが、小説を読むことでいろいろな人生を体験している。ただ行動できるまでには勇気がいるなあと...
教師と保護者に起こるトラブルに巻き込まれながらも、人生を前向きに生きる姿勢がすごいなあと思った。幼少期のつらい経験も誰かを救うことになるなら救いになるのかも知れない。自分は恵まれて育ったと思うが、小説を読むことでいろいろな人生を体験している。ただ行動できるまでには勇気がいるなあと思う。
Posted by
小野寺史宜らしい、温かい読後感の物語でした。 ここ数冊、社会問題をテーマとした雰囲気の重い作品が多かった反動もあり、だいぶ癒されました。 主人公の警備員が「元教師」というところにも親近感がわきました。商業施設で働くなかで目にする子どもたちへの視線や接し方にも、「教師」という職業...
小野寺史宜らしい、温かい読後感の物語でした。 ここ数冊、社会問題をテーマとした雰囲気の重い作品が多かった反動もあり、だいぶ癒されました。 主人公の警備員が「元教師」というところにも親近感がわきました。商業施設で働くなかで目にする子どもたちへの視線や接し方にも、「教師」という職業で培われた要素がしっかりと反映されているように感じましたし、その面ではよく取材されて書かれた作品だと感じます。 自分なりの「正しいと思うこと」「助けたいと思う気持ち」に正直に行動する主人公の姿は見ていてすがすがしいですし、そのことが原因で(主人公の行動が「学校」という組織の中では「正しくない」こととみなされたことで)退職したことについても恨み節を言わない姿勢は尊敬に値すると思います。 作品の中で主人公が「悪くない、という言い方をする必要はない。「いい」。」というセリフがありますが、「良い」ものを「いい」と素直に認めることができるのも、とても素敵な感覚だと思います。 いい生き方をしている主人公だな、と思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひと、まち、とよく似た主人公と思考。 なんかサラッとしているのに中毒性があって読むのを止められなくなってしまう。この静かな雰囲気に飲み込まれるような。圭斗のように真っ直ぐな人がもっと生きやすい世界になったらいいと思った。そんな圭斗の良さに気づいた果子にホッとした。 幸せになって〜
Posted by
善人が損をしてしまうような世の中であってはいけ ないと思うけれど、 主人公の石村君はいい人過ぎる。 そして優しすぎる。 だから損ばかりしているように見えて なんだか悔しい。 光が指す方へ向かって歩いていれば、 影を踏むこと も無いという。 光に向かって人生が動き始めた石村君が、...
善人が損をしてしまうような世の中であってはいけ ないと思うけれど、 主人公の石村君はいい人過ぎる。 そして優しすぎる。 だから損ばかりしているように見えて なんだか悔しい。 光が指す方へ向かって歩いていれば、 影を踏むこと も無いという。 光に向かって人生が動き始めた石村君が、 どうか幸せになれますように。
Posted by
表紙の絵柄から、警察物かと思っていたら、主人公石村圭斗は警備員。しかも数年前に教師をやめた。 章ごとに圭斗の年齢が違い、その時の話が書かれている。それがスムーズに進んでいく。 小野寺さんの作品は、主人公が人から見ればちょっと悲しい過去をもっている。何か大きな事件があるのではない...
表紙の絵柄から、警察物かと思っていたら、主人公石村圭斗は警備員。しかも数年前に教師をやめた。 章ごとに圭斗の年齢が違い、その時の話が書かれている。それがスムーズに進んでいく。 小野寺さんの作品は、主人公が人から見ればちょっと悲しい過去をもっている。何か大きな事件があるのではないが、なんとなく主人公に魅力を感じて読み進めてしまう。 でも最後はちょっといい未来が見える。それがいい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小野寺さん作品にて、こんな感じもアリか…とおもったのは初めてかもしれない。 人の良い主人公、石村さん。関わった,縁のできた人に対して誠実であり、人として恥じない対応する人。子供に対しても大人に対しても。 人としてそうでありたいが、行動力はすごい。なかなかできないだろうと思う。 人を救う石村さんに、あなたも救われて良いんだと言ってくれる人がいて良かった。
Posted by
小野寺さんの作品はやはり読後が爽やか。 優しいけれど、心に傷を負った人の心境がうまく描かれているなと思います。 私だったら絶対こうしないということをしてしまう主人公にちょっと反発するが、こういう人もいるので、まあ仕方ないかな。 これからどうするのか続きがあるのであれば読みたい。
Posted by