君に光射す の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小学校の教師だった主人公が、保護者の相談を受けたことがきっかけで教師を続けらなくなり、警備員になったら今度は置き引きをする少女と出会ってしまい、前回のように直接自分が動くのではなく、距離感を持ってサポートができるようになっていく、という内容。登場人物はみなさんとにかく静かで真面目で、自分の気持ちを静かに語る。強く働きかけてくる内容でないものの、その静かな信念が印象に残った。
Posted by
この人の作品のは1番底にこうあって欲しい、という人間愛が感じられる。いわゆる日の当たりにくい仕事や人間平等に描こうとする姿勢がギスギスした世にあってちょっとホッとします。人が良いだけでは生きていけないのも確かだけレド。
Posted by
青年の挫折と再生のお話。だけど、挫折の理由がしっくりこないし、共感もできませんでした。 主人公は「いい人」なんだけど、行動の方向性がまちまちな感じ。楽しめた部分もありましたが、全体としては微妙な感じでした。
Posted by
主人公の圭斗の育ってきた環境が大きいんだろうけど、もっと上手くできただろうになんで?とイライラする場面もあったけど、こんな人が近くにいたら信頼もできる人で、上司なら最高だな。 ひとやまちの主人公と同じように、人間として大事にしなきゃいけないことがじんわり伝わってくる良い作品。
Posted by
教師を辞め警備員となった主人公を淡々と描く。特に大きな事件が起こる訳ではないが、静かで柔らかい文体で沁みる作品
Posted by
何となく話の展開がわかる進み方で、最後に主人公にも光が射すお決まりの展開でしたが安定感が良かったです
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日常の自分の中での善と悪に翻弄された先生の物語 春 三十二歳 春から夏 二十八歳 夏 三十二歳 秋から冬 二十九歳 秋 三十三歳 冬から春 二十九歳 春 三十三歳 石村圭斗はネグレクト気味のシングルマザーに育てられ、そして長野の祖父母へ預けられる。母はガンで急逝し、東京へ出て、教師となる。 教師となった7年後に事態は動く。 同じくシングルマザーの生徒と保護者を救うためにとった行動で、教師をやめる羽目に。 自分が善と思うことは、世間的に悪とされる世の中で、自分の生き方を改めて模索する圭斗 なんかすごく共感できてしまう。逃げるのは簡単だけど、納得できない状況ってあると思う
Posted by
警備員をしている石村圭斗は元は小学校教諭。なぜ辞めたのか明かされないまま、話が進んでいく。小学生の頃のエピソードや、少しずつ先生だった頃の話が語られ、現在の圭斗の立場とリンクしていく。 今回も雨ニモマケズのような清貧な主人公…なのだが、多分本人が心の平安を得きれていないためか(多...
警備員をしている石村圭斗は元は小学校教諭。なぜ辞めたのか明かされないまま、話が進んでいく。小学生の頃のエピソードや、少しずつ先生だった頃の話が語られ、現在の圭斗の立場とリンクしていく。 今回も雨ニモマケズのような清貧な主人公…なのだが、多分本人が心の平安を得きれていないためか(多分幼少期からの傷)、あまりにも生き下手なためか、少しモヤモヤっとした感じで読み進めなくてはならない。 東京が主な舞台で、多分一連の作品と登場人物重なってます。まだ読んでないけどタクジョ!の人も出てきたかな。 悩み視点が大人なので、中学校以上がオススメです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小野寺さんの小説はホントに読みやすい スラスラ読める 今回も特におっきな事件は起きないし ハラハラもしない でもすんなり入ってくる 教師を辞めて警備員になった石村圭斗 教師を辞めた理由に関しては えー。辞めなくてよくない? としか思えなかったけど 警備員の圭斗がしてることは なんとなく共感 色々きっと損してるタイプなんだろうけど 人としては、共感 最後「動けば光も射す」からの このタイトルなんやね でもこのタイトルだけ 違和感が少しあったかな
Posted by
夜勤の警備員をしている石村圭斗。 彼の現在、32歳~33歳と 圭斗が小学校教師だった28歳~29歳が交互に描かれていく。 小説を読み進めて行くと 圭斗がなぜ教師になったのか どんな教師だったのか なぜ教師をを辞めたのかが次第に明らかになってくるのだが… 圭斗が教師を志した理由と...
夜勤の警備員をしている石村圭斗。 彼の現在、32歳~33歳と 圭斗が小学校教師だった28歳~29歳が交互に描かれていく。 小説を読み進めて行くと 圭斗がなぜ教師になったのか どんな教師だったのか なぜ教師をを辞めたのかが次第に明らかになってくるのだが… 圭斗が教師を志した理由と教師生活は”うん!うん!” いつもの小野寺さんの小説だわ~、と安心して読んでいたのだが 教師を辞めた経緯が描かれ始めると 私自身の気持ちが小説から離れて行くのを感じた。 本の紹介文に「損をしてまで誰かを助けることは愚かなことだろうか?」とあるのだが 圭斗が教師を辞めた経緯は、これにあてはまるだろうか??? うーん、ちょっと違うような気がする。 ”ドラマで何度も観たシーン”のようで それはないよなぁ…、とちょっと思ってしまったり。 いつも通りとても読みやすく さらさら~と読めてしまうのだが…
Posted by