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星くずの殺人 の商品レビュー

3.7

77件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    26

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

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2023/04/06

表示の綺麗さとタイトルのギャップに惹かれ購入。 ミステリーが好きなので内容には大満足でした。 誰もが行ったことのない宇宙という空間を、身近に感じられるような表現が多く、まるで自分も宇宙にいるような感覚。 首吊り状態の遺体が見つかってから、始まっていく主人公の心情の緊迫感や焦燥感が...

表示の綺麗さとタイトルのギャップに惹かれ購入。 ミステリーが好きなので内容には大満足でした。 誰もが行ったことのない宇宙という空間を、身近に感じられるような表現が多く、まるで自分も宇宙にいるような感覚。 首吊り状態の遺体が見つかってから、始まっていく主人公の心情の緊迫感や焦燥感が伝わってきて、読んでいるこちらも他殺なのか?自殺なのか?と最後まで楽しめる満足のいく1冊でした。

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2023/03/29

乱歩賞受賞作「老虎残夢」の南宋武侠小説から一転、宇宙空間に浮かぶホテル「星くず」を舞台した密室ホワイダニット小説の傑作。地球平面説を唱える幼稚な政木を筆頭に、登場人物の背景が今二つぐらいではあるが、犯行動機をはじめとするプロットや宇宙空間・宇宙船特有のトリックは完璧で素晴らしい出...

乱歩賞受賞作「老虎残夢」の南宋武侠小説から一転、宇宙空間に浮かぶホテル「星くず」を舞台した密室ホワイダニット小説の傑作。地球平面説を唱える幼稚な政木を筆頭に、登場人物の背景が今二つぐらいではあるが、犯行動機をはじめとするプロットや宇宙空間・宇宙船特有のトリックは完璧で素晴らしい出来。著者のペンネーム由来のフランク・ザッパの言葉「宇宙の基礎単位は愚かしさ」を巻末に持ってくるあたりも心憎い。表紙は登場人物の周ちゃんなんだろうが、こういうくだらないエンタメ小説と誤解されるような表紙はホントやめてもらいたい。3作目も楽しみ。。

Posted byブクログ

2023/03/28

初読み作家さん。 宇宙ホテルでの連続殺人なので、面白い設定のクローズドサークル物。 登場人物が結構長々自分語りするから、私はそれはそれで面白かったけど、ちょっととっ散らかった印象に。 そしてトリックが色々難しかったな。 登場人物はキャラがたってて良かった。

Posted byブクログ

2023/03/23

宇宙旅行へ行けるようになった時代の話。 宇宙ホテルの名前が「星くず」。 そこであり得ないことが。宇宙船のパイロットが首吊りの死体の状態で見つかる。その場所は無重力なので、首を吊って自殺をすることは不可能だった。 乗客は6人。その他にホテルスタッフと宇宙船の乗務員と…。 これは、事...

宇宙旅行へ行けるようになった時代の話。 宇宙ホテルの名前が「星くず」。 そこであり得ないことが。宇宙船のパイロットが首吊りの死体の状態で見つかる。その場所は無重力なので、首を吊って自殺をすることは不可能だった。 乗客は6人。その他にホテルスタッフと宇宙船の乗務員と…。 これは、事件なのか?事故なのか? 犯人は? 新しい設定だと思った。 SF×ミステリー。 なるほど!と思うこともあり面白かった。

Posted byブクログ

2023/03/13

Amazonの紹介より 無重力に浮かぶ首吊り死体 死を呼ぶ宇宙ツアーが始まった 完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師(はせ)穂稀(ほまれ)は、会社の指示に従いツアーの続行を決める...

Amazonの紹介より 無重力に浮かぶ首吊り死体 死を呼ぶ宇宙ツアーが始まった 完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師(はせ)穂稀(ほまれ)は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるが――。 一癖も二癖もある乗客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第二の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』は宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。 念願の宇宙旅行で、着いた早々、殺人事件発生。それも首吊り死体という宇宙内ではあり得ない出来事であり、さらに不可解な出来事が次々と起きて、どういう仕組みなのか、早く真相が気になるばかりでした。 基本的には、閉鎖された空間、閉ざされた連絡、連続殺人などクローズドサークルものなのですが、宇宙という無重力の要素が加わっただけで、地上とは違った無理難題なものが浮き彫りになっていきます。なので、盲点といいましょうか、 宇宙ならではの意外な発見もあって、展開も面白かったです。 展開だけでなく、登場人物の描き方も面白かったです。普通の客はいないの?と思えるくらい、クセのある人物ばかりで、物語をより面白くさせていました。 いかんせん、登場人物が少ないながらも、一覧表がないので、誰が誰だかわからない時もありました。 トリックとしては、何か特別なものを使用するのかと思いきや、ある意味盲点と思えるような身近なものだったので、驚きでした。 果たして、犯行が上手くいくかどうかはわかりませんが、新鮮味があって、ミステリーとしての面白さがありました。 犯人も当然わかるのですが、犯行動機が身勝手すぎるなと思いました。 これだけ手の込んだ犯行なので、意外な共通点や過去を期待していましたが、個人的にはうーん・・・と思ってしまいました。犯人が分かった後も、犯人の行動には常軌を逸している部分もあって、ちょっと雑感があるように感じました。 地上との連絡が途絶えたことで、宇宙側の視点しか描かれておらず、地上側の視点では、どんな感じだったのか気になるところでしたが、全体的に斬新な内容で、ワクワク感もあって面白かったです。

Posted byブクログ

2023/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やばやばやばやばやばやばやばやば 3つのダニット+特殊設定 宇宙規模の密室での連続殺人事件。頭の中フル回転で駆け抜ける雑派ワールド。 『老虎残夢』のスリリングさに磨きをかけて華麗に着地。いやぁ、これはすごすぎ。 高度320キロメートルに浮かぶ宇宙ホテルでの無重力首吊りって、どうやったら出てくる発想なんだか。 緊張に緊張を重ねて読み続けたラスト、このラストよ!この読後感こそ無重力。

Posted byブクログ

2023/01/19

なんとスペースオペラミステリーの登場です。もしかして近い将来宇宙旅行も夢じゃないかも。誰か犯人か最後までわからず誰だ誰だ読む手が止まらず。ラストは粋な終わり方をしています。あなたも読んで興奮して下さい。

Posted byブクログ