魔女と過ごした七日間 の商品レビュー
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ラプラスの魔女シリーズ3作目にして東野圭吾さん100作目の作品。 ラプラスの魔女シリーズですが、主人公は父親を殺された中学生であり、これまでの2作に比べればそこまでめちゃくちゃは話は無し。ただ、何故父親が隠し子を息子に隠していたのかがよく分からず、また、母親に続き父親まで亡くしたにもかかわらず特に感情の起伏が無い主人公にも違和感。指名手配犯の名前でお金が振り込まれていた件も何かモヤっとしていましたし、東野圭吾さんの醍醐味とも言えるラストがかなりガッカリな内容だった点もマイナスポイントかな…。 ただ、AIやマイナンバー制度に関する東野圭吾さんの否定的な感情はさておきとして、闇カジノに関する記述は確かに東野圭吾さんの言う通りかなと思いましたし、いつも通り、読みやすい作品だったと思います。あと、かなり昭和感漂ってはいましたが(笑)、主人公&友人家族との関係は何か良かったです☆
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近未来の日本。 自動運転技術が進み、AIによる監視システムが強化され、国民はIDナンバーカードで管理される。 そんな中、指名手配犯捜しのスペシャリスト、見当たり捜査員だった元刑事が殺された。 父を亡くした少年・陸真の熱く濃密な七日間の大冒険が始まる。 陸真と親友の純也、不思議...
近未来の日本。 自動運転技術が進み、AIによる監視システムが強化され、国民はIDナンバーカードで管理される。 そんな中、指名手配犯捜しのスペシャリスト、見当たり捜査員だった元刑事が殺された。 父を亡くした少年・陸真の熱く濃密な七日間の大冒険が始まる。 陸真と親友の純也、不思議な力を持つ女性・円華、三人のキャラが立っていて絶えず脳内で映像が流れた。 ミステリとファンタジー要素もありながら、少年二人の関係性が微笑ましく、青春小説としても楽しめた。 どれだけAI化が進んでも人の感情の豊かさには及ばないだろうと感じた読後。
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シリーズ3作目。 こちらが一番面白かった! 円華の能力の出番は少なめだけど、人間の知能 VS AIというような場面もあり、現実もこうなっていくのかなと想像しながら読んだ。 近い将来こんな風になるとしたら、やっぱり怖いなぁ。 物語と現実を行ったり来たりしながら楽しめた。
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ラプラスの魔女シリーズ最終巻。 スラスラ読み進めることが出来た。円華がメインというよりは陸真が主人公として立ち回るからそれもまた面白かった。純也との友情も最後まであってそれも心が温かくなった。 AIとかマイナンバーカードとか国は国民のことどうとも思ってないとか今の世に内容が合ってて考えさせられることも多かった。 自分の頭で考え行動することは大事ですね。 肝に銘じておきます。
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ラプラスシリーズと知らずに読み始めたが、抜群に面白い。ちょっとだけ未来の設定で、現時点でもうすぐ実用化の技術が完成しているところのバランスも絶妙。違和感なし。
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ラプラスシリーズ3作目。 羽原円華が立派な大人の女性に成長してる! これまで、運転は桐宮女史。 ボディーガードにタケオが付いていた。 今作では、自分でピンクの車を運転し ひとりで自由に事件解決のため駆け回る。 円華の不思議な力にはさらに磨きがかかり、 父親を亡くした少年と少女の...
ラプラスシリーズ3作目。 羽原円華が立派な大人の女性に成長してる! これまで、運転は桐宮女史。 ボディーガードにタケオが付いていた。 今作では、自分でピンクの車を運転し ひとりで自由に事件解決のため駆け回る。 円華の不思議な力にはさらに磨きがかかり、 父親を亡くした少年と少女のため 危ない世界での交渉をやってのける。 さらに、警察内部の闇にも迫ることに…。 ミステリー要素満載の一作でした。 東野圭吾さん、この作品で 大きく二つの問題を投げかけているのでは? ひとつは、国家によるデータ管理の問題。 DNAやマイナンバー、監視カメラ映像など。 国の都合の良いように情報管理をされていないか。 「法律は国家にとって都合のいいように作られている。 何が正しいかは、自分で考えなきゃいけない」 これは円華が少年たちに言った言葉です。 もうひとつは、AI社会に対する警告。 「人間の可能性をもっと信じるべきです。 AIを相手に卑屈になってどうする」と。 そして、複雑に絡み合う事件の鍵は まさに『AI vs 人間の能力』にありました。 今、話題のチャットGPT。 産業革命以来の大発明だと言う人もいます。 学習能力の高さには唖然とさせられますが 使うのは人間の方で、 けっして使われてはいけないですよね。 次々に繰り広げられる新たな展開。 読者を わくわくドキドキ させながらも 現代の問題点を鋭く突いてくるところ、 さすがです。 最後にふたつ。 円華さんのピンクのニット帽、 表紙の絵に描いてほしかったな。 そして、最終章の陸真の引越し。 段ボール箱二つだけの持ち出し荷物。 なぜそれを? ちょっと不思議。 もしかしたら、次作の伏線になるのかな?
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謎の解かれ方が、サラッとしていて マドカさんの魅力が引き立つ作品という印象。 中学生の友情が心地いい! 終わり方も、2人の姿が可愛い!
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ラプラスの魔女 続編 元見当たり捜査官の月沢克司が殺され、息子の陸真と友人の純也は、手がかりに羽原円華にたどりつく。そして羽原と共に父親を殺した犯人捜しに乗り出す。 一方、警視庁捜査一課の脇坂は、隠密のスタンドプレーを許され、月沢克司が関係したT町殺人事件の犯人に疑問を持ち、そ...
ラプラスの魔女 続編 元見当たり捜査官の月沢克司が殺され、息子の陸真と友人の純也は、手がかりに羽原円華にたどりつく。そして羽原と共に父親を殺した犯人捜しに乗り出す。 一方、警視庁捜査一課の脇坂は、隠密のスタンドプレーを許され、月沢克司が関係したT町殺人事件の犯人に疑問を持ち、そして警察の闇に直面する。 超越した人間の知能と見当たりという熟練の技、対抗するAIなどの科学技術とが、捜査を面白くさせる。
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中学生がメインキャラクターにもなっているので、軽いタッチであるが、久しぶりに期待を裏切らず?満足。 IDカード、DNA、AIなど現実社会にしれっと浸透しつつある。その警告も含めているのか、考えすぎか。 レビュー読んだら、ラプラスの魔女の続編なのね。 すっかり忘れてる、読み直そ...
中学生がメインキャラクターにもなっているので、軽いタッチであるが、久しぶりに期待を裏切らず?満足。 IDカード、DNA、AIなど現実社会にしれっと浸透しつつある。その警告も含めているのか、考えすぎか。 レビュー読んだら、ラプラスの魔女の続編なのね。 すっかり忘れてる、読み直そうっと。
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一面、ジュブナイル小説的な作品。東野圭吾は、少年を主人公にした作品も結構あるが、心理描写も含め人物像の描き方がとても上手だと思う。まぁ、大人が思う少年像ではあるが。 「ラプラスの魔女」から久しぶりに、円華嬢登場。ひょんなことから知り合った少年、陸真を助けて、陸真の父の死の背景を探...
一面、ジュブナイル小説的な作品。東野圭吾は、少年を主人公にした作品も結構あるが、心理描写も含め人物像の描き方がとても上手だと思う。まぁ、大人が思う少年像ではあるが。 「ラプラスの魔女」から久しぶりに、円華嬢登場。ひょんなことから知り合った少年、陸真を助けて、陸真の父の死の背景を探る。陸真の父は、元見当たり捜査専門の刑事で、人の顔を記憶するプロ。指名手配犯の顔は全て記憶しており、AI が識別できないほど変容した顔でも見つけることができた。円華の特別な能力のお陰で真実に迫るが、、、 陸真の同級生との友情や腹違いの妹の登場など、作品を厚くしている。スラスラ読めて、無理なく作品に入り込ませる作風も健在。
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