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スター の商品レビュー

4.1

262件のお客様レビュー

  1. 5つ

    86

  2. 4つ

    106

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2025/03/04

自分も将来映像作品を作る仕事に携わりたいと考えているので、ふむふむとなるところが多く、読みやすかった。 最後に星の形へと落とし込むのも納得のいくものだった。

Posted byブクログ

2025/02/25
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3.3 p36 レンズを通して捉えた景色がどうしたって現実より見劣りするのは、その景色を見た気持ちを一緒に収めておけないからかもしれないと思った。 p65 ホットケーキを焼き始めるときみたいに、自分の心の表面が千紗への好意でぷつぷつと膨らみ始める予感を抱いた。 p162 人が肯定から話し始めるとき、それは次の衝撃を受け止めさせるためのクッションだ。 p183 就寝前独特の、暗闇のなかで寝転んだまま何故かたらたらとそのとき心に抱えていることを話してしまうような時間。 p331 物理的な距離の近さは、日々が忙しい社会人であるほど、心の近さに直結する。

Posted byブクログ

2025/02/23

現代のSNSやサブスクが普及したことに触れている作品です。それを上手く活かしている人と古き良きにこだわってる人、どちらが良いのかの葛藤???のようなものを書いていて考えさせられる作品でした。

Posted byブクログ

2025/02/09

朝井リョウ作品読了は本作で3作目。 劇的なストーリー展開はないものの、登場人物の心情変化を丁寧に描いている。 時にまどろっこしくも感じるテンポ。 それがゆえに自分自身に当てはめて考えさせられる場面が多い。 学生時代にぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞した尚吾と絋。 性...

朝井リョウ作品読了は本作で3作目。 劇的なストーリー展開はないものの、登場人物の心情変化を丁寧に描いている。 時にまどろっこしくも感じるテンポ。 それがゆえに自分自身に当てはめて考えさせられる場面が多い。 学生時代にぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞した尚吾と絋。 性格や映画作成に対する思いも異なる2人は、大学卒業後別々の形で映画作成に関わっていく。 映像に関する時代の変化、評価。 揺らぐ自己肯定感。 物語は2人の歩みを紡ぎながら、現代社会に訴えるものがある。 印象的であったのは物語終盤の尚吾と彼女である千紗とのやりとり。 千紗がもがいた上にたどり着いた結論。 彼女の結論は賛否あるかもしれないが、何にでも甲乙つけたがる世の中で、忘れてはいけないことかもしれないと考えさせられた。 朝井リョウ作品は何が正解かを問いかけて終わることが多く読了後も考えさせられる。 そしていつも正解は無い。 登場人物も読者も、皆それぞれの正解があり、その正解も時の流れで変化していく。 感情的に読めないので読了直後は★3 少し時間をおくと★4になるのは私だけだろうか笑

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2025/01/29

https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00056968

Posted byブクログ

2025/01/13
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まるで正反対な方向に進む2人だったが、所々で同じ考え方が垣間見えるシーンもあり、不思議と安心する私がいた。 私自身にも正反対な性格の友人がいるが、意外とそういう人とのほうが、関係が長続きする傾向にある。 理由としては、相手の物事に対する見方、考え方、捉え方が常に自分と異なるからこそ、刺激的であり、エネルギーをも得られる感覚に溺れるからであると感じている。 本作はそういう葛藤もといジレンマ、周りの評価、経営の存続に必然となる資金など、様々な要因が絡まり合い、自分のしたい表現が出来なくなる現実と何度も直面する。 その激しい濁流のような社会から、一筋の光を見つけれるかどうか、はたまた暗闇のまま突き進む勇気を持てるかどうかと読んでて先が気になる内容であった。 最終的には、恋人の考え方を知ることで、今後の時代に合わせて進むというキッカケを得られるようになった。 監督が次からはどういう風に進めていくのか、続きが気になったが、あえてそこは伏せていたので、そこから先は読者一人一人の考え方で展開が変わるんだろうなと、ある意味で刺激的な終わり方であった。

Posted byブクログ

2025/01/12
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久々の朝井リョウ。この人のはものすごーく好みの時(例:何者、何様、世にも奇妙な君物語)とそうじゃないときの個人的ふり幅が大きい作家なんだけど、これはとっても好みだった。自分がSNSを結構やるのもあって、感覚的にめちゃくちゃ分かるなと思う作品だった。 W主人公のうちの一人、尚吾の彼女、千紗が辿り着いたところ(として語られていること)、ものすごく共感。 「だから、自分がいない空間に対して『それは違う』、『それはおかしい』って指摘する資格は誰にもないんだよね。何か言いたくなる気持ちはすっごくすっごくわかるんだけどさ、全部、自分がいる空間とは違うルールで成立してるんだもん。たとえ自分はそのジャンルの頂点を知ってるんだからって思っても、それが本当に頂点だとしても、頂点の場所にある一つの点を知ってるにすぎない」(中略) 「誰かにとっての質と価値は、もう、その人以外には判断できないんだよ。それがどれだけ、自分にとって認められないものだとしても」(中略) 「最近の尚吾は、自分の創るものの質を高めようとしてるっていうより、自分はしないって決めたことをしてる誰かを糾弾することに忙しそうだった。自分が知ってる頂点はそれをしてないんだから、って、怒り続けているように見えた」(中略) 「その作業はもう、やめにしてもいいのかも」 (すべてp.371より) これってでもある意味、究極の多文化共生的考え(複文化主義?)ともいえるかも。 ちょっと我が元上司に読んでみてほしいな笑 そして、すべてのSNSをする人に捧げたい言葉でもある。こういうことに怒っている人がめちゃくちゃ多そうだから。

Posted byブクログ

2025/01/11
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映画祭でグランプリを受賞した 主人公の立原尚吾と大土井紘。名画座中央シネマタウンの支配人から一言、「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」 と言われます。立原は名監督への弟子入り、大土井はYouTubeでの発信という真逆の道へ。 感性もこだわりも相反する2人。作品を出す上で様々なる葛藤や、苦悩を鮮明にえがかれていました。 また、2人の仕事場で出てくる登場人物たちも功績や名誉など輝いているものがある一方で、大きな悩みや苦い過去も抱えている人もおり、色んな考え方、生き方があるんだなと思いました。 SNSやyoutubeをよく見るからこそ、読んでいてこの人本当に不愉快だなぁと思う登場人物がいましたが、こうゆう人確かに今じゃ許されるよな…なんて考えてしまいました。 でも、主人公や千紗さんの自分の考えをしっかり発言している場面が活き活きと描かれているのが良かったです。特に、心を大切にする、ということ。 世間での評価や価値はどんどん変化していくけれど、自分がこれで良いんだと思って行動しているときってこんなにも輝かしく見えるんだなと思わされました。 生殖記もそうでしたが、朝井リョウさんから今回も大事な気づきと、問いかけを頂きました。

Posted byブクログ

2025/01/09

誰かと比べて、相手を批判して、自分が正しいんだと鎧を強固にしていつも疲弊していた過去の自分と重ねながら読み進めていった。 悩みながらもがきながら、それでも前を向いて強く生きていく、そんなエネルギーを感じて感動した。 『誰かがしていることの悪いところよりも、自分がしていることの良...

誰かと比べて、相手を批判して、自分が正しいんだと鎧を強固にしていつも疲弊していた過去の自分と重ねながら読み進めていった。 悩みながらもがきながら、それでも前を向いて強く生きていく、そんなエネルギーを感じて感動した。 『誰かがしていることの悪いところよりも、自分がしていることの良いところを言えるようにしておこうかなって、思う。これからは、そういう戦い方になっていく気がする』 千紗のこのつぶやきにはとても共感し、私も今、こんな心境だからこそ、日々楽しくやれているのだなと思えて嬉しかった。

Posted byブクログ

2025/01/04

現代の価値あるものってなんだろう。 いや、何で価値を測ればいいのだろう、か。 何年か後に読むと何を感じるのかな。

Posted byブクログ