ものがわかるということ の商品レビュー
想定した内容では無かったが、多くの新しい視点を頂くことができた。 わかる=共鳴 私は情報化社会の中で役に立ちそうな「わかるとはどういうことか」を知りたかったのだが養老孟司さんはもっと感覚的な「わかる」の話をしている。 私が知りたかった情報に1番近かったのは「文武両道」の文は脳へ...
想定した内容では無かったが、多くの新しい視点を頂くことができた。 わかる=共鳴 私は情報化社会の中で役に立ちそうな「わかるとはどういうことか」を知りたかったのだが養老孟司さんはもっと感覚的な「わかる」の話をしている。 私が知りたかった情報に1番近かったのは「文武両道」の文は脳へ入力で、武は出力であること、つまり分かるとは入力と出力が一体となっている、という部分だった。これは「共鳴」だろうか?ある意味共鳴な気もするが、養老さんの伝えたい「共鳴」とは違う気がする。 さらには「わかろうとするな」ということも仰っていた。ビジネスの世界は自信を持て!堂々とせよ!数値化しろ!のような世界で、わかろうとしないことが吉なのか(それが正しいかは置いておいて)私には分からない。 元々知りたかったことと書かれていた内容にズレが生じたことで、私は今色々分からなくなってしまった。 だからとりあえず、田舎に行ってみることにする。
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たとえ知識として頭に入れても、経験して感覚として自分の中に入れ込まないと、分かったことにはならないよな。その為には時間と五感が大事なんだなぁ・・
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タイトルに惹かれて。中身は以前から書かれている内容とかぶる部分もあるけれど、何回読んでもなるほどなと思うことが含まれている。 「教養」とは人の心がわかる心 教養を身につけた大人になりたいと思う。時間をかけて。 もう一つ、「手入れ」について。 暮らしには手入れが不可欠。自分のことも...
タイトルに惹かれて。中身は以前から書かれている内容とかぶる部分もあるけれど、何回読んでもなるほどなと思うことが含まれている。 「教養」とは人の心がわかる心 教養を身につけた大人になりたいと思う。時間をかけて。 もう一つ、「手入れ」について。 暮らしには手入れが不可欠。自分のことも子どものことも、あらゆることに対して。 自分の手入れができる範囲の暮らしを心がけたいと思う。
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「わかる」ということを、脳科学的に教えてくれると思いきや、「そんなのはわからない」から始まり、養老さん節で人生論が進んでいきます。 「私の好き嫌いと関係なく、すでに世の中は存在している。好きなことをやりたければ、やらなくちゃいけないことを好きになるしかない」、「不自由な暮らしをす...
「わかる」ということを、脳科学的に教えてくれると思いきや、「そんなのはわからない」から始まり、養老さん節で人生論が進んでいきます。 「私の好き嫌いと関係なく、すでに世の中は存在している。好きなことをやりたければ、やらなくちゃいけないことを好きになるしかない」、「不自由な暮らしをすれば、本当に必要なものは大して多くない」など、近代的・都会的な暮らしや思考を、考え直す良いきっかけとなりました。「わかる」の根本は、共鳴というのも好きな考え方です。
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目から鱗の考え方がたくさん出てきた。今しんどいなと感じていることが軽くなる言葉もたくさん。自分は変わるものだから探すものではない。身体や感覚をおざなりにしないでいきたいなと思う。
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「わかる」ということは、「体感する」「実感する」「身につく」「腑に落ちる」という身体的な表現が言わんとしているわかり方と、「知っている」「理解できる」「読んだことある」という脳・意識的な表現で示すわかり方と二通りあって、どちらも大事なことなのだけれど、昨今は、特に都市部では、後者...
「わかる」ということは、「体感する」「実感する」「身につく」「腑に落ちる」という身体的な表現が言わんとしているわかり方と、「知っている」「理解できる」「読んだことある」という脳・意識的な表現で示すわかり方と二通りあって、どちらも大事なことなのだけれど、昨今は、特に都市部では、後者の方が幅を利かせている気がするけれども、そもそも生き物としては前者の方が根源的かつ本質的なことなのだから、それをないがしろにしていては意識で全てわかったような顔をしているとまずいことになりませんか、というようなことを、段階を追って短いわかりやすい文章で丁寧に説明した本です。大変面白かったです。時々、繰り返し読みたいです。
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https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396617639
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ご本人も書いておられますが、体系的にまとめられた本というよりは、「なんかぶつぶつ言って」いる本笑 考え方も納得できるところと、疑問に思うところとあった ただ、江戸時代に外国人が日本の子どもは幸せそうだと言ったという話から、現在の子どもたちが「子どもの人生は、大人になるための予備期間になってしまいました。『将来』という言葉で子どもの人生を縛って、子どもの時代を犠牲にしてしまうのです。」という部分はなるほどなあと考えさせられた
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わかるということの答えは載っていません。 これは、ヒント本です。 答えのないものは考えれば考える程に新たな疑問が出てきます。 養老先生のまどろっこしい語りの中で、答えは一人一人違う形で存在することは、わかりました。 考えることは楽しいですね。
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自分を創りたかったら、自分で自分を変えればいい。 わかることの根本は共鳴。 かつて生物学を学び、今は都市開発を生業としている自分にとって、自分の中の葛藤と矛盾について改めて考える機会となった。 いつか戻りたいと思う自然や野生動物の世界。 もう少し時を置いて、改めて読みたい。
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