名探偵のままでいて の商品レビュー
サラッと流れるように読めて、展開もスピーディー。だだ、なんで祖父がこの立場(読解者いや解読者)なのか、イマイチだけど(笑) 新幹線の行き帰りでよみました^o^
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1個の謎を最初から最後まで続けるスタイルではなくて、謎が小出しになってて読みやすかった。 こういう話、すき。
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話題の『このミステリーがすごい!』大賞受賞作を読んでみました。 「いいねポイント」として、(女性ウケ期待度大と思われる)美しい表紙、タイトル、各章完結の読みやすさ、認知症の祖父が探偵という斬新な視点、きれいなラストと盛り上げ方‥。これらは大いに評価できる点と感じました。 ...
話題の『このミステリーがすごい!』大賞受賞作を読んでみました。 「いいねポイント」として、(女性ウケ期待度大と思われる)美しい表紙、タイトル、各章完結の読みやすさ、認知症の祖父が探偵という斬新な視点、きれいなラストと盛り上げ方‥。これらは大いに評価できる点と感じました。 「う〜んポイント」として、上述のレビー小体型認知症と探偵(両立は有り得るのか?) 人見知りで口数が少ない設定(どこが?)の楓と同僚の岩田が小学校教員?(設定に無理! 祖父も元校長!) 唐突に起こる事件(あ、これは当たり前か‥)、全て祖父が解決(幻視?透視?) ミステリー通ではありませんが、諸々の疑問が残りました。 という訳で(どういう訳?)、本書を読みながら、愉しめた部分と疑問をもち納得していない部分がせめぎ合っている状態だった、というのが本音です。最後のエンタメ性で、及第点まで引き上げたかというイメージが拭いきれません。 『このミス』大賞創設の意図が、「面白い作品・新しい才能を発掘・育成する新しいシステムを構築すること」にあるらしいので、そもそも当然ながら、完成度の高い作品を期待するのは筋違いかもしれませんが‥。 辛口のレビューになってしまったことを反省しつつ、著者である小西マサテルさんの、今後の更なる飛躍を祈念したいと思います。
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過去の名作ミステリやドラマ、果てはコミックまで 作中で何度も出来て読みやすい。ミステリよりも連作短編で登場するキャラが魅力的。楓が持ってくる謎に関わるキャラは最終場面でハッピーな登場を果たす。 この先、物語はどう続くんだろう?とハッピーな想像力を膨らませることが出来る作品。面白...
過去の名作ミステリやドラマ、果てはコミックまで 作中で何度も出来て読みやすい。ミステリよりも連作短編で登場するキャラが魅力的。楓が持ってくる謎に関わるキャラは最終場面でハッピーな登場を果たす。 この先、物語はどう続くんだろう?とハッピーな想像力を膨らませることが出来る作品。面白いです!
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現在進行形で、まさにレビー小体型認知症の父の介護をしています。部屋に現れる様々な生き物、干された洗濯物…まるで父の事を書いているのかと思う程、「祖父」の姿がリアルで切なくて、何度も涙が出ました。私も「楓」の様に、父にもっと寄り添える人になりたいと思いました。でも決して悲しいだけで...
現在進行形で、まさにレビー小体型認知症の父の介護をしています。部屋に現れる様々な生き物、干された洗濯物…まるで父の事を書いているのかと思う程、「祖父」の姿がリアルで切なくて、何度も涙が出ました。私も「楓」の様に、父にもっと寄り添える人になりたいと思いました。でも決して悲しいだけではなく、保たれている知性や威厳が丁寧に書かれていて、介護をしている家族の救いになるような「物語」でした。 …と思ったら、やはり著者の方も介護経験者だったんですね。納得です。 ミステリーとしても、章ごとに話が分かれているので読み易く、普段読書をしない人やミステリーには手を伸ばしにくいという人にもオススメです。特に第5章からは一気読み!ページを捲る手が止まらず、気付いたら明け方になり喉がカラカラでした(笑) 『名探偵のままでいて』…読む前から素敵だと思っていたこのタイトル、読み終えた今では愛しくてたまりません。
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最高でした!ミステリーは普段「難しいな…」という気持ちが先行してなかなか読み進められないのですが、本作に限っては一つ一つの事件や推理シーンにハラハラドキドキしてしまい、ページをめくる手が止まりませんでした。特に最後の事件は圧巻です…!! また、登場人物がとても魅力的!推理を披露す...
最高でした!ミステリーは普段「難しいな…」という気持ちが先行してなかなか読み進められないのですが、本作に限っては一つ一つの事件や推理シーンにハラハラドキドキしてしまい、ページをめくる手が止まりませんでした。特に最後の事件は圧巻です…!! また、登場人物がとても魅力的!推理を披露するおじいちゃんが英国紳士の様で凄くかっこいいだけに、病魔に襲われている普段の姿とのギャップが切なく、何度も涙ぐんでしまいました…。そして、そんなおじいちゃんを受け入れた上で深い愛情と尊敬を向ける孫の楓。ふたりの温かく優しい家族愛にずっと浸っていたくなりました。他にも愛らしいキャラクターがたくさん出てきます!(私は特に四季くんが好きです…) ミステリー×認知症×家族愛×ラブストーリーの要素が完璧に組み合わさった素晴らしい物語でした。たくさんの人に読んでほしい作品です。
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#名探偵のままでいて #読了 大賞納得。 相手が悪かった、と諦めがつくレベル。 認知症を患った安楽椅子探偵。 孫の話をベッドで聴きながら次々と解決。 楓ちゃんの恋の行方も気になります。 「楓。煙草を一本くれないか」 小西先生、お父様。ご刊行おめでとうございます。最高の本です。
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間違いなくミステリーではあるけど、ミステリーを期待して読むと少し肩透かしを食らった気分になるかもしれません。 認知症を患う老人(主人公楓の祖父)が自宅で、娘が持ち込む謎を解決する、という設定にどうしても臨場感がなく、机上で淡々と進んでいるだけの話に見えてしまいました。謎解決の種明...
間違いなくミステリーではあるけど、ミステリーを期待して読むと少し肩透かしを食らった気分になるかもしれません。 認知症を患う老人(主人公楓の祖父)が自宅で、娘が持ち込む謎を解決する、という設定にどうしても臨場感がなく、机上で淡々と進んでいるだけの話に見えてしまいました。謎解決の種明かしも衝撃弱めでミステリーとしてはあまり好みではなかったです。 個人的には、楓と祖父の周りの人間関係の描かれ方が素敵でそこが好みでした。 辛口コメントになりましたが、とても読みやすく万人受けする作品かな、とは思います。
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文中から溢れ出るミステリ愛、巧みなキャラクター造形、そしてラストの見事な切れ味。このミス大賞受賞も納得の素晴らしいデビュー作でございました。プロレスや落語の知識も織り込まれ、これまでの小西さんのキャリアを知っているとニヤリとできるのも良き。
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タイトルの「名探偵」が、認知症を患った主人公のおじいちゃん、という設定だけつまむと、突拍子もないものに感じるけれど、描写される人物や生活は、決して非日常性が強いものではなく、登場人物の日常に共感しながら読んだ。 ミステリマニアには、たまらない名作のオマージュが散りばめられているで...
タイトルの「名探偵」が、認知症を患った主人公のおじいちゃん、という設定だけつまむと、突拍子もないものに感じるけれど、描写される人物や生活は、決して非日常性が強いものではなく、登場人物の日常に共感しながら読んだ。 ミステリマニアには、たまらない名作のオマージュが散りばめられているであろうものが、まったくわからないのが残念だけど、結末にはにやりとしてしまった。
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