名探偵のままでいて の商品レビュー

小西マサテル(著者)

2023/01/22

普段よくラジオを聴いていて、ナイナイのオールナイトニッポン経由で著者の小西さんとこの作品の存在を知りました。
正直最初は「構成作家の方がすごい賞をとった」という話題性で手に取ってみたのですが、読み始めるとめちゃくちゃ面白く、一気に引き込まれました。

読んでいて一番感じたのは古今のミステリー小説の名作や作家への敬意と深い愛情でした。長い年月をかけてたくさんのミステリー小説を丁寧に読み込んでいないと、想像だけではここまでのものは書けないなと。

文章もとても読みやすく、ミステリー小説に馴染みのない人にもオススメの一冊だと思います。

2023/01/22

面白かった。
この作者の次回作が楽しみ。
しかし、弘明寺に井土ヶ谷...
懐かしすぎる。久々に行きたくなってきた。

2023/01/22

主人公の祖父が謎解きを前にして見せる昔の目の輝きと、レビー小体型痴ほう症の特徴である幻覚とが、混ざりあって、事件の答えを導きだして行きます。
奇抜なトリックも展開も無いけれど、使い込まれたミステリーの要素をうまく取り込んで、アンティークのようにしっとりと落ち着いた雰囲気の作品に仕上げています。
四季の毒舌ぶりがテンポ良く、好きです

2023/01/22

『煙草を一本くれないか。」
名探偵ならではの決め台詞がカッコいい。
楓（＝作者）の、祖父とミステリへのとても深い愛情を感じる。
推理が冴え渡る時の祖父も、温かな幻視の中にいる時の祖父も両方素敵だ。
家族への想いが詰まっていて、温かな涙をくれる作品。

#読書好きな人と繋がりたい
#読了
#ミステリ
#このミス
#このミス大賞

2024/03/12

#名探偵のままでいて
#小西マサテル
23/1/7出版
https://amzn.to/40w1TYX

●なぜ気になったか
2023年第21回『このミステリーがすごい！』大賞受賞作。レビー小体型認知症の祖父と孫娘の関わり。どんなことに発展し、どんな結末になるのか気になるので読んでみたい

●読了感想
ミステリー自体は感心するほどではなかったが、すぐわかってしまうほどでもなく、それなりに考えられたものでもあり楽しめた。もう少しひねられていたら、不完全燃焼的な気持ちが薄れたかも

#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き

2023/01/22

起こる事件が大層なものではないからか、あまり面白いと思わなかった。感動もなく途中からどうでも良くなってしまった。

2023/01/21

正直トリックには無理があるなと思うところもあり、でも登場人物のキャラクターがイキイキしていて、なんとも楽しい。このミスは作者が楽しんで書いている気がして、毎年楽しみです。あと、作者は相当ミステリを読んでいて、引用・オマージュ・比喩の大嵐です。それも楽しい。

2023/01/21

非常に読みやすいし何より胸にじんと来る読後感が素晴らしい。
登場人物同士の関係性があたたかくてとても心地良い。
タイトルを願わずにはいられない…

内容とは関係無いが表紙が飾っておきたい程綺麗。

2023/01/21

☆4.5だけどオマケで5

連作短編で、
各話ごとの謎解きも面白いのですが、
徐々に明らかになっていく
孫娘の生い立ちや周りの人との関係から
目を離せなくなりました。

ラストは、本編中にも出て来た
「女か虎か？」のようなリドルストーリー

どちらを選ぶのだろうか…

2023/02/16

祖父の発言がとても優しくて、穏やか、、、
読み終わった後設定に違和感を感じたが (祖父が頭が良すぎる、楓の口数少ない設定など)最後まで考えながら読めた一冊。
ミステリー慣れしていない人も楽しめるのでは？