口福のレシピ の商品レビュー
昭和と令和の二つの時代の女性を通じて描く「食」と家族の絆の物語。 まず主人公の留希子が作中で作る料理がどれも美味しそうで、読みながら食べたくなってしまう文章の表現力は高い。昭和のパートでは当時の封建的な社会が生活感たっぷりに描かれており、わずか100年ほどの間に人々の生活はこうも...
昭和と令和の二つの時代の女性を通じて描く「食」と家族の絆の物語。 まず主人公の留希子が作中で作る料理がどれも美味しそうで、読みながら食べたくなってしまう文章の表現力は高い。昭和のパートでは当時の封建的な社会が生活感たっぷりに描かれており、わずか100年ほどの間に人々の生活はこうも変わったのかと改めて感じさせてくれる。 YouTuberなどSNSで料理レシピを発信する人間が溢れかえっている現在、時短や手軽さを求めるものからレストラン顔負けの本格的なものまでネット上で共有されるレシピは多様化し、その分ありがたみは無くなってしまった。昭和パートでは生姜焼きのレシピ一つを完成させるまでに多くの時間が費やされており、そのレシピが起因となって令和では家族のトラブルが発生し、最後には絆を確認するという「食」物語になっている。 ちなみに今では家庭料理の定番になっている「生姜焼き」という料理をメニューとして定着させた元祖の店は銀座の「銭形」と言われており、今でも大勢の客で賑わっている。私も生姜焼きは大好きだ。
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家族、仕事、友達、 生姜焼き。 料理を通じてつながる人、過去と現在。 読みやすくて、でも読んだ後心に残ってる。 いい本と出会えた。
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私の祖父母が生まれた時代のしずさんと現代(いつ頃なのかしら)を生きる留希子 料理に携わり試行錯誤に夢中になるところはそっくりで お母さんやお祖母ちゃんの人となりはあまり語られていないけれど、彼女たちにもそれぞれ物語がある それも読んでみたいな これから冬なので春菊が出てきたらおそ...
私の祖父母が生まれた時代のしずさんと現代(いつ頃なのかしら)を生きる留希子 料理に携わり試行錯誤に夢中になるところはそっくりで お母さんやお祖母ちゃんの人となりはあまり語られていないけれど、彼女たちにもそれぞれ物語がある それも読んでみたいな これから冬なので春菊が出てきたらおそばを食べたいなと思う
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仕事として献立考えるのは大変そうだけど出てくる料理がどれも美味しそう。特に豚の生姜焼きが食べたくなった。 オーディブルで聴いていたので、しずえと留希子の話が交互に出てくることがはじめは混乱してしまった。 つまらなかった訳ではないんだけど、読み終えて特に何の感情も湧いてこなかった...
仕事として献立考えるのは大変そうだけど出てくる料理がどれも美味しそう。特に豚の生姜焼きが食べたくなった。 オーディブルで聴いていたので、しずえと留希子の話が交互に出てくることがはじめは混乱してしまった。 つまらなかった訳ではないんだけど、読み終えて特に何の感情も湧いてこなかった。
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とても良かった。とともにやるせない気持ちもあり。最後、個人的にはもう少し納得した形で終わって欲しかった。しずえさんの喜びと悲しみにもう少しじっくり向き合いたかったな。
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料理を通じて時代をつなぐ話。 曽祖母とひ孫までつないだポークジンジャー。読む途中で食べたくなり作った。 料理の才能が、それぞれの人生や生き方を左右する、楽しく読めた。 自分が納得のいく人生なら、どんな道でもみんな幸せなんじゃないかなと思った。
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老舗の料理学校の娘は家の意向に逆らい、料理系インフルエンサーとしてそこそこ名を挙げている。豚の生姜焼きレシピの創始者の昔話が時折挟まれ、料理そのものだけでなく調理法等の時代の違いも感じられるため、読んでいて楽しい。家族とのわだかまりを少しずつ解消の道に進める坂崎が、計算通りに自...
老舗の料理学校の娘は家の意向に逆らい、料理系インフルエンサーとしてそこそこ名を挙げている。豚の生姜焼きレシピの創始者の昔話が時折挟まれ、料理そのものだけでなく調理法等の時代の違いも感じられるため、読んでいて楽しい。家族とのわだかまりを少しずつ解消の道に進める坂崎が、計算通りに自分の意のままに品川家を操っていそうで面白い。現代は何でもネットで調べれば大抵の物を美味しく作れるが、最初にレシピを考案した人が試行錯誤を重ね苦しんで生み出したことを改めて実感できた。りんごを使った豚の生姜焼き、今度作ってみよう。
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代々受け継がれていく系の話に弱いのかもしれない。すごく温かな気持ちになれたし、自分が今自分でいることは少なくともその上の世代の人がいてこそなのかもと思わされた。
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同著者の本を読むのは4冊目。 以前読んだ3冊の印象は「本によってアタリハズレの差がデカい」こと。 そして今回は「アタリ」の方だった。メデタシ。 ある意味とても良く練られた、小説らしい小説。さすがプロ、という感じ。 ①食べることと料理の楽しさ、②代々料理学校を経営して来た品川家の歴...
同著者の本を読むのは4冊目。 以前読んだ3冊の印象は「本によってアタリハズレの差がデカい」こと。 そして今回は「アタリ」の方だった。メデタシ。 ある意味とても良く練られた、小説らしい小説。さすがプロ、という感じ。 ①食べることと料理の楽しさ、②代々料理学校を経営して来た品川家の歴史、③主人公・留希子と坂崎との関係性の3本の糸が、時間の軸を相前後しながらバランスよく交錯し、エンディングで見事に大団円。こりゃ素人には書けないわ。読み進むのが実に楽しく心地良く、ストレスなく一気に読み終えた。 唯一の難を挙げれば、ラストに感じた若干の「尻切れトンボ」感。読者の想像力に委ねた余韻あるエンディング、とも云えるのかも知れないが、個人的には、これだけ面白く練り上げたストーリーだけに、最後もあともう一歩、具体的な「形」を見せて締め括って欲しかったなあ、と。 しかしこれだけ面白い小説も書ける著者。なんでかハズレも少なくない。これはもう、個人的な相性の問題ですな。
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