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口福のレシピ の商品レビュー

3.7

51件のお客様レビュー

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2024/11/02

昭和と令和、2つの時間軸で交互に話が進んでいく。 女中奉公で品川料理研究所に来て、旦那様を支えるしずえと、老舗料理学校の後継者という環境に反発して家を出て、SNSでレシピを発信する現代の留希子、2つの物語が段々と交わっていく。 暮らしぶりや男女の関係、家や苗字を残すことの考え方な...

昭和と令和、2つの時間軸で交互に話が進んでいく。 女中奉公で品川料理研究所に来て、旦那様を支えるしずえと、老舗料理学校の後継者という環境に反発して家を出て、SNSでレシピを発信する現代の留希子、2つの物語が段々と交わっていく。 暮らしぶりや男女の関係、家や苗字を残すことの考え方など、色んな意味での2つの時代の対比が面白かった。 昔の人は丁寧に丁寧に日々を生きていたんだなと思う。 この本を読んで、令和の時代の留希子パートでは、時短のレンジレシピが焦点となっているけれど、逆に昭和のしずさんのように丁寧な料理をしたいと思った。

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2024/10/08

ふぉぉぉ。( ゚д゚) すんごい食の歴史小説読んだ気分。 表紙の絵が単行本はよく見るとちょっと怖かったけどw 今と昔の2つの時間軸で物語が始まって、最初は主人公の作る美味しそうなご飯の様子でワクワクします♪ それがやがてひとつのレシピで交わります。 何か映画のジュリー&...

ふぉぉぉ。( ゚д゚) すんごい食の歴史小説読んだ気分。 表紙の絵が単行本はよく見るとちょっと怖かったけどw 今と昔の2つの時間軸で物語が始まって、最初は主人公の作る美味しそうなご飯の様子でワクワクします♪ それがやがてひとつのレシピで交わります。 何か映画のジュリー&ジュリアみたいな感覚。 私は料理作るのめんどくさくて嫌いなんだけど、作らなきゃいけないのでごはんを作りたくなる気分にさせてくれる本が大好きです。 いつもスマホでパッと検索してパッと作るけど、「このレシピ考えた人天才☆ありがとう(;;)」ってよく言っちゃうから、何か余計に料理を研究してる人の苦労が伝わったなぁ。 ありがたや(-人-) ちょっと心が苦しくなる部分がいくつかあって考えちゃったけど読んで良かった。 骨酒って何よ?(*´﹃`*)美味しそぉ(*´﹃`*) 2人の今後も気になる☆ 丁寧に料理をしたくなる1冊です。

Posted byブクログ

2024/09/08

原田ひ香作品のなかでこれまでベスト! 大手料理学校の跡継ぎを嫌って家を出たのに、いつしか料理ブロガーとして活躍している主人公と、その曽祖父の時代に洋食を家庭料理にすべく苦心する女中が交互に語られ、結びついていくのだけど、料理の美味描写も女性の生きづらさもいつも異常にせつせつと胸に...

原田ひ香作品のなかでこれまでベスト! 大手料理学校の跡継ぎを嫌って家を出たのに、いつしか料理ブロガーとして活躍している主人公と、その曽祖父の時代に洋食を家庭料理にすべく苦心する女中が交互に語られ、結びついていくのだけど、料理の美味描写も女性の生きづらさもいつも異常にせつせつと胸に舌に迫る。 ところで作中に出てくる銀座のとんぶりそうめん、それは創作和食屋というより、ワインバーのシノワのメニューですよね?あれは絶品。死ぬ前に食べたいやつw

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2024/09/08

余韻がじーんと来て、軽く泣けた。 しずさんのパートと留来子のパートが交互になっていて、一瞬、えっ?いう意外な展開になって面白かった。 しずさんの生き方が素敵だし、留来子も素敵な女性で、料理も参考になる。

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2024/09/02

最近料理のモチベが上がらなくてこれを読んだら少しはやる気になるかなぁ〜と思い読んでみたけど… なかなかそうはならないものだ(本のせいではありません) 昔の人は今の何倍も家事に労力を費やし丁寧に暮らしていたのだろう。りんごをすりおろさなくてもジュースで代用できる、便利な食材や調理器...

最近料理のモチベが上がらなくてこれを読んだら少しはやる気になるかなぁ〜と思い読んでみたけど… なかなかそうはならないものだ(本のせいではありません) 昔の人は今の何倍も家事に労力を費やし丁寧に暮らしていたのだろう。りんごをすりおろさなくてもジュースで代用できる、便利な食材や調理器具もたくさんある現代、先人の知恵を大切にしながらも便利な物の手も借りて作ることも食べることも楽しんでいきたい。

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2024/08/31

丁寧に暮らしていた時代と便利に暮らさないと家が回らない現代。 料理に対する向き合い方の対比が面白かったです。 2人の主人公の無自覚な淡い恋心に心くすぐられました。しずのような女性は私の憧れかもしれません。三角関係の切ないこと。 おうちにあるものでなんのことはなくささっと片手間で...

丁寧に暮らしていた時代と便利に暮らさないと家が回らない現代。 料理に対する向き合い方の対比が面白かったです。 2人の主人公の無自覚な淡い恋心に心くすぐられました。しずのような女性は私の憧れかもしれません。三角関係の切ないこと。 おうちにあるものでなんのことはなくささっと片手間で品数を作れてしまうのはセンスなのかな。  料理は好きでも得意でもありませんが、この本を読んでお勤め品のお野菜を見つけた時には買い込んで何品か作り置きしてしまいました。 どちらの時代の主人公も、光が見える終わり方なのが私的にスッキリです。

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2024/08/27

料理学校の後継者と、皆から思われている品川留希子! そんな良い境遇なのに、SNSで発信したレシピが反響を呼び始める。 昭和初期からの料理学校が、今の時代にまで、引き継がれて行く道程も…… 一人の女中が、旦那様や奥様の口に合うように、工夫を凝らしたまとめ書き(レシピブック)。 ...

料理学校の後継者と、皆から思われている品川留希子! そんな良い境遇なのに、SNSで発信したレシピが反響を呼び始める。 昭和初期からの料理学校が、今の時代にまで、引き継がれて行く道程も…… 一人の女中が、旦那様や奥様の口に合うように、工夫を凝らしたまとめ書き(レシピブック)。 後継者、跡取りを待望しても、授からない母親。 病弱な身に、一人の女中に、それも料理の感覚の優れている者に、後を頼む。 辛い選択であるが、家を守って行くという立場の妻。 そんな時代と今の献立アプリを交互に、話が、進んでいく。 題名の『口福のレシピ』と、私も病気になって、点滴でなく、口から食べ物が食べられる事で、人間は、生きているのだと…… まさに、 口福=幸福 である。 小説に掲載されている料理も、美味しそうであり、今の流行の時短レシピ的な物もある。 最後に、しずさんの所に、一度も会えなかった娘が、来てくれた事に、ちょっと感激!   昔は、そんなに裕福では無いが、我が家も住み込みの女中さん2人がいた。 しかし、物心ついた時、女中さんでなく、お手伝いさんと、呼ぶように、母から言われたけど、…… 今は、人不足で、そんな時代で無くなった。 昔は子沢山だったから、人に頼まれて、お手伝いさんを雇っていたけど…… 昭和の高度成長時代でさえ、今でいう住み込みやパートのお手伝いさんがいたのだから、時代が、変わってしまったと、思いながら本を閉じた。

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2024/08/19

日記のようなレシピ本を手がかりに、昭和と令和を行き来しながら、料理に込めた真摯な思いに触れる物語です。 私は昭和ストーリーがぐっときました。愛の形は様々です。

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2024/08/05

お手軽で美味しそうな料理が出てきて、参考になるかと思いきやそれほどでもなかった。 料理の才能がある人は、材料でぱっぱっとメニューが思いつき、手順も無駄なくできるんだろうなぁ。 私は食いしん坊だけど、料理の才能はないのが残念だ。

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2024/07/07

参考にしたいレシピがたくさんあって、それぞれの時代を生きている人達のエピソードにも惹かれた。読み終わったあと、ほっこりした気分になりました。図書館で借りた本ですが、購入して自分の本棚に並べたいです(⁠^⁠^⁠)

Posted byブクログ