口福のレシピ の商品レビュー
自分と波長の合う作家さんだなと改めて思った。特にしずえさんの物語が好みで、切なくて切なくて。最後にしずえさんが孫夫婦に対する勘違いも切なくもあり、それで良かったとほっとした。
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学園の基となるレシピを作った時代と現代とが交互に登場して物語は進んでいく。昔も今も美味しそうなレシピが沢山出てきて楽しい。激動の時代を生きた人々、今を生きる人たち、どちらにしても世間に流されることなく、きちんと自分と向き合って自分が納得してそれぞれ進んでいける強さが羨ましくもあり...
学園の基となるレシピを作った時代と現代とが交互に登場して物語は進んでいく。昔も今も美味しそうなレシピが沢山出てきて楽しい。激動の時代を生きた人々、今を生きる人たち、どちらにしても世間に流されることなく、きちんと自分と向き合って自分が納得してそれぞれ進んでいける強さが羨ましくもあり勇気が貰えた。留希子と坂崎さんの関係はいいなあ!
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過去と未来が交差して最後は繋がる話。 主人公が個人的に好きなタイプじゃないのが残念だが、きちんと綺麗にまとまってました。
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どこか寂しさがありつつも、心があたたかくなる本です。 今と昔、点と点が、レシピに込められた普遍の想いで繋がって、線になる。 ずっと幸せなわけじゃない。いつも幸せなわけじゃない。でも、よかった。この世に生まれてきて。 社会の中の、地位やどう見られるかではなくて、自分が幸せかど...
どこか寂しさがありつつも、心があたたかくなる本です。 今と昔、点と点が、レシピに込められた普遍の想いで繋がって、線になる。 ずっと幸せなわけじゃない。いつも幸せなわけじゃない。でも、よかった。この世に生まれてきて。 社会の中の、地位やどう見られるかではなくて、自分が幸せかどうかが大切。たとえ自分の子に会うことが叶わなくても。 別の人生を想像しないわけではないけど、これでよかったんだと思える本です。
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原田ひ香さんらしさあふれる一冊。 あるレシピをめぐり、そのレシビの過去を遡ることにより、自分たちの家系が紐解かれ、そのことで、祖母、娘、孫の関係が少しずつ変化していく。 戦前と現在が交互に出てくるのでどのように繋がるのだろうと気になりながら読んだ。
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読んでると料理したくなるし食べたくなる。原田さんのお食事系の小説は読むとお腹が空いてきます。自分と料理のルーツとは…。面白く読みやすかったです。
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レシピ一つにも、歴史がある。 そこに、家族や人が絡むと、より複雑な思いが絡まり合い、解くにはなかなか一筋縄ではいかない。 軸は非常に根深い、会社内や家族内の複雑で大切な人間関係があるものの、それを彩る様々な料理やレシピ、美味しそうに食事をするほのぼのとした毎日。 それらの絶妙な...
レシピ一つにも、歴史がある。 そこに、家族や人が絡むと、より複雑な思いが絡まり合い、解くにはなかなか一筋縄ではいかない。 軸は非常に根深い、会社内や家族内の複雑で大切な人間関係があるものの、それを彩る様々な料理やレシピ、美味しそうに食事をするほのぼのとした毎日。 それらの絶妙なバランスが心地よく、あっという間に読み終えてしまいました。
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料理やレシピをふんだんに使い、歴史ある料理学校に隠された歴史と現代に生きる主人公を交互に描きながら、ストーリーは展開する。「謎」とも思える展開に読者は引き込まれ、終盤は一気に読ませる。ストーリーの面白さと共に、そこの登場するレシピ(細かいレシピなどなくても作れる、しかし美味しそう...
料理やレシピをふんだんに使い、歴史ある料理学校に隠された歴史と現代に生きる主人公を交互に描きながら、ストーリーは展開する。「謎」とも思える展開に読者は引き込まれ、終盤は一気に読ませる。ストーリーの面白さと共に、そこの登場するレシピ(細かいレシピなどなくても作れる、しかし美味しそうな料理)に引き込まれる。 最後に料理研究家の飛田和緒と著者との対談で、両者の料理に対する思いや、著者のこの小説への思い、創作構成の方法がわかり面白かった。
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時代によって食べるものが変わり、女性の社会での立場は変わり… レシピも沢山のっているし 美味しそうなんだけど… あらすじ通り「食」の家族小説 最後ほろりと泣ける
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時代とともに変わりゆく食事とその作り方。昔は 奉公に出て、お料理などの基礎を教わり、家人の好みに合ったお料理を提供しつつ、掃除や針仕事に励む日々。今は女性も社会進出して組織の中で揉まれつつ仕事に励み、料理はレシピサイトを見ながら手軽に美味しい物を作る日々。どちらも苦労や悩みもある...
時代とともに変わりゆく食事とその作り方。昔は 奉公に出て、お料理などの基礎を教わり、家人の好みに合ったお料理を提供しつつ、掃除や針仕事に励む日々。今は女性も社会進出して組織の中で揉まれつつ仕事に励み、料理はレシピサイトを見ながら手軽に美味しい物を作る日々。どちらも苦労や悩みもあるけど、それぞれ仕事に誇りも持っている。そんな背景を料理や家業の品川料理学園のエピソードに載せながら展開していく話は、最後に心震わせるものがあった。
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