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「能力」の生きづらさをほぐす の商品レビュー

3.9

37件のお客様レビュー

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2024/09/26

会話文で話が進むので、読みやすく分かりやすい。能力という言葉でどれだけの人が選別されてるのか、低いとされた人は本当に能無しなのか。分かりやすく説明してくれる。

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2024/09/07

今の能力主義を親子の対話でわかりやすく考察してくれる。 ビジネスはどうしてもマッチョになっていくきらいがある。 スピードや成果が求められていく。ただそこにいるあなたにも寄り添いたい。 走るだけじゃなくて立ち止まることもしたい。

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2024/08/29

仕事のできる・できないは個人に内在するものではない、というのは常に考えていることであるし、そこに漬け込むビジネス(や、それを導入する会社)にもうんざりしているけれど、人材開発業界の功罪をあまり把握できていなかったのでそれを知れてよかった。

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2024/08/15

『無能の鷹』を読んでいるひとにもおすすめ? 「能力主義」の「生きづらさ」が気になるひとへ。 最近にわかに注目されている「能力主義」それから「エイブリズム」というキーワード。 「エイブリズム Ableism 」とは「非障害者優先主義」、「能力があるひとが優れている」という優生...

『無能の鷹』を読んでいるひとにもおすすめ? 「能力主義」の「生きづらさ」が気になるひとへ。 最近にわかに注目されている「能力主義」それから「エイブリズム」というキーワード。 「エイブリズム Ableism 」とは「非障害者優先主義」、「能力があるひとが優れている」という優生思想的な考え方で、障がい者を差別して、偏見を強化する枠組みのこと。 複数のマイノリティ属性が絡み合う困難について考える「交差性 インターセクショナリティ」の視点、それから障がい者を包摂した学校環境を整える「インクルーシブ教育」、それから全ては脳の特性であり、発達障がいという枠組みそのものを取り払う可能性のある「ニューロダイバーシティ」に興味関心あるひとも注目。

Posted byブクログ

2024/07/15

人事の仕事を経験した人なら 「分かる~」となる箇所多数。 分かりやすい解決策は 提示されないが シンプルで分かりやすい 解決策の 幻を追って招いた 今日の事態であることを考えると 近道はなく 一人一人の人間を見つめて 泥臭く 組織を考えていくしかない。 幽霊になった母親から子供達...

人事の仕事を経験した人なら 「分かる~」となる箇所多数。 分かりやすい解決策は 提示されないが シンプルで分かりやすい 解決策の 幻を追って招いた 今日の事態であることを考えると 近道はなく 一人一人の人間を見つめて 泥臭く 組織を考えていくしかない。 幽霊になった母親から子供達へのメッセージという かなり トリッキーな作りになっているが だからこそ、よりよい仕組みを考えようとしている切実さが胸を打った。

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2024/07/15
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ピンチにおける人は自分という主体について知りたい。私に特化した情報が知りたい。たくさんの質問と時間を割くこと。私についての一次情報を受け取りとことん話を聞き知ろうとすることが信頼の土台。私のことを理解してくれた人として適切なソリューションを実行してくれるであろうという信頼感の醸成。 プロである必要はないんじゃないか。

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2024/04/20

「仕事ができる人」と言われている人でも 別の環境に行けば「無能」になることだってある。 となると、「能力」とは本当になんだろう。 自分たちのイメージでしかなくて、具体的な答えはない。 そんなによく分からないことに苦しめられている人が少なからず一定数いて、でも「あの人は仕事がで...

「仕事ができる人」と言われている人でも 別の環境に行けば「無能」になることだってある。 となると、「能力」とは本当になんだろう。 自分たちのイメージでしかなくて、具体的な答えはない。 そんなによく分からないことに苦しめられている人が少なからず一定数いて、でも「あの人は仕事ができない」っていうのは、あたかも事実かのように語られている。 しかし、それが事実とは限らない。 社会人として働いている身としては、能力がないなんてことは誰にも起こり得ない。 その人の力、良さをいかに発揮させてあげられる場所にするかが、一緒に働いている人の役目なのではないかと感じた。

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2024/03/26
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教育社会学を学び能力主義の問題点に気づいていながら人材開発業界という労働者を苦しめる側に回った作者が、15年後あの世から能力主義に苦しむ我が子らを助ける為に戻ってきてお喋りする、という物語…という体の奇書だった。 企業に都合の良い人材を集める為に抽象度の高い能力があれこれ労働者に求められる一方、それを受け入れる土壌が学校道徳の「本当の私」教育で培われているのでは、という話はちょっと面白い。 我々は人材開発業界とメンタルヘルス業界に搾取されているが、前者はともかく後者からは己の気の持ちようで毟られなくなるぞ、というのはさ、それしか言えないのは分かるけど良くない。評価される能力に性格まで含んでるんだもんな、酷い世の中だよ、全く。

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2024/03/12
  • ネタバレ

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友人が薦めてくれた一冊。 (こういうタイトルの本は自分じゃ絶対手に取らなかった笑) 「「能力」は環境次第でいくらでも移ろうもの。」(36頁) ということを、対話形式の平易な文章で語っていた。 主張には基本的に賛同、けど本としてはちょっと物足りなかったなという感じ。(ただ、ガン闘病と並行して執筆されていたため、上梓されただけで尊敬ものではある。) たぶん、この本の主張をはじめからある程度内在化できていたのは、この本にも出てくるサンデルによる「実力も運のうち」という事実を、壁に貼って毎日確認しているからだと思う。 最終的にあまり明確な答えはくれなくてモヤっとしなくもないが、結論を断言してくるものを疑えというスタンスなので、ある意味ではしっかりその姿勢を貫いている。 とりあえず、教育関係者/人事関係者ないしは管理職の人は一読しておくべきだと思う。(というか弊省の人事と管理職全員に読ませたい笑) そして、人生で大きな挫折を味わってない人もあえて読むべきかも。何故かはあえて言いません。ただそういう人が読んだら、アイデンティティ・クライシスに陥るかもしれない。けど、この本の主張を頑なに受け入れない自分がいるとしたら、それは注意した方が良い気がする。 ただ、この本のちょっとだけ気になったところは、教育関係者にちょっと厳しいのではと感じたところ。 私自身は結局教育の道には行かなかったけど、学生時代に教育をかじってた身(教員免許持ち/元部活動コーチ)としては、モヤっとしたところがいくつかあるのは正直なところ。 まとめると、内容的に濃いわけではないから万人には薦めないけど、この本の主張を分かっておくべき立場の人には読んでいただきたい、「能力」という概念の取扱注意書的な一冊。 (ちなみに、具体例でSFCとか外交官とか出てきたあたりはドキッとしました。笑)

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2024/02/23

能力に関して、学生時代の学力だけでなく、その先の人材開発の領域までつなげて、何が問題か、を切り込んでいる。コンピテンシーや適性検査、能力開発や組織開発、メンタルヘルスの進化過程とそのからくりが詳しい。一定の正しさの基準は社会にとって必要だとは思うが、それを絶対視せず、自分の人生を...

能力に関して、学生時代の学力だけでなく、その先の人材開発の領域までつなげて、何が問題か、を切り込んでいる。コンピテンシーや適性検査、能力開発や組織開発、メンタルヘルスの進化過程とそのからくりが詳しい。一定の正しさの基準は社会にとって必要だとは思うが、それを絶対視せず、自分の人生をどう生きるか、意味を見出すか、は実践の難しい問い。それを安易に社会が決める客観的な基準に無批判的に従うのではなく、自分で考え続けること、くらいができることか

Posted byブクログ