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ボーダー 移民と難民 の商品レビュー

4.3

42件のお客様レビュー

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2023/01/26

これだけ難民認定絡みの悲惨なニュースが世に知られたのに国が変わる様子は見えてこない だけど難民認定絡みの悲惨なニュースか世に知られたことで国民の認識変化は確実に見えた もう以前のように世界の多くの人達に憧れ、目指す国ではなくなったのに同じ態度でこれからも接するのか 主権者と対...

これだけ難民認定絡みの悲惨なニュースが世に知られたのに国が変わる様子は見えてこない だけど難民認定絡みの悲惨なニュースか世に知られたことで国民の認識変化は確実に見えた もう以前のように世界の多くの人達に憧れ、目指す国ではなくなったのに同じ態度でこれからも接するのか 主権者と対話する気はあるのだろうか

Posted byブクログ

2023/01/23

温かい物語はある。 しかし、日本の難民認定をめぐる状況は、悲惨だ。 それは約20年前から牛久の入管で面談をした私の実感だ。 この問題を知らない人に。是非、本書を手に取って欲しい。

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2023/01/18

偏見は拭えない。時々、庭の草を採るように自分自身で点検する。印象深いエピローグに載った言葉。 自分にも当てはまる。現実は、知らない事が多く、情報は黙っても入ってくる。ただし、正しい情報ばかりじゃない。自分で考えて、取捨選択して行動しよう。と思わせてくれる一冊。また1つ、出会えて良...

偏見は拭えない。時々、庭の草を採るように自分自身で点検する。印象深いエピローグに載った言葉。 自分にも当てはまる。現実は、知らない事が多く、情報は黙っても入ってくる。ただし、正しい情報ばかりじゃない。自分で考えて、取捨選択して行動しよう。と思わせてくれる一冊。また1つ、出会えて良かった著書。

Posted byブクログ

2023/01/18

 中島京子さん著『やさしい猫』を読んで、入管問題に興味を持った。興味を持って日々過ごしていたら、テレビや新聞、本など、入国問題を扱っているものが目につきはじめ、改めて自分が今までどれほど無関心だったかを日々感じている。  著者もあとがきでこう書いている。    ○「日本に難民は...

 中島京子さん著『やさしい猫』を読んで、入管問題に興味を持った。興味を持って日々過ごしていたら、テレビや新聞、本など、入国問題を扱っているものが目につきはじめ、改めて自分が今までどれほど無関心だったかを日々感じている。  著者もあとがきでこう書いている。    ○「日本に難民は来ていない、ほとんどが偽装難民だ」といわれれば、そんなものかと聞き流し、思い返すこともなかった。つまり入管問題を作り出し、放置していたのは、他ならない、無関心な私自身だったのだ。今私たちは平和を享受している。しかし、これからも戦火に巻き込まれないと言い切れるだろうか。その時、私たちに手を出し差し伸べてくれる国が果たしてあるだろうか。  日本は1981年に難民条約に加入している。しかし、難民として受け入れることはかなり珍しく、自国に帰すか、それを拒否する人は、入管収容所に長期に渡り閉じ込める。収容所では人権などなく、本当に日本人がそんなことをしているのか?と直ぐには信じられないような残酷な対応をしているという。 (日本に助けを求めにきた外国人の話・本文より)  ○俺は、日本は難民条約に入っていると信じていた。日本は先進国で法治国家だろうと。もしこれからも難民を受け入れる気がないなら、建前だけ掲げている人権国家の看板をおろし、難民条約から脱退してほしい。だって実際、この国は人権国家じゃないんだから。そうすれば間違って日本に助けを求める外国人も減るだろう。お互いハッピーじゃないか。俺も他国に助けを求められる。  こんな状況を看過している国のトップを私はとてもじゃないが信用できない。現在、歴代の総理大臣を思い浮かべて、え?あの人もあの人も、何もしてこなかったのかと愕然とする。日本人であることが、恥ずかしく、罪深く感じた。  佐々さんはもともと日本語教師をしていて、その関係で、第二章は、日本語教師の視点で外国人技能実習制度について詳しく書かれている。個人的にはこの章が一番よく書かれていると感じた。  この章で、衝撃を受けた。日本の国力は下がっており、近い将来、日本に出稼ぎに来るメリットがなくなり、実習生が来なくなるだろう。そして後々、日本人が外国に出稼ぎに行くことになるかもしれない。というのだ。日本に実習に来ている、または行こうと用意してくれている外国人に日本語を教えている人達がそう見ているのだ。生の感想だろう。  入管問題をもっと知りたいとこの本を手に取ったが、取材した個々の案件の事が主だったので、全体像はまだよく掴めなかった。これからも関心を持ちつづけていきたい。

Posted byブクログ

2023/01/01

難民や入管については、中島京子「やさしい猫」で小説として、現状を初めて知ったが、今度は本当の現実を知ることとなる。 あまりにも悲惨で残酷で、読むのが辛くなりながらも、そこには温度を持った人間がいることが救いとなる。 もちろん、これからもっと現実を受け止め、他人事ではないことと...

難民や入管については、中島京子「やさしい猫」で小説として、現状を初めて知ったが、今度は本当の現実を知ることとなる。 あまりにも悲惨で残酷で、読むのが辛くなりながらも、そこには温度を持った人間がいることが救いとなる。 もちろん、これからもっと現実を受け止め、他人事ではないこととして考えなければならないと強く思う。 ただ、根本的な見直しをしなければ、なかなか一筋縄ではいかない問題だ。 Twitterで知った著者の病気も心配だ。 ノンフィクション作家としてまだまだ精力的に発信して欲しい。

Posted byブクログ

2023/01/01

日本への移民と難民の話。難民と言われたら今のウクライナ難民のイメージ。また、不法残留となれば入国管理センターで亡くなった女性のニュース、中島京子さんの「やさしい猫」で読んだ話が思い浮かんだ。それだけしか知らない。そしてどこか遠い世界の話と感じていた。だが。そこから外国人技能実習生...

日本への移民と難民の話。難民と言われたら今のウクライナ難民のイメージ。また、不法残留となれば入国管理センターで亡くなった女性のニュース、中島京子さんの「やさしい猫」で読んだ話が思い浮かんだ。それだけしか知らない。そしてどこか遠い世界の話と感じていた。だが。そこから外国人技能実習生の話となり、それは近所のコンビニにいる方、近所の工場にいる方、よく見るそれらしき方たち。少し身近だと感じた。日本は難民に優しくない国、外国人労働者に優しくない国。だけど、それは多くの人にその事実が知られていないからだと思う。どんな扱いを受けてどんな生活を強いられているか知らないから。学校でも習った記憶、ほとんど聞いたこともない。まずはこのような本やニュースを通して一人でも多くの日本の人に知ってもらうこと、それが支援の輪が広がったり国を動かすことに繋がるのではないかと思った。

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2022/12/26

世の中の出来事をこんなにも知らない自分に気がつき、日本人の難民や差別への無関心が事態を悪化させていると痛感する。まずはこの本で知ったことを家族や友人に伝えることが自分にできる一歩だろうか。 日本人は国籍で差別している…本当にそうなのだと思う。 SDGsなど耳障りの良い言葉が流行り...

世の中の出来事をこんなにも知らない自分に気がつき、日本人の難民や差別への無関心が事態を悪化させていると痛感する。まずはこの本で知ったことを家族や友人に伝えることが自分にできる一歩だろうか。 日本人は国籍で差別している…本当にそうなのだと思う。 SDGsなど耳障りの良い言葉が流行り、都合の良い解答を求めるようなことが既に間違っているのではないか。

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2022/12/25

◆首藤淳哉: 『ボーダー 移民と難民』私たちの内なる境界を考える(HONZ 2022年12月14日) https://honz.jp/articles/-/52663

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2022/12/22

待ちに待った新刊。 「紙つなげ」も記憶に新しいと感じていたのだが それでもすでに読み終えてから8年ほど経っていたのに驚く。 今作も骨太で読み応えあり。 著作に一貫されている表舞台では輝かないスターへの愛あるスポットが感動的でキャラクターも想像しやすく描かれている。 改めて移民と...

待ちに待った新刊。 「紙つなげ」も記憶に新しいと感じていたのだが それでもすでに読み終えてから8年ほど経っていたのに驚く。 今作も骨太で読み応えあり。 著作に一貫されている表舞台では輝かないスターへの愛あるスポットが感動的でキャラクターも想像しやすく描かれている。 改めて移民と難民について普段意識することなどなく全く無知であったことに気づかされて愕然とする。 たまにニュースでチラ見する程度で当事者意識など微塵も無いに等しい。 他の先進国との難民認定数の差に驚き憤りを覚えるが現在の世界情勢を鑑みると今やいつ私たち日本人が他国へ亡命しなければならなくなるかは現実問題として直面する時期がすごそこまで来ているのではないかと考えると全く時代錯誤な入管政策を続けているのだなとなんだか滑稽に思えてくる。 文中にあるように「情けは人のためならず」 明日は我が身と考えて人に接することの大切さが問われているように思います。 次回作はどんな地上の星を見せてくれるのか。 首を長くして待っておきます。

Posted byブクログ

2022/12/20

佐々さんの本は『エンドオブライフ』『エンジェルフライト』『紙つなげ』に続いて4作目。しかしこれまでとは少し違う印象を受ける本だった。 難民と聞くと世界のどこかの話に思えてしまう。 でも少し考えればわかることだった。日本にも難民が来ないはずはない。 本書では、 ・日本の難民認定...

佐々さんの本は『エンドオブライフ』『エンジェルフライト』『紙つなげ』に続いて4作目。しかしこれまでとは少し違う印象を受ける本だった。 難民と聞くと世界のどこかの話に思えてしまう。 でも少し考えればわかることだった。日本にも難民が来ないはずはない。 本書では、 ・日本の難民認定について ・技能実習生の実態について ・日本で困っている移民難民の方々をサポートする組織について 佐々さんの取材を通じて知ることができる。 本書で私がハッとさせられたのは次の2点だ。 ・日本人の差別意識が無自覚にとんでもなく高いこと ・日本の入管について、移民、難民について自分が驚くほど無知であったこと ・日本人の差別意識が無自覚にとんでもなく高いこと  昨今"Black lives matter"が取りざたされているように、アメリカにおける黒人差別問題は世界的に知られている。しかし、日本人に「あなたは日本で人種差別があると思いますか」と問えば、あまりない、とかわからない、という感想を抱く人が多いのではないかと推測する。 しかし、少し立ち止まって、ゆっくり考えてみてほしい。 近所にベトナム人の技能実習生が複数人で引っ越して来たら、日本語の不自由そうな大きな黒人がコンビニのレジに立っていたら。ハーフの人が日本代表として代表選手に招聘されたら。一抹の不安や違和感のようなものを抱かないと言い切れるだろうか。ただ単に、他国と比べて人種の多様性が低いだけで、少しでも接点があろうものなら排除してしまいたいという気持ちを持ってしまう人も少なくないのではないかと思ってしまう。(もうこの考え方自体が一種の差別なのかもしれないが・・・) ・日本の入管について、移民・難民について驚くほど無知であったこと  日本の難民認定のハードルは理解不能なレベルで高い。UNHCRが書面で「この人は自国で迫害の危険にさらされています、保護してください」という依頼を発行しているのに、難民とは認められない。では、一体誰が難民として認められるというのだろうか。それに入管での人の扱いは本当にひどい。現在の日本で実際にこんなことが起こっているとはにわかに信じがたい。 自分はまだまだこの問題を知らない。わかっていない。 これを機にもう少し勉強しなければと感じた。

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