ボーダー 移民と難民 の商品レビュー
入管でのウィシュマさん死亡事件、ひどい事件とは感じつつ、難民制度、難民と移民の違いについて無知だったことを思い知らされました。日本の難民制度の問題と、入管での人権を無視した対応とは全く別問題だと思っています。恥ずべきことだと思います。一方で鎌倉アルペなんみんセンターの取り組みを知...
入管でのウィシュマさん死亡事件、ひどい事件とは感じつつ、難民制度、難民と移民の違いについて無知だったことを思い知らされました。日本の難民制度の問題と、入管での人権を無視した対応とは全く別問題だと思っています。恥ずべきことだと思います。一方で鎌倉アルペなんみんセンターの取り組みを知り、希望を見た気もします。自分として何ができるか、考えたいです。
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毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。 入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。 佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んで...
毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。 入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。 佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んでいったカメルーンのWもいる。彼らの死についてきちんと原因が究明されていればウィシュマは今も生きていただろう」「誰も口にしないが、痩せた黒人男性より、若くて健気な女性には同情を抱きやすいのだ。そして伝える側は、彼女の物語の方がはるかに共感を得やすいことを、よく心得ている。」 と記す。 入管施設雑居房は男女別、子供でさえ男の子は母親と一緒は許されない。 運動場はない。窓はあるけど開けることもできない。曇りガラスで外も見られない。シャワーは週2回15分だけ。部屋の片隅のトイレは壁がない。 2019年以降、「円安は止まらない。日本は外国人労働者にとっていよいよ魅力のない国になってしまった。さして高い賃金が得られなくなってしまった今、外国人が日本に働きに来るメリットは少ない。」 「働きたいのに働けない難民がいるのに、働いてほしいのに日本から逃げていく外国人労働者がいる。どこまで探っても日本の政策は、人に対する敬意がなく、ただちぐはくなたけだった。」 刑務所まがいの入管施設の実態と、難民に関わってきた弁護士や支援者、国へ強制送還されたら死ぬしかないと申告し続ける難民申請者、日本の難民認定法と政治。一冊にギッシリと詰め込まれている。 「日本が難民条約に、加入して40年間で、難民として認められたのは、わずか900人弱。国連から人権条約違反、国連憲章違反との批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、強制送還し続けているニッポン。国際社会から日本人の人権感覚が問われている。20年以上も難民認定を待ち続けている人々がいる。迫害から逃れて希望をもって来日した難民を友人として受け入れる用意は、市民社会はできている。次は、政治が変わる時だ」ドキュメンタリー映画『牛久』トーマス・アッシュ監督 有川憲治さんの紹介文 表紙も秀悦、多くの人に読んでほしい本でした。
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とても読みたかったノンフィクション。 2024.2.16(金)0:17 読了 入管の酷さ、人権意識の低さ 日本人の差別、偏見意識の高さ… 一人一人の人生や苦悩に焦点を当てられたルポ 読んでいてずっと苦しかった 最終章の鎌倉の難民受け入れ施設には希望が見えた 単一民族、先進国...
とても読みたかったノンフィクション。 2024.2.16(金)0:17 読了 入管の酷さ、人権意識の低さ 日本人の差別、偏見意識の高さ… 一人一人の人生や苦悩に焦点を当てられたルポ 読んでいてずっと苦しかった 最終章の鎌倉の難民受け入れ施設には希望が見えた 単一民族、先進国としての驕りは、今の凋落してきている日本では通用しなくなってきているのに 現に、もう、来てくれなくなっているではないか 日本人が出稼ぎに行っている、優秀な研究者などは海外に行ってしまうような現状で どこまで世界に取り残されるんだろう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
知らない世界だった 人はどこに生まれてくるかは選べない 日本人は純血であること、完全であることが好きで、少しでも違っていると仲間に入れない。 日本が買い手市場だった時代は終わりつつある、今は、彼らの方が日本を値踏みしているのだ。 いまだに昭和時代の栄光にすがって、外国人を怖がり、時に見下し、鎖国政策を取り続け、いろいろなことが悪くなっている 今後、少子高齢化多死社会を迎え、外国人を受け入れない選択枝はない。ならば、どうやって共に暮らしていくのか、未来は私たちの手にかかっている。
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佐々さんの本は3冊目。他2冊よりもよりノンフィクション要素の濃い本だった。深く厳しい現実を表している。学ぶのを、知るのをやめてはならない。恐れてはならない。全ての日本人に問われている。
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移民、難民問題。 佐々涼子のノンフィクションという理由で読んだが、ものすごく勉強になった。 日本ではこんなことがまかり通ているのかと、驚きと怒りを禁じえない。 外国人の技術研修生の実態も記されているが、これからの将来、当たり前のように外国人が日本に来てくれるとは思わない方が...
移民、難民問題。 佐々涼子のノンフィクションという理由で読んだが、ものすごく勉強になった。 日本ではこんなことがまかり通ているのかと、驚きと怒りを禁じえない。 外国人の技術研修生の実態も記されているが、これからの将来、当たり前のように外国人が日本に来てくれるとは思わない方がいい。 インバウンドを6,000万人とする目標もいいが、足元の一緒に生活をする外国から来た人のことも考えたほうがいい。 どんな人も一度読んで絶対損はしない本
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自分自身が全く知らなかった日本における難民の現実…なんて酷いのだろう。そして自分自身の無知を思い知らされた。 たくさんの人にこの本を読んでもらいたい…そう思った。
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Border https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-7976-7402-6
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エンジェルフライト、エンドオブライフに続く本著者今年3冊目。期待して読むが、期待感が高いが故の落差を感じてしまう。 入国在留管理局の施設で亡くなった女性のニュースが記憶に新しい。入管在留管理局、難民の問題を描く。 「今や外国人労働者なくして地方経済は回らない、彼らは今の日本人...
エンジェルフライト、エンドオブライフに続く本著者今年3冊目。期待して読むが、期待感が高いが故の落差を感じてしまう。 入国在留管理局の施設で亡くなった女性のニュースが記憶に新しい。入管在留管理局、難民の問題を描く。 「今や外国人労働者なくして地方経済は回らない、彼らは今の日本人と比べ物にならない程よく働く やすい労働者が欲しいが、純血を重んじる日本は、定住されては困るの思想から、外国人労働者受入の体制が出来ている」 そう思う、おもてなし日本も労働力不足でサービスが低下しているのも実感している。人が確保できなければロボで行く道を探るかみたいな話を先日友人ともした。 在留管理局の施設で亡くなった女性のニュースでは女性の方にも否が有るような書込みもyahooニュースでされており、また多くのいいねマーク付いている事に残念に思う。 現代にまだこんな酷い状況の問題があり、認知されていないことに憤る。そういった意味では本書はこの問題を多くの人に広めた素晴らしい本と言える。 けれども、前作を読み期待していた私としては残念感が先行してしまった。著者の熱量を感じない、話を進める主人公に熱を入れられていない様に感じる。
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読んでいて本当に日本のことなのか?と疑いたくなった。 自分の無知を恥ずかしく思った。 何が自分にできるのか。 まずはこのことを忘れないことが第一歩だろうか。
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