老害の人 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
老害の人vs若者の話が繰り広げられるのかと思いきや、老人達が自分たちの手で生きがいを見つけていくという話で面白かったです。 私の今の立場は、老害はやめてくれと言っている方だけど、80歳90歳になって老害と言われる歳になった時、自分は何を楽しみに、何をしながら生きられるのだろうと考えさせられました。福太郎はカリスマ性があり、経験値も豊富だから、老害と言われても挑戦を選ぶことができたけれど、そうではなく、ただ死を待つだけの人もたくさんいるのだろうな、と。 老害には気をつけつつ、一生イキイキとした暮らしをしたいなと思います。
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人はその人の立場になってみないと分からないものだなぁと思った。 私は現在、妊活しているが、友達の妊娠ライフや子供のことを聞きたくないのと同じなように、孫がいない人は相手を羨ましく思い、孫自慢に耳を塞ぎたくなるんだよね。。。妊活も孫自慢も似てる。。。 だから、人ってその人がなん...
人はその人の立場になってみないと分からないものだなぁと思った。 私は現在、妊活しているが、友達の妊娠ライフや子供のことを聞きたくないのと同じなように、孫がいない人は相手を羨ましく思い、孫自慢に耳を塞ぎたくなるんだよね。。。妊活も孫自慢も似てる。。。 だから、人ってその人がなんで孫自慢するのかとか、過去の栄光を語りたくなるのかとか、聞いいてめちゃくちゃイラつくけど、結果、自分もしてるんだよなぁ。。。 する側も相手の気持ちを汲み取ることが大切。 この人には語っていいことだとか、そこまで気を遣えれば百点です!!! でも、気を遣えず、べらべら喋る人がほとんどです。笑笑
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タイトルに惹かれ、図書館で借りて読みました。 うわー、いるわー、こんな人。って感じる登場人物達。 何人も出てくるけど、書き分けがとても上手く、めっちゃサクサク読めました。 過去の栄光にすがり自慢話…だけでなく、行動にうつす。 若い人より知識も自由になる時間もあるからできること...
タイトルに惹かれ、図書館で借りて読みました。 うわー、いるわー、こんな人。って感じる登場人物達。 何人も出てくるけど、書き分けがとても上手く、めっちゃサクサク読めました。 過去の栄光にすがり自慢話…だけでなく、行動にうつす。 若い人より知識も自由になる時間もあるからできることを、限られた時間の中でいきいきとした姿で活動していく。 高齢者の方ってとてもパワフルだ!と感じられる作品でした。
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作者 内館牧子氏の辛辣な小説を以前読んで、なるほど!と思ったので、この本も読んでみた。 『老害の人』後期高齢者で、先日、日本女性の平均寿命が、87歳と… 昭和の時代が長いせいか、この歳になると、戦後生まれか戦前生まれかでも、考え方の違いがある。 本を読みながら、若い人から見...
作者 内館牧子氏の辛辣な小説を以前読んで、なるほど!と思ったので、この本も読んでみた。 『老害の人』後期高齢者で、先日、日本女性の平均寿命が、87歳と… 昭和の時代が長いせいか、この歳になると、戦後生まれか戦前生まれかでも、考え方の違いがある。 本を読みながら、若い人から見ると、病気の話、昔の自慢話、それを何度も耳にするのは、苦痛であろう。 日頃の事でさえ、同じ事を話すと、「前も聞いた!」と、言われる。 年寄り同士だと、うんうん!そうね!と答え合う。(笑) 最初読んでいて、傍若無人な老人達に、こんな風になりたくないと思いながら、優秀な孫の進路についての話に展開していく。 どうなるのだろうか?と! 会社の跡を継いでくれると思っていただけに、農業の道に進みたいと言う発想に、安易に決めて良いのか?と、こちらも思ってしまう。 成功するのは、数%しかならないのではと! 将来の夢は、大事だけど、自分が納得出来るのか? ここでも、駄目だったら、数年後会社を継げば良い!と…… ちゃんと逃げ場を作っている。 チャレンジ精神だけでは、上手く行くわけが無い。 大人達の考えであり、若い人達も、よく考えて行動して欲しい。 そんな感じで物事が進んで行くけど、老人達が、会社の一角に老人サロンを作ってしまうのには、閉口してしまった。 小説でも、こんな年寄り同士の集まりは、嫌だな?と、自分の歳も考えずに思ってしまった。 今まで、どんな風に生活を充実したら良いかと、前向きに考えて来たはずだった。 ふと、昔の栄光を顧みながら、これからは、後どの位まで、皆に迷惑をかけずに、自分磨きをして行けば良いのかを考える小説であった。 昔、故人になる前に聞いたけど、自分の葬式で、どれだけの人が、涙してくれるだろうか?と、…… 生きている間に功徳を積んで置くことだね!と……… 老害の人にならないようにしたいものだ。
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同じ話を何度も聞き、死んだら〜という話題も頻出し、いやいや、今元気なら楽しいことしようよと思うけど、当人からしたら先のことが心配になるのかも。そこのところをわかって話し相手になりたいものだ。
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将来、老害にならないように戒めにもなった。 老人は老人のために役立つ事を考える。 若鮎カフェは素晴らしい、自分も将来こんなカフェスタッフの一員になれたら、老後も楽しそうだなと思った。
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発売当初に図書館予約してようやく手元に届きました!私の熱が冷めてしまったので評価低めでごめんなさい 老害って自分もいつかその歳の人になるのにと思ってしまった
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老害。。。最終的には誰しもが通る道。 老害の色々なパターンが短編で出てくるのかなと思ってたら、ストーリーのある痛快コメディ的なものだった。 40代から老害が出る人もいるという動画を見て、自分も気を付けなくてはと思った。 飲み会では武勇伝、昔話、説教はしちゃいけない。そうなると下ネ...
老害。。。最終的には誰しもが通る道。 老害の色々なパターンが短編で出てくるのかなと思ってたら、ストーリーのある痛快コメディ的なものだった。 40代から老害が出る人もいるという動画を見て、自分も気を付けなくてはと思った。 飲み会では武勇伝、昔話、説教はしちゃいけない。そうなると下ネタしか残らないのでは?
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福太郎はまさに父! 気の弱い毒にも薬にもならない婿の二代目社長は夫。うちの話かと思った。 超高齢社会の日本で誰にでもあてはまる話なのだ。 脚本家ならではの映像として見える様な設定と、不快にならないギリギリの展開、そして最後はホッとする終わり方でとても面白かった。
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やっぱり内館さんの本は面白い。軽快な文章に飽きることなくページが捲れて行く。ちょうど私は主人公の○○世代。少し先の老害と若者の間に挟まれる。どの世代の事にも心当たりがあって大きく頷いてしまうし、普段イライラする親世代にも「そういうことか」とこれを読んで納得するところがある。 何度...
やっぱり内館さんの本は面白い。軽快な文章に飽きることなくページが捲れて行く。ちょうど私は主人公の○○世代。少し先の老害と若者の間に挟まれる。どの世代の事にも心当たりがあって大きく頷いてしまうし、普段イライラする親世代にも「そういうことか」とこれを読んで納得するところがある。 何度もされる自慢話。親にはされないが職場の定年した嘱託(元偉い人)にはよくされる。行きつく先が山本和美なのもほんとによく分かる。 若鮎クラブの一人が死を迎えた事で、彼らの寿命は本当にカウントダウンなんだなと思った。本編では何もなかったが楽しいクラブではなく後々何かを大きく動かす起爆剤になってくれるのではないかと思う。この本を読んでいて身近ではなく私自身に起こってることも多く、ぜひこれを読んで欲しい!と思う人がチラチラと頭をよぎった。特に孫の話(と我が子の話)ほんとに公害なの可愛いのは分かる、でも所詮は他人の凡人。聞かされてる方は1mmも興味がない。聞かされてる間とりあえず褒めるところを探してるこっちの身になってくれ。とてもとても迷惑している。 人生は短い旅の様、あっという間に終わる。人生を終焉する間近の人から聞かされる言葉ほど重いものはない。笑いあり涙あり、生きる事を大切にしようと思える一冊でした。
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