老害の人 の商品レビュー
著者自身も高齢者シリーズと謳っているとおり、本作も高齢者が主人公の話だ、それも80歳を超えているものが大半の老人群像劇だ、まあそれなりには面白いのだが、この作者のシリーズは全て経済的に比較的恵まれている老人が大半で、今日本で問題なのは高齢者の貧困問題なのではと思うのだが、経済的余...
著者自身も高齢者シリーズと謳っているとおり、本作も高齢者が主人公の話だ、それも80歳を超えているものが大半の老人群像劇だ、まあそれなりには面白いのだが、この作者のシリーズは全て経済的に比較的恵まれている老人が大半で、今日本で問題なのは高齢者の貧困問題なのではと思うのだが、経済的余裕が無ければ、老人の生きがいなんてものも存在しないと思う、ひょっとして著者自身がお嬢様育ちなのかな。ただひとり登場する俊という青年もバカだと思った。
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「その話前にも聞きましたが・・・」と思う話を延々と聞かされる度に、あ〜こんなふうにはならないように気をつけようと思う。 だけど、若い世代や子育て世代でもマウントをとったりとられたりすることも相手をうんざりさせてしまう一種の老害なのかもしれない。 現役世代、子育て世代である私とし...
「その話前にも聞きましたが・・・」と思う話を延々と聞かされる度に、あ〜こんなふうにはならないように気をつけようと思う。 だけど、若い世代や子育て世代でもマウントをとったりとられたりすることも相手をうんざりさせてしまう一種の老害なのかもしれない。 現役世代、子育て世代である私としては、自分と違う世代の人たちの話を傾聴し、いろんな角度から物事を捉えられるようにすることで若さを保っていきたいと思う!
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老人シリーズ 今作も面白かった。前半の老害はまさしく こんな年寄りいるよね。だし 後半の老人が老人の為の活動も面白かった。 若い人にもお年寄りにも読んで欲しいと思えました。 誰しも自分は「老害」なんかじゃないって思ってるんでしょうね。 なんにしても とにかく健康じゃないとね。 ...
老人シリーズ 今作も面白かった。前半の老害はまさしく こんな年寄りいるよね。だし 後半の老人が老人の為の活動も面白かった。 若い人にもお年寄りにも読んで欲しいと思えました。 誰しも自分は「老害」なんかじゃないって思ってるんでしょうね。 なんにしても とにかく健康じゃないとね。 又 ドラマ期待します
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昔話や自慢話、クレームをつけるなどの老害をまき散らす5人の老人が織りなす人間模様。老人アルアルがいっぱい出てくる。 クレームをつけるサキ婆さんになぜか心地よい響きを感じ、笑いながら読んだ。 印象的な文章 ⒈ 先〃のことを考えないから、若者なのだ。先〃がないから昔のことばかり言うの...
昔話や自慢話、クレームをつけるなどの老害をまき散らす5人の老人が織りなす人間模様。老人アルアルがいっぱい出てくる。 クレームをつけるサキ婆さんになぜか心地よい響きを感じ、笑いながら読んだ。 印象的な文章 ⒈ 先〃のことを考えないから、若者なのだ。先〃がないから昔のことばかり言うのが老人なのだ ⒉ 常識人は忖度して言えないことを、老人は平気で言う。 ⒊ 老人が、老人のために老後を尽くすという姿勢こそ、高齢化社会の新しい生き方です ⒋ 老害は若いヤツらには毒だ。だけど老人には薬なんだよ
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「保育園児が高齢者に寄付を」というニュースを最近見た。自分たちのお小遣いから高齢者に募金を行ったというもの。ああ、これが今の日本の縮図なのかな、と少し切なくなったところでこの話を読んでみた。 最初は「老害」あるある、そのうち「老害」たちが自分たちの生きる糧を見つけて、それぞれ自分...
「保育園児が高齢者に寄付を」というニュースを最近見た。自分たちのお小遣いから高齢者に募金を行ったというもの。ああ、これが今の日本の縮図なのかな、と少し切なくなったところでこの話を読んでみた。 最初は「老害」あるある、そのうち「老害」たちが自分たちの生きる糧を見つけて、それぞれ自分らしく老いを全うしていこうとする青春ストーリーだった。 なにもかもひっくるめて「老害」にしちゃいけないな、でもこうならないようにはしよう、という自戒も含めて人生100年時代をどう生きるか、考えなくてはね。 余談だが、この本をカバーをつけずにバスの中で読んでいたら、隣に座っていた老齢のおじさまがそそくさと遠くに行ってしまったので、人に見えるところで読むのはご注意を。
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老人3部作から遂に90近いお年寄りが主人公に。まさに活劇のようにイキイキした老人たち。あまりの無茶振りの老害に、思わず笑ってしまった場面しばしば。内館さん流石、上手い。「嶽きみ」懐かしいが、「チリンチリンアイス」は「ババヘラアイス」とは違うのかしら?「ああ年とったなぁって一番感じ...
老人3部作から遂に90近いお年寄りが主人公に。まさに活劇のようにイキイキした老人たち。あまりの無茶振りの老害に、思わず笑ってしまった場面しばしば。内館さん流石、上手い。「嶽きみ」懐かしいが、「チリンチリンアイス」は「ババヘラアイス」とは違うのかしら?「ああ年とったなぁって一番感じるのは…欲がなくなること」「老人が老人の為に老後を尽くすという姿勢こそ高齢化社会の新しい生き方」?「老害ってのは若い人には迷惑で、老人には生きてる証」なるほど。
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4部作は駄作か、期待していただけにちょっと辛口に。 年代が違うからもあるけれど、母も同じ意見だったしなぁ。
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最初はあーあるあるやなぁと思いながら読んでいたものの、後半はじいさんがんばれ…!という気持ちに。 第一子を妊娠した時つわりで退職して、正に『通う場所がない』『それを共有する仲間がいない』『できることがない』という状況になって一瞬でうつになったので、この『老害化するメカニズム』に...
最初はあーあるあるやなぁと思いながら読んでいたものの、後半はじいさんがんばれ…!という気持ちに。 第一子を妊娠した時つわりで退職して、正に『通う場所がない』『それを共有する仲間がいない』『できることがない』という状況になって一瞬でうつになったので、この『老害化するメカニズム』にはとても納得いくものがあった。 人間生き甲斐と話し相手がいないと死ぬわけだけど、そのために『通う場所がある』というのがとても大切らしい。 (クレーマーに限ってしょっちゅう来るのはそういうことか…) なんしか自分も歳をとっても通う場所を作ろうと思った。ゲーセンでメダルゲームしてる老人が私はけっこう好き。
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書き出しの「自分は老害とは思っていない」という文章を読んで購入。 50代、18歳、そして老人と呼ばれる世代の人の頭の中も書かれていてなるほどと思う。 作者自身が70代くらいだそうなのでその中での活路を見出そうとしている感じ(老人が老人の面倒を見る)が落としどころとして今のベターな...
書き出しの「自分は老害とは思っていない」という文章を読んで購入。 50代、18歳、そして老人と呼ばれる世代の人の頭の中も書かれていてなるほどと思う。 作者自身が70代くらいだそうなのでその中での活路を見出そうとしている感じ(老人が老人の面倒を見る)が落としどころとして今のベターなのではと思える下実感があるように感じる。 物語としてのテンポの良さと非現実的な部分もあってバランスよく嫌味なく読めるのではないかと。 70代の男性が読みたいというので貸したけれど、面白かったって言っていたのも印象的。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
年を取るほどに自分をアピールしたがり、若い人に負担と迷惑をかける「老害」。それを撒き散らす老人たちと、うんざりする周囲の若年層の活劇を描いた小説である。 85歳になる戸山福太郎はゲーム製作販売会社「雀躍堂」の二代目社長を退き、「経営戦略室長」という形で時々、出社していた。娘婿で福太郎の後を継ぐ純市や娘の明代は、福太郎の昔話や自慢話に翻弄される。老害に耐えきれなくなった明代は、とうとうキレて、本音を福太郎にぶちまける。福太郎は反省しながらも、したたかに、日頃、頭数に入れてもらえない老人たちと会社の自室にボードゲームサロンを立ち上げる。 新型コロナウイルスが猛威を奮う中、くじけそうになりながらも老人たちは老人のための新しい取組に意欲を燃やす。 老人がアピールするのは、もう自分の世ではないと気づいているからとか、昔話や自慢話や愚痴を言っている時が楽しく生きている実感がわくなどという文中の表現は高齢者の自分も再認識した。また、老人の責任とは、「若い人間に仕事の面白さと生きる面白さを伝えること」という記述はなるほどと実感、実践したいと思った。 福太郎の孫・俊が大学に行かずに農場に就職することから起きる波乱、老人たちの癖のあるユーモラスでさもありなんと思える言動など、脚色が豊かなのはさすが。 ただ、54頁9行目の「私は」の表現は明らかにおかしい。人物が主語になる場合は全て固有名詞が使われているのに、ここだけが一人称の表現。なぜ、校正できなかったか、少し残念な気がした。
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