バカと無知 の商品レビュー

橘玲(著者)

2023/02/02

ヒトが進化の中で生き残るために組み込まれてきた社会本能って、そういうものなのか～、という内容でした。社会心理学っていうのはなかなか面白そうな学問です。

2023/01/29

少しずつ読み進めて1ヵ月位で読了。人間の根底にある部分を痛快に描いている1冊です。個人的には、23善意の名を借りたマウンティング、の章が印象的でした。ボランティアがなぜ人気なのか、善意の名を借りて無力な人間をサポートする側に回る事は、自分の自尊心を上げることにつながる事と言うのは、すごく核心をついている。言ってはいけない、、、と感じた。あらゆる場面で、人間で厄介な生き物で、綺麗事を言ってるにしか過ぎないんだなっていうのがよくわかる。苦笑いしてしまう部分が多い。

2023/01/27

バカに引っ張られずいこーぜ
結局結論はニーチェに落ち着くと思った。
力への意志に背かず、超人になれ。そゆこと

2023/01/27

安倍元首相が銃撃されたとき、私は食堂で夕食を食べていた。ニュース速報が流れたが、『ふーん』といういわゆる無関心であった。

報道が加熱するにつれて、統一教会についてなど事件の概要が明るみになり、私も自分なりの意見と感想を持った。

この事件がまえがきに書いてあり、なぜか惹かれた。

色々な研究結果を引き合いに出し、著者の論理を展開する本。なかなか面白かった。

善と悪とは
人生とは
人間とは

色々と考えさせられる内容であった。

思うところ、体は資本。心が健康でないと人生は楽しくない。

毎日楽しく過ごせていることに感謝して日々読書しようと思う一冊であった。

2023/01/30

バカと無知
橘玲

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「きれいごと」だらけの世の中なんだな。しかも演じきれていない。
「言ってはいけない」のような衝撃ではなかったけど、改めてそういうことかぁと気づいたことが多くあった。

私ってバカで無知だけど、こういう知識を持ってるだけまだマシかなって思うのは、やっぱりバカで無知なんだろうか。

2023/01/25 読了

2023/01/25

雑誌連載をまとめたものなので、全く新規な議論はなかったが、最新の知識をまとめて読めることにより、知識を整理できるのはありがたい。

2023/01/24

今の世の中の生きづらさみたいなものが理解できた。
人間は社会性がある生き物なのに自分で考えている以上に自分勝手なんだなぁと戒め。

リベラルでより自由で平等な世界になったはずなのに、正義の名の元の他人の吊し上げ、見えない形での差別、他人との比較で傷つく自尊心、マウントの取り合い、バカと賢い人が議論しても良い事はない、など問題がいっぱい。

2023/01/24

優秀な人と同数のバカがいる。
知らないと知っていれば専門家に依頼できるが、知らないことをわかっていなければどうすることもできない。
記憶はその都度再構成される。

2023/01/22

狩猟民族の時代から、集団の中で生きていくには強いものに従う一方で、子孫を残すためには、集団の中で埋もれすぎてはいけない。
議論が成立するのは、ある程度知識のあるものどうしが会話をした場合。知識のあるものは、他者も自分と同等の知識があると考え、能力が劣ると思われる他者は自分の力を過信する傾向にあり、声の大きい人の意見に引きずられる傾向にある
脳は記憶を保存する機能はなく、ニューラルネットワークの結びつきにより、記憶を呼び覚ます
道徳の貸し借りで、バランスをとる

ウクライナとロシアの戦争もですが、世の中の建て前と現実を考えた時、現実の社会が如何に理不尽であるか。その理不尽を建て前の中で、飲み込もうとするのが、弱者の立場なのかなと感じたりしました。
それでも、人の争いや行動が予想通りにいかないのは、生存や国の存亡が脅かされる中でこそ、革新的な考えや技術、人の新たな結びつきが生まれやすいからなのかなと思いました。

脳科学の世界もスマホ脳もですが、なかなか面白そうです。

2023/01/21

後半飽きてきて流し読みになってきたが、2章まで面白い。

以下メモ

◯正義は最大の娯楽
・アンケートでのハラスメント被害の経験は30%、同じ調査で加害者の経験は0.05%。
・脳の基本仕様は、被害を過大評価し、加害を過小評価する。自分が絶対的正義で、相手が絶対的悪というレッテルを貼り収集がつかなくなる。
・共同体から放逐されないよう目立ち過ぎず、性愛パートナーを獲得できる程度には目立つという難問を抱えている。ゆえに自分の噂を気にしつつ、他人の噂を流すという高度なコミュ力が生存戦略上求められる。
・脳にとって劣った者は報酬で、優れた者は損失

◯バカと無知
・自分の能力についての客観的な事実を提示されても、バカはその事実を正しく理解できないので、自分の評価を修正しないばかりか、ますます自分の能力に自信を持つようになる。まさにバカにつける薬はない。私もあなたも原理的に自分がバカだと知ることはできない。
・認知能力の低い人は何を知らないかを知らないので、間違ったところを指摘しても修正ができず正しい知識に到達できない。それでも過大評価すらのは、無能さを他者に知られるのはリスクである。
・認知能力の高い人は、自分を過小評価する。権力者が真っ先に排除しようとするのは将来のライバルだからだ。
・能力の低い者が過度な自信を示すことで、高い者は自分の自信が揺らぎ、その一部は決定を変える。これがバカに引きづられるメカニズム
・原理的に考えれば、バカを排除する以外にバカに引きづられる効果きら逃れる道はない。
・PIAAC学習到達度調査の大人版、日本人の1/3は日本語が読めない、1/3以上が小3〜4年以下の数的思考力しかない、パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下