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ライオンのおやつ の商品レビュー

4.3

535件のお客様レビュー

  1. 5つ

    257

  2. 4つ

    174

  3. 3つ

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2024/09/22

本のタイトルから想像が出来なかった内容で驚いた。 ライオンの家。迎え入れてくれる人々が温かく、心が浄化され安心できる人生の最期を迎えるに相応しい場所。 人生はろうそくに似ている。一度火が灯ったら燃え尽きて消えるのを待つしかない。生きることは誰かの光になること。自分自身の命を...

本のタイトルから想像が出来なかった内容で驚いた。 ライオンの家。迎え入れてくれる人々が温かく、心が浄化され安心できる人生の最期を迎えるに相応しい場所。 人生はろうそくに似ている。一度火が灯ったら燃え尽きて消えるのを待つしかない。生きることは誰かの光になること。自分自身の命を削って誰かの光になること。 この作品は雫のエンディングノートであり、生きること、死んでいくことを記した哲学だと思う。 雫は望みを叶え、死を悟り素晴らしい最期であった。 当たり前ではなく、普通に日常が送れていることに感謝。いつも誰かに支えられていることに感謝。 長いようであっという間の人生。 未来や過去ではなく、今を大切に生きる! 涙腺崩壊。感動の一冊だった。

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2024/09/21

雫さんが終の住処としてレモン島のライオンの家で過ごした大切な時間を私も同じような気持ちで読み進めていました。 それぞれのおやつの物語、これまでの人生の物語、 最期にどうなりたいかと考える時間、 ところで、例のあれは、どんな感じでしたか?と 良い旅を!と支えてくれた人、 物語の言葉...

雫さんが終の住処としてレモン島のライオンの家で過ごした大切な時間を私も同じような気持ちで読み進めていました。 それぞれのおやつの物語、これまでの人生の物語、 最期にどうなりたいかと考える時間、 ところで、例のあれは、どんな感じでしたか?と 良い旅を!と支えてくれた人、 物語の言葉が優しく穏やかで、死を目前にしている人達が懸命に生きている事に心を打たれました。 死の直前まで変わるチャンスがあると言う事を大切に 私も感謝しながら生きていきたいです。 読み終えてからもずっと 六花、ゆっくりだよ。しーちゃんは、そんなに 早く走れないからね  の言葉が何回も心の中で 繰り返されています。 私も心から雫さんお疲れ様でした。ゆっくり休んでください、と思いました。

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2024/09/21

人生の最後に食べたいおやつはなんですか―  若くして余命を告げられた雫は瀬戸内の島のホスピスを最期の場所と決める。ホスピスでは毎週日曜日におやつの時間がある。ゲストと呼ばれる入居者がリクエストし、ランダムで食べられるという。システムです。おやつを食べたり犬の六花とたわむれたりして...

人生の最後に食べたいおやつはなんですか―  若くして余命を告げられた雫は瀬戸内の島のホスピスを最期の場所と決める。ホスピスでは毎週日曜日におやつの時間がある。ゲストと呼ばれる入居者がリクエストし、ランダムで食べられるという。システムです。おやつを食べたり犬の六花とたわむれたりして雫は最後のときへとすすんでいく。  死は誰しも訪れます。私だっていつかは死んでしまいます。この本はテーマが「死」なのに不思議と暗い気持ちにならない。今が愛おしくなります。登場人物がみんないい人で読んでいるととてもあたたかい気持ちになれます。

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2024/09/21

おやつに期待をしすぎてしまった。 おやつに救われる描写がもっとあると思ったから。 いつかくる自分の死を想像しながら読んだ。 行けるのならここで死にたいと思った。 死は怖いけど、怖くない。 ここでならそう思える気がした。

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2024/09/20

死ぬこと生きることについてイメージが少しはっきりした、瀬戸内海好きなので気持ち分かるなと思った 死んでからの、特に妹のところが長く感じた、、むしろそれ以降の人がそんなに長くなかったのでほっとした

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2024/09/19

ポプラ文庫 小川糸 2022年10月5日発行 276ページ 2024年8月読了 死とは漠然ながら、どこか恐ろしいイメージを抱えがち。この本を手に取って、死という概念が清々しく穏やかな凪のようなイメージに捉えられた。自分がもし、闘病の末やむなく余命宣告をされたらどうなってしまうだ...

ポプラ文庫 小川糸 2022年10月5日発行 276ページ 2024年8月読了 死とは漠然ながら、どこか恐ろしいイメージを抱えがち。この本を手に取って、死という概念が清々しく穏やかな凪のようなイメージに捉えられた。自分がもし、闘病の末やむなく余命宣告をされたらどうなってしまうだろう。どう考えるだろう。どんな見取りを想像するだろう。 主人公の雫はアラサーで、同世代の自身からするとまだまだ人生これから!という年代。自分は健康で、淡々と家と仕事の往復、恋愛もそれなりに・・。読み進めていく中で、現役看護師として従事するわたしは思わず、「マズローの承認欲求5段階説」と「キューブラー=ロスの死の受容過程」を想起した。命尽きるまで、生への承認欲求と死に対する受容は表裏一体であり、雫の人生を通して、自分自身や大切な人にいつか必ず訪れる死という出来事を意識した。ああ、健やかに過ごせる毎日に感謝しよう、笑って過ごそう、些細なことが幸せだ。読了した頃には、不安とは縁遠いあたたかな気持ちで包まれて、目に涙が滲む。 また、職業人としてもマドンナのように、誇り高くありたい。まだまだ未熟だなあ。出会えて良かった1冊。

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2024/09/18

瀬戸内の島にあるホスピスが舞台のお話。 「死」がテーマになので、ヘビーな話なのだろうかと思ったら、そんなことなく温かい感謝の気持ちになれる本でした。 吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう。という言葉がとても良かった。

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2024/09/16

当たり前に生きていて不自由なく生活できていて、それって凄く幸せなことなんだろうなって思わせてくれる。 不自由と思えること、状況でも、生かされているだけで、それだけで幸せなのかもしれない。 全てを包み込む瀬戸内の情景が思い浮かんできそうな、そんな優しい書だった。

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2024/09/18

知り合いに借りて読んだ。勧められた本って自分のだけのものとして咀嚼できないから引っかかるところがあるんだけど、思った以上に良かった まず描写が良い ホスピスの施設だったり、出てくる食べ物の表現が綺麗かつ着眼点も面白い 味のしなくて優しい味のおやつがマドンナの母乳!なんてのはちょ...

知り合いに借りて読んだ。勧められた本って自分のだけのものとして咀嚼できないから引っかかるところがあるんだけど、思った以上に良かった まず描写が良い ホスピスの施設だったり、出てくる食べ物の表現が綺麗かつ着眼点も面白い 味のしなくて優しい味のおやつがマドンナの母乳!なんてのはちょっと気持ち悪かったけど、とにかくあの着眼点を持てるのは凄い やっぱり人の死に関わる話は、どんなものでも涙腺が緩くなる 特に中盤からラストにかけてがうっときた。 ページ数は残り少ないし、主人公も弱々しくなってきた あんなに楽しそうだったのに、死なないといけないんだな、何とかならないのかなと考えてうっときた ただ、最後が若干長かった 主人公が死んでから、ぽっと出の妹で結構なページ数使っていて、正直そこまで感情移入出来なかった。もちろん全くいらないとは言わないけど、分量を減らすか、尺が足りないならしーちゃんの死の前に持ってきて欲しかった

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2024/09/15

偶然だけど、ここのところ生と死を考える本が続いた。 死を意識したとき、自分はどんなことを思ってどう過ごすのか。生きるのもしんどいけど、死ぬのもきっとそう簡単なことじゃない。 雫さんの最期のことばがとてもいいなと思いました。

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