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仕掛島 の商品レビュー

3.5

63件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/11/23

ブクログの紹介で出て来て、とにかく表紙に目を引かれた。 表紙、左斜めにそびえる断崖は「鬼返しの崖」と呼ばれ、島の名は形状のごとく「斜島」と地元で呼ばれる。題名の「仕掛島」は読み終わると、なるほど、この孤島での殺人事件の概要を表していたのだった。 冒頭、今から23年前の1995...

ブクログの紹介で出て来て、とにかく表紙に目を引かれた。 表紙、左斜めにそびえる断崖は「鬼返しの崖」と呼ばれ、島の名は形状のごとく「斜島」と地元で呼ばれる。題名の「仕掛島」は読み終わると、なるほど、この孤島での殺人事件の概要を表していたのだった。 冒頭、今から23年前の1995年3月、内緒で斜め島付近で夜釣りをする中学男子3人組が、大漁に浮かれていると海中から飛び出した物体に舟が転覆する所から始まる。 23年後の2018年、この斜島に「御影荘」という名の別荘を持つ地元書店の当主が死にそこで遺言書が開陳されるというので関係者が集まり、そこに遺言執行人の弁護士・矢野紗耶香、私立探偵・小早川隆生が加わる。そこで遺産分配人の一人が死体で発見される。この二人が謎を解く。 「謎解きはディナーのあとで」の作者らしく、文章は軽くおとぼけ調。これが軽くていい。 冒頭の夜釣りの中学生3人は伊達に出てくるのではなく、最後で筋的に回収される。殺人事件の核心はともかく、その添え筋というか、中学生のうちの一人の運命・・ ちょっとそれはないんじゃないか。それにばれないはずがないと思うのだが・・ でも綾辻氏の館シリーズのごとく、この御影荘の仕掛はおもしろい。 初出<ミステリーズ!>vol.76 (2016.4月号)~vol.87(2018.2月号) 2022.9.30初版

Posted byブクログ

2022/11/23

Amazonの紹介より 岡山の名士が亡くなり、遺言に従って瀬戸内の離島に集められた一族の面々。球形展望室を有する風変わりな別荘・御影荘で遺言状が読みあげられた翌朝、相続人の一人が死体となって発見される。折しも嵐によって島は外界から孤絶する事態に。幽霊の目撃、鬼面の怪人物の跳梁、そ...

Amazonの紹介より 岡山の名士が亡くなり、遺言に従って瀬戸内の離島に集められた一族の面々。球形展望室を有する風変わりな別荘・御影荘で遺言状が読みあげられた翌朝、相続人の一人が死体となって発見される。折しも嵐によって島は外界から孤絶する事態に。幽霊の目撃、鬼面の怪人物の跳梁、そして二十年前の人間消失――続発する怪事の果てに、読者の眼前に驚天動地の真相が現出する! 本屋大賞作家が満を持して放つ、謎解きの興趣とユーモアあふれる本格推理長編 館もの、クローズドサークルなど定番のミステリー要素を東川さんがどう調理していくのか。今までのコミカルな表紙とは違い、本格ミステリーを掻き立てかのような表紙だったので、期待値がとても上がっていました。 内容としては本格的ミステリーですが、ユーモアある会話やそれぞれのキャラクターの濃さが際立っていて、楽しく読めました。 別の作品「放課後はミステリーとともに」「謎解きはディナーのあとで」など二人の掛け合いが面白かったのですが、今回も健在していました。探偵と弁護士のコミカルな凸凹コンビが、本格ミステリーが放つおどろおどろしい緊張感と中和して、程よい緊張感になっていて、東川さんらしさの魅力がありました。 その分、本格ミステリーと思っていたのに期待感が薄れたなという印象もありました。 館もの、クローズドサークルとくれば、連続殺人というワードが頭に浮かぶのですが、結局1件ということでちょっとガッカリ感がありました。 殺人のトリックを楽しむというよりは、館や一族の秘密に読み応えがあり、意外性があって面白かったです。 ありえねぇといった非現実的な印象もありましたが、よくこういった発想があるなと思うばかりでした。 今までの東川作品とは違い、コミカルな部分を少なくし、本格的なミステリーの要素を多くしているので、新たな一面を垣間見たように感じました。 ただ、謎解きとしては、あっさり感もあって、もう少し雰囲気を味わいたかったなと思いました。犯人特定があまりにじっくりではなかったので、ちょっと肩透かし感はありました。

Posted byブクログ

2022/11/20

懐かしの岡山弁楽しむ。トリック満載、密室、殺人と仕掛けは本格ミステリーなんだけど、コミカルな弁護士と探偵の漫才のような掛け合いに、深刻にならず、ただ、ただ楽しく読了。これもアリか。

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2022/11/17

プロローグが関係なさすぎて忘れかけた頃に見事な伏線回収。まるで崖から垂れ下がったロープをスルスルと巻き取るかのようだった^_^

Posted byブクログ

2022/11/17

瀬戸内の孤島にある別荘で、岡山の名士の遺言状が読み上げられる為、相続人たちが集まる。 そこで起こった殺人事件。 警察を呼ぼうとも強い嵐で隔絶された島となる。 なにやら不穏な感じがするのは孤島、そして隔絶なのか、誰が犯人なのかの疑心暗鬼か? 暗いどろどろとした血縁関係の恨みが、...

瀬戸内の孤島にある別荘で、岡山の名士の遺言状が読み上げられる為、相続人たちが集まる。 そこで起こった殺人事件。 警察を呼ぼうとも強い嵐で隔絶された島となる。 なにやら不穏な感じがするのは孤島、そして隔絶なのか、誰が犯人なのかの疑心暗鬼か? 暗いどろどろとした血縁関係の恨みが、これからスタートするのかとおもいきや妙にテンポよく進むのは、探偵の小早川隆雄と弁護士の矢野沙耶香この2人の掛け合い漫才なのか…。(フン、いやに笑わせる) 冗談みたいにノリツッコミが多いところが、この方向性で大丈夫なのかと思わせる。 最後は、見事にプロローグが活きた結末に辿り着く。 なるほど、それでタイトルが仕掛島なんだなと。 まさか絵本を使うなんて…ね。 楽しませてもらったな。

Posted byブクログ

2022/11/13
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岡山のメイジが遺した二通の遺言状。一通目に従って一族の面々は瀬戸内の孤島・斜島に集められ、不穏な空気の中、もう一通の遺言状が開封された。翌朝、相続人の一人が遺体で発見されて… 本格ミステリーなのに、どこかコミカルな東川ワールドでクスリと笑いながら読み進めました。 探偵の小早川隆生と弁護士の矢野沙耶香が良いコンビで、小早川がヘッポコ探偵かと思いきや、割とできる探偵なのが驚きでした。 キャラ物ミステリーも好きですが、本格ミステリーも読み応えあって良かったです。

Posted byブクログ

2022/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一歩間違えば横溝の世界にゆきそうな~ 〇〇島 という題名にそそられたのはきっと私だけではないはず。 『館島』当時読んでましたけど、あんまり覚えてなくて。今回この本が発行されるにあたってそういう本もあったな位にしか。 おどろおどろしい舞台設定なのに楽しく読めたのは本物のミステリファンで無かったからで、横溝の世界だとこうも楽しめなかったので、小早川探偵、ありがとうです。 かなり、笑える要素を取り入れていただいても切なさは本物で、夢中になりそうです。

Posted byブクログ

2022/11/10

瀬戸内海の孤島「斜島」に建つ、岡山の名士の別荘「御影荘」。遺言状開封のために一族がそこに集められたが、相続人の一人が死体で見つかり――。 台風で本土との交通手段が断たれるという期待通りのシチュエーションにはじまり、夜中に赤鬼が目撃され奇妙な建物の出現と消失、館内で消える人影……東...

瀬戸内海の孤島「斜島」に建つ、岡山の名士の別荘「御影荘」。遺言状開封のために一族がそこに集められたが、相続人の一人が死体で見つかり――。 台風で本土との交通手段が断たれるという期待通りのシチュエーションにはじまり、夜中に赤鬼が目撃され奇妙な建物の出現と消失、館内で消える人影……東川先生の瀬戸内孤島モノの前作「館島」ファンへのくすぐりもあって、本当にいろんな要素盛り沢山。 良いバランス感覚で、ミステリファンたる読者へのくすぐりと、東川先生お得意のコミカルテイストと、この作品のミステリとしての「仕掛け」を詰め込んだ感じで、楽しく読み終わりました。 特に、黒いやつがアレしてるシーンは「ヒョーッ。久しぶりに大がかりなの来たなぁ!」って印象で、読んでてとてもテンション上がりましたね。 このぐらいの按配で作中遊び倒してくれた方が、読者もケラケラ笑って読めて良いと思います。

Posted byブクログ

2022/11/10

長過ぎですね。 トリックに以外性もないです。 ユーモアミステリーならキャラをもっとデフォルメした方がいいのかと自分は思いました。 全体的に中途半端な印象でした。

Posted byブクログ

2022/11/05

穴多すぎでしょ 本格ミステリーは大好きだし、 少しくらいのあり得ないは許容するつもりだけど、 さすがにコレはちょっとなと思った。 音という概念も無さすぎ。 東川先生は、ユーモアミステリが持ち味と思うが、 やっぱりクローズドサークルの館物に一番大事なのは、 疑心暗鬼による緊...

穴多すぎでしょ 本格ミステリーは大好きだし、 少しくらいのあり得ないは許容するつもりだけど、 さすがにコレはちょっとなと思った。 音という概念も無さすぎ。 東川先生は、ユーモアミステリが持ち味と思うが、 やっぱりクローズドサークルの館物に一番大事なのは、 疑心暗鬼による緊張感でしょ と俺は思ってしまう。

Posted byブクログ