仕掛島 の商品レビュー

東川篤哉(著者)

2023/01/29

久々に読んだミステリー。
島という閉鎖空間の中を目一杯に、これでもかというくらい使って成り立たせるミステリーで面白かったです。
まさかまさかの展開に、驚嘆しました。
ユーモア溢れるキャラクターのギャグ要素あり、楽しませていただきました。

2023/01/28

東川篤哉さんの作品は初めて。ギャグ満載。和尚が悪かと思いきやいいキャラしてた。仕掛け絵本というのは少し無理がありそうな設定だと思ったけれど…ミステリーとしては二十三年前の事件、一族の遺産問題など王道の流れも汲んでいて面白かった。この小早川隆生と矢野沙耶香コンビのシリーズとして続きそうだな、と思ったのは私だけ？

2023/01/23

瀬戸内の孤島、球形展望室を有する風変わりな館、一族が集められた中での遺言状開封、そして嵐の中での殺人と本格ミステリらしさがたくさん散りばめられている。
東川さんらしいいつものユーモアも健在。
タイトル通りの大がかりな仕掛けは実現可能かどうかは置いておいて、かなり楽しめた。

2023/01/20

軽妙な探偵のトークとシリアスになりそうな場面でもユーモアがあって、軽いミステリでした。真相は大きな大きな、予想を超えた大きな仕掛けに隠されてます。

2023/01/17

孤島、不思議な館、遺産相続等、とっても惹かれる設定で、初めてこの作者の本を読みました。館や島の構造、トリックなどもかなり面白くて勢いで読み進められました。一つ難点を言えば、とにかくノリが軽いというか、かなりの頻度でボケが入るので真面目な雰囲気が続かない。そこがいい！という人もいるのでしょうが、私には微妙でした。正直ボケが無かったらもうちょっと本の厚み薄いのでは、とか思っちゃいました。極端ですが。でも、内容的には面白かったです！

2022/12/18

島のビジュアルは素晴らしいし、たしかに仕掛けはすごい、考えたな、と思うけれど、、申し訳ないけどそれ以上の印象は持てませんでした。やっぱり軽すぎるやりとりが邪魔してのめり込めなかったようです。それに、慶介のアレはあんまりでは？

2022/12/18

長編なのでいつもと違うテイストかと思いきや、いつもどおりの多弁で本格なユーモアミステリ。題名に違わず文字通りの仕掛け、プロットの仕掛けと、ノリツッコミやモノローグツッコミなどあの手この手で楽しませてもらった。

2022/12/17

岡山倉敷の児島駅に降り立った弁護士の矢野沙耶香は港から船に乗り換え瀬戸内海の孤島｢斜島｣へと向かった。島の別荘｢御影荘｣に集められた親族に亡くなった西大寺出版社長の遺言を伝えた翌朝相続人のひとりが殺された。同じくして嵐に見舞われ交通手段が無くなる。居合わせた探偵の小早川隆生と沙耶香は奇妙な事件に巻き込まれ23年前の謎に迫る。
東川篤哉氏作らしくユーモアに富んでおり探偵と弁護士のやり取りがボケツッコミで溢れており本格ミステリの緊張感は無かった。仕掛けや謎も残っておりもう少し細部が見たい。
★★★✩✩ 3.0

2022/12/13

瀬戸内海の孤島で起こる所謂クローズドサークルなミステリー。他の作家さんなら重々しく展開しそうなところを、主人公二人のユーモアを混ぜながらむしろ軽快感すらある。序盤はそのユーモアも邪魔な感じがしましたが、後半そうしたユーモア部分も、大いに核心にせまる伏線だと分かってきて納得。

2022/11/30

『館島』を読んだ後に続けて読んだ。探偵は彼らの息子、あの軽薄そうなノリ、親譲りなのかと思いつつ。仕掛島というからには仕掛けがあるのだろうとは予想出来たし、抜け道はあるんだろうと思っていた。展望室の本のオブジェも何かの操作に関わっているのではないかと疑っていたが、こちらはなかなかダイナミックな仕掛けだ。最後に母親が息子を守ろうとする姿が切ない。