虎のたましい 人魚の涙 の商品レビュー
初読みの著者さんです。 感情や場面の表現、言い回しや比喩がうまく、頭の中でありありと映像になる文章が好印象でした。 最近は著者で本を選び偏りがちになってたのでこれは新鮮だった。改めて幅広く本を手にとらなきゃと思いなおした一冊になった。 これは関係ないですが、著者がちょっと危なっか...
初読みの著者さんです。 感情や場面の表現、言い回しや比喩がうまく、頭の中でありありと映像になる文章が好印象でした。 最近は著者で本を選び偏りがちになってたのでこれは新鮮だった。改めて幅広く本を手にとらなきゃと思いなおした一冊になった。 これは関係ないですが、著者がちょっと危なっかしく感じるところがあり大丈夫かなと不安に思ってしまいました…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p154「わたしは「自由」のことが時々怖い。だれかに決められて、言われるがまま過ごして、不満があればだれかのせいにして暮らしていけたらどれだけ楽だろうと思っている。二十七になり、いまさら何をと思われることを承知で(ああ、そうか、これはわたしのための、わたしのせいの人生なのか)と思うことがある。ようやく、自分の人生は自分で決めて自分で何とかしなければと思い始めているのだ。働かなければいけない。書かなければいけない。暮らさなければいけない。そう思うことでどうにか毎日を嫌々やりこなしていても、本当はひとつも「なければいけない」ことなんかない。今すぐ会社に行かなくたっていいし、一生原稿を書かなくなっていいし、ごみだらけの部屋で…(以下略)
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じわ〜〜っと、この比喩と文章好きだな...という気持ちになる 言い回しとかワードチョイスが独特で絶妙で良かった
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『うたうおばけ』に続いて2作目のくどうれいんさん作品。くどうさんの文章は真夜中に読むのがぴったり。暗い話ばかりというわけでは決してないのに、なぜかそう思う。みんなが寝静まった夜、水道管から零れ落ちてくる水滴がうつ音に耳を澄ませるように。そんな風に読み進めていると、あっという間に虜...
『うたうおばけ』に続いて2作目のくどうれいんさん作品。くどうさんの文章は真夜中に読むのがぴったり。暗い話ばかりというわけでは決してないのに、なぜかそう思う。みんなが寝静まった夜、水道管から零れ落ちてくる水滴がうつ音に耳を澄ませるように。そんな風に読み進めていると、あっという間に虜になってしまっていた。
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とても好きでした。同い年で共感できること多々あり、それに加えて言葉にするのが難しい瞬間や気持ちをうまく表して更に本にしているから、とても素敵だと思いました。
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竹馬とキートン山田が良かった。 勝手にもっとゆったりした人のエッセイかと思ってたけどせわしなかった。こんなふうに生きれたらなあと思う。 工藤玲音って水色って感じでかわいい名前だなと思ってたけど本名なんだね。おしゃれだなあ。
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氷柱の声から二作目 自分が感じていること、仕事に対しての想い こんなに素直に書き綴って、その上の表現が嫌な気持ちに全くならない いろんなことに対して、全力なんだろうなと思う 共感できる部分も多くあって 仕事なんて引き受けすぎて両手に抱えきれなくなっているのにまだ抱えようとする...
氷柱の声から二作目 自分が感じていること、仕事に対しての想い こんなに素直に書き綴って、その上の表現が嫌な気持ちに全くならない いろんなことに対して、全力なんだろうなと思う 共感できる部分も多くあって 仕事なんて引き受けすぎて両手に抱えきれなくなっているのにまだ抱えようとする 私も、こんなことよくやっているよなぁって苦笑いしかでてこない 祝福の速度が好きです
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めちゃくちゃよかった〜〜〜。読み終わるのが惜しかった。わりとやればなんでも楽しめるのになにもしない自分がすごくもったいなく思えてくる。くどうさんのようにもっといろんなことを感じられるようになれるといいのにな。
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くどうれいんさん、全ての言葉が胸に響く。 毎日にそこらじゅうに落ちていて、でもしっかり見てないと見落しそうになる些細な小さなことにしっかりと目を向ける。素晴らしいなぁ。
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特別な日、特別な瞬間、特別な自分。 いつもそれに憧れて、憧れているくせに努力するほどの気力が湧かずに、結局今日もゴロゴロして過ごす。 そうして過ごした1日の終わり、時間をとても無駄にしたように感じて自分がものすごく、嫌になる。 ほかの人が皆んな煌めいて見えて、自分が世の中から切...
特別な日、特別な瞬間、特別な自分。 いつもそれに憧れて、憧れているくせに努力するほどの気力が湧かずに、結局今日もゴロゴロして過ごす。 そうして過ごした1日の終わり、時間をとても無駄にしたように感じて自分がものすごく、嫌になる。 ほかの人が皆んな煌めいて見えて、自分が世の中から切り離されたように感じてしまう。 でも本当は、朝起きて満員電車に揺られて仕事へ向かい、何時間も働いて疲れきったまま夜眠る生活を毎日頑張るわたしは、本当はもうとっくに特別であった。 れいんさんの日記を読んでいるような、みぶみずしくて軽やかなエッセイが、いつも心にやさしい。 れいんさんの言葉をとにかく、読む。
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