虎のたましい 人魚の涙 の商品レビュー
著者と同い年だが、著者は自分の好きなことが分かっていて、それを仕事にして結果も出していて、長く付き合ってる彼氏もいて同棲もしていて、友達もたくさんいて、自分とは全然違うと思った。 だから正直著者の悩みなどに共感できない部分はあったけど、こういう人でもいっぱいいっぱいになって泣いた...
著者と同い年だが、著者は自分の好きなことが分かっていて、それを仕事にして結果も出していて、長く付き合ってる彼氏もいて同棲もしていて、友達もたくさんいて、自分とは全然違うと思った。 だから正直著者の悩みなどに共感できない部分はあったけど、こういう人でもいっぱいいっぱいになって泣いたりするんだなとか、この機嫌の治し方いいな真似しよ!となる部分もあった。 文章がかわいくてきれいで、読むと心が落ち着いた。
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著者が日経に連載してたコラムが面白かったので、連載終了を機に購入 もう中年、壮年とカテゴライズされる年齢になっても、自分が若いときに考えていた大人になれていない、なかなか成熟できないと感じることが度々あったが、本書を読んで、「あぁ、もう自分が同じ気持ちになることはない」と自分が...
著者が日経に連載してたコラムが面白かったので、連載終了を機に購入 もう中年、壮年とカテゴライズされる年齢になっても、自分が若いときに考えていた大人になれていない、なかなか成熟できないと感じることが度々あったが、本書を読んで、「あぁ、もう自分が同じ気持ちになることはない」と自分がおっさんであることを改めて自覚した 俳句、短歌をずっとやってきたからか、季節感や情景の表現がとても豊かで勉強になる 親、大人から見ると、娘、子どもが何も考えていないように思えてしまう時もあるけど、娘、子どもなりに悩み、考えているんだと(何を考えているかは分からないなりに)理解しなきゃと思う
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仕事と書くこと,そして健康,三つは無理となって仕事を手放す.おめでとうございますだ. 表題作の,琥珀のイヤリングに惹きつけられて買うお話は素敵だ.
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私は玲音さんがブロガーだった頃からの大ファン。(堂々古参アピ) これからもお身体を大切にして、ご自身のペースで執筆続けてくれたら、それだけで何より嬉しいです。
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くどうれいんさんの作品は、小説『氷柱の声』以来で、エッセイは初読でした。 小説、随筆、俳句、短歌、童話、絵本等、様々な分野で活躍中の20代作家です。 本書は、文芸誌「群像」の連載「日日是目分量」に、書き下ろし1編を加え、23編を書籍化したものです。 特に統一したテーマはな...
くどうれいんさんの作品は、小説『氷柱の声』以来で、エッセイは初読でした。 小説、随筆、俳句、短歌、童話、絵本等、様々な分野で活躍中の20代作家です。 本書は、文芸誌「群像」の連載「日日是目分量」に、書き下ろし1編を加え、23編を書籍化したものです。 特に統一したテーマはなく、何気ない日常の些細なことにスポットを当て、瑞々しい文章で綴られています。読み進めるほどに、ドキュメンタリーの側面をもっているような気になるのですが、なぜでしょう? 自分の醜い〝素〟の部分を晒し、「えっ、そこまで書いていいの?」と思うくらい、著者の飾らない等身大の姿が見られ、人物像がリアルに立ち上がるからかもしれません。 例えば、他人の気持ちを推し量ることが苦手だったり、屈折し人を妬んだり羨んだりしていた時期だったり、おかしくも哀しい目分量の日々が記されているのです。 ただし、そこにあまり暗さは感じません。ままならない自分と向き合い、もがき苦しんだりしながら、書くことで自分に折り合いをつけているのかな、とも思えます。 盛岡で暮らす日常が、ユーモアを交えながら、軽やかで伸びやかに表現されている一冊です。
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氷柱の声が良かったのでエッセイはどうかと読みました。一番最初の話がすごく好きでした。全体的に流石の力量で文体に品を感じさせる。が、あまり好みではなかった
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著者が作家業と会社員を掛け持ちして頑張っていた頃のエッセイ集。 きらきらして見える作家さんでも同年代の女性として忙しさに辛くなったり、いろいろな決断をしたりしているんだなぁと思い、よりくどうれいんさんのファンになった。 バスでゆっくり移動するのが好きなことも、何気ない一言で一気...
著者が作家業と会社員を掛け持ちして頑張っていた頃のエッセイ集。 きらきらして見える作家さんでも同年代の女性として忙しさに辛くなったり、いろいろな決断をしたりしているんだなぁと思い、よりくどうれいんさんのファンになった。 バスでゆっくり移動するのが好きなことも、何気ない一言で一気に涙が出ちゃうことも身に覚えがあった。 そして「わたしの忙しさはわたしだけで心配したい」は一度読んだだけで覚えてしまうほど共感。 「蠅を飼う」とシャンパンゴールドの生姜ダウンの話はクスッと笑える。 「じゃがりこ心拍数」を読んでごま油味のじゃがりこを探したのは言うまでもない(そして、売っていなかった)。 また新刊出たらすぐ買います。
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生まれ育った街で勤め人をしていた著者が専業作家となるまでの2年間の日々がまとまったエッセイ。若き著者のライフインザノーザンタウンはキラキラに見えるだろうけど、躓きやいじけ等のネガティヴな思いもあるし、おたおたしながらそれを受け容れようとも試みていて、その素直さがストレートに述べら...
生まれ育った街で勤め人をしていた著者が専業作家となるまでの2年間の日々がまとまったエッセイ。若き著者のライフインザノーザンタウンはキラキラに見えるだろうけど、躓きやいじけ等のネガティヴな思いもあるし、おたおたしながらそれを受け容れようとも試みていて、その素直さがストレートに述べられている。言葉の選び方もよく、読んでいてホッとする。この本を彼女の「作家宣言」として読んだ。今後いろいろ騒がれることもあるのだろうが、それでも彼女の芯は揺るがないように思える。
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めちゃくちゃ面白かった。面白すぎて、読み終わりたくなくて、後半からじっくりじっくり読んだ。 エッセイとも違う、小説でもなく、短歌のような。どこから何からこの話が生まれたのか、全然わからない不思議さ。とても豊かな読書。何度も読みたいです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長靴に水入れるなよお!のところに、きゃっぱりするなよおってルビがふってあって、岩手~と嬉しくなった ちょっとつらいときに、れいんさんの本を読むと、ちいさな楽しいことのことを考えたり、走りすぎて息切れしている自分を労ったりできて、とてもありがたいなとおもった
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