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名探偵のいけにえ の商品レビュー

3.8

221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    2

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2024/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真相が知りたくて最後まで読んだけど、詭弁に翻弄されているように感じた。 嘘の推理、信仰者の推理、余所者の推理、と長々と引っ張りやがるぜ!と思いながら読んだ。 こちらを最後まで引っ張り続けるだけの筆力はすごい。

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2024/03/01

面白かったけどいろいろと読み疲れる一冊だった。 仕掛けは良かったので何年か時間を置いてからもう一度読んでみよう。

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2024/02/29

2転3転4転くらいして、だいぶ揺さぶられました。 「あれ?主人公ってこんなに頭いいんだっけ?」と思う場面もしばしば。 こういうトリックを書きたいから、今回のような設定にしたかったんだなって思える。 最後はキレイにまとめてきた印象。

Posted byブクログ

2024/02/26

探偵の大塒(おおとや)は、渡米後に消息を絶った助手の有森りり子を追って、中米ガイアナ共和国に辿り着く。そこには信仰宗教「人民協会」の本拠地「ジョーデンタウン」があり、りり子は調査団の一員としてここに送り込まれていた。教祖ジム•ジョーデンの“奇蹟”を信じる信者達が暮らす「ジョーデン...

探偵の大塒(おおとや)は、渡米後に消息を絶った助手の有森りり子を追って、中米ガイアナ共和国に辿り着く。そこには信仰宗教「人民協会」の本拠地「ジョーデンタウン」があり、りり子は調査団の一員としてここに送り込まれていた。教祖ジム•ジョーデンの“奇蹟”を信じる信者達が暮らす「ジョーデンタウン」で、やがて事件が起きる… 1978年にガイアナ共和国で実際に起きた事件をベースに描かれた本格ミステリ。 本格ミステリの面白さは1.不可解な謎、2.謎解きの論理性、3.結末の意外性 の三つの尺度で私は測る。本書はそれら三拍子がハイレベルで融合した怪作。1は密室や切断死体といった王道の不可解殺人に加え、物語中盤で衝撃的な展開を迎える。2はカルト宗教の奇蹟信仰VS一般社会のロジック対決という多重解決の展開に、脳を震わせる酩酊感を味わえる。そして3。多くは語れないが、序盤から布石を打ちつつ最後の最後でタイトルの意味に慄然とさせるプロットにはただただ脱帽。うん、面白いっ! 著者お得意の?“げぼ”は出てくるものの(笑)、エログロ描写は控えめなので、「エレファントヘッド」を受け付けなかった人にもオススメ。強いて言うなら、登場人物が多い(しかも日本人は難読で、カタカナ名の米人が多い)ので、リーダビリティは高くないのが難点。 某人物の語る“探偵とは”が比喩表現含めて秀逸。 「悪いことには二種類ある。やったらいけないことと、見つかったらいけないことだ。警察はやったらいけないことをしたやつを捕まえる。おれは見つかったらいけないことをしたやつを見つける。警察がやってるのが鬼ごっこなら、おれがやってるのはかくれんぼだ」 週刊文春ミステリーベスト10 2位 このミステリーがすごい! 2位 本格ミステリ・ベスト10 1位 SRの会ミステリーベスト10 1位 ミステリが読みたい! 4位 本格ミステリ大賞受賞(2023年)

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2024/02/20
  • ネタバレ

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期待値高めで読んだものの、読むのが辛いタイミングが多くありました。エレファントヘッドといい、あまり得意ではない作家さんなのかもしれません、僕が。 多重解決が好きな方は刺さるかもしれませんが、本当の解決ではないものは粗が目立ち、「これも、本当の解決じゃないからなぁ」という目線になってしまいました。 特殊設定と多重解決が合わさった結果なので、好きな方には刺さると思います。 おそらく他作とつながっているんでしょう、最後の終わり方はおしゃれでした。

Posted byブクログ

2024/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教祖のジム・ジョーデンに管理された、病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ甦る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。調査に赴いたまま戻らない助手の有森りり子を探すため、探偵・大塒宗(オオトヤタカシ)は、教団に乗り込む。無事(……でもなく)、りり子と再会した大塒は、次々と不審な死に遭遇する。 著者の描写が苦手なので、なかなか手に取れなかったのだが、評価が高いのでリタイア覚悟で読み始めた…… ら、今回はそこまで汚い描写がなくて、無事読了。とはいえ、人が死にすぎていて、そこは割り切らないと読めない。 評価されていることに納得。 伏線が生きているし、「奇蹟」の説明もそうきたかと。それなら何でもありだが、カルトとはそういうものと考えることはできる。 著者インタビュー https://book.asahi.com/article/14770207

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2024/02/08

『名探偵のはらわた』を先に読んだ上での『いけにえ』。『はらわた』同様、前の推理が後から覆され、さらにそれらが、関わり合ることで話の核心に至っていくという、たしかにこれまでになかったタイプの推理小説だと感じた。信仰を持つことと、認識が歪むことで見ている現実が変わるという点も、いわゆ...

『名探偵のはらわた』を先に読んだ上での『いけにえ』。『はらわた』同様、前の推理が後から覆され、さらにそれらが、関わり合ることで話の核心に至っていくという、たしかにこれまでになかったタイプの推理小説だと感じた。信仰を持つことと、認識が歪むことで見ている現実が変わるという点も、いわゆる推理小説のトリックだとか、叙述トリックだとかとは違って新しい気がした。後日譚では、人民寺院の事件を題材に、こういう形で昇華させるのかと関心した。ただ、すごく斬新な設定で、徹夜してでも読み進めたいかと言われるとそうでもなかった。

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2024/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宗教関連は偏見などもでちゃうので避けていたけれど、推しが好きと言っていたので図書館で借りてみました。 でもやはり宗教関連は苦手かも。大量に人がしんでしまうのは現実に起こった事件だと知ったからとかでもなく悲しいからです。 他の作家さん出すのも良くないかもだけど、道尾秀介先生の作品好きな人はホント好きだと思う。次々と人がなくなる。カタカナの人名が多くて海外作品苦手な人も難しいかも(笑) 推理が二転三転してどんどん変わっていくのは面白かったです!頭は追いつかなかったけど、ちゃんと前の推理との比較も出してくれていて良かった。馬鹿な私でも理解できた…!

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2024/01/28
  • ネタバレ

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途中何度か無理があるのでは?と思ったけど、合間合間の小さな疑問もすべて回収していて感服しました。 後半、二転三転怒涛の展開で面白かったです。タイトルの意味も分かってスッキリ!

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2024/01/25

思った以上の被害者の数だったけど、それがおこりうる舞台を用意してるのがすごい 1つの事件をいろんな方向から見て真相を明らかにしていく流れに何度も驚かされた 若干無理のある殺され方だな、と思わなくもないけど…… 最後の最後まで読みたくなる

Posted byブクログ