名探偵のいけにえ の商品レビュー
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4つの殺人事件を3通りの解決方法で解き明かすのは頭が混乱しながらも面白かった。 探偵の推理は時に暴力になる、それが最後まで色んな意味で響いていた。 大塒の歪んだ愛情?尊敬?が集団自殺に見せかけた殺人になっていたのはびっくり。ページが少なくなってくると自分の中で「こうなるんだろうなー」と予想しながら読んでしまうが、それをひっくり返す、最後まで気が抜けない展開だった。 信者にしか怪我と病気を感知できないという特殊な条件が、信者向けの推理・余所者向けの推理・大塒が犯人である証拠まで全て活きていた(むしろ不可能になってしまう)。 読み終わったあとに、ミステリーを考える人はすごいなー!と感心した!
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書評を読んでおもしろそうだと思って読んだが、最初から最後までなんとなく腑に落ちない。感情移入も難しい。
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2023本格ミステリベスト10で一位となった作品。実際にあった人民寺院事件を題材にしており、期待値は高かったがあんまり腑に落ちない内容。
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白井智之作品はこれで3作目。 白井智之先生の世界観が少しマイルドになっていました。 それでも初めての方にはところどころの文章で普通とは違う違和感を感じている方もいたようです。 まさか3回も推理を聞かされる(読まされる)とは思わず、まずそこに驚きました。ただその時点では、あまり高揚感はなかったのが正直なところです。この人が犯人だったのか…!そんな手法を使ったのか…!なんて驚くことが多い自分ですが、Wの正体に途中で気付いてしまったことで半減してしまったのかもしれません。 ただQが日本に来てようやく「あ、浦野灸だ」と気付き、さらにQが大塒の動機に気付いた時に興奮を覚えました。 他の方々の感想では、犯人の動機が理解できない(ここでいう犯人は大塒だけでなくおそらくWも含まれる)というものが散見されましたが、我々が個人的に同期に納得できるかどうかではなく、登場人物の動機に気づけるかどうかを作者は公平に情報を与えて挑戦させたのではないかと感じました。またこれから読み返そうと思いますが、作者は最初から最後まで何度もいろいろなところで登場人物たちが何を大事にしているのか、どういう行動原理なのか情報を出してくれていたはずです。 もちろん自分はいつもの如くそれに気付けないまま読了してしまいましたが、ここまでお膳立てしてくれた白井智之先生には感謝するしかありません。 最高のミステリーをありがとうございました。
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宗教に信仰するものとしない者で変わる推理結果。その推理も二転三転し驚かせれっぱなしで最後は究極の2択で教祖を追い詰めた。その教祖と信者を全て殺す動機が負けず嫌いとはある意味リアルで腑に落ちた。
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題名の意味が最後にようやくわかる。怪しいカルトの新興宗教の中での事件なので、現実と妄想の区別のつかない中、ついていくのは大変な部分もあった。映像化するとなかなか難しいなあ。信者とそうでない人の見える風景が違うのだから。
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高評価が多いようなので、読んでみた。 主人公とりり子の掛け合いがメインの推理小説か?と思わせて、全然違った。 密室トリックも納得しづらいものが多く、主人公たちへの感情移入もできず、読んでいてちょっと苦痛だった。 重層的な推理、たくさんの伏線回収などがあるが、自分には面白いとは感じ...
高評価が多いようなので、読んでみた。 主人公とりり子の掛け合いがメインの推理小説か?と思わせて、全然違った。 密室トリックも納得しづらいものが多く、主人公たちへの感情移入もできず、読んでいてちょっと苦痛だった。 重層的な推理、たくさんの伏線回収などがあるが、自分には面白いとは感じることができなかった。残念。
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真相が知りたくて最後まで読んだけど、詭弁に翻弄されているように感じた。 嘘の推理、信仰者の推理、余所者の推理、と長々と引っ張りやがるぜ!と思いながら読んだ。 こちらを最後まで引っ張り続けるだけの筆力はすごい。
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面白かったけどいろいろと読み疲れる一冊だった。 仕掛けは良かったので何年か時間を置いてからもう一度読んでみよう。
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2転3転4転くらいして、だいぶ揺さぶられました。 「あれ?主人公ってこんなに頭いいんだっけ?」と思う場面もしばしば。 こういうトリックを書きたいから、今回のような設定にしたかったんだなって思える。 最後はキレイにまとめてきた印象。
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