名探偵のいけにえ の商品レビュー
特殊設定やトリックの難解さ、残忍さから大衆受けはしないのだろうが個人的には傑作。 白井氏の作品の中では(残忍さという観点で)間口が広いのかもしれない。
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本当の謎解きを始めよう 探偵が語ることを 鵜呑みにしちゃう傾向があるので 推理が二転三転すると 自分の洞察力の無さにちょっと悲しく でも探偵小説の雰囲気が好きだから 宗教、奇跡を信じる人の真実と そうでない人の真実 面白い対比でした
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タイトルの意味がわかった瞬間震えた… 構成も映画のようで、読み終わって間もない今はただただ圧倒されている。 白井智之さんの作品は初めてだったけど、仕事中も常に続きが気になってしまうほど隙があれば読んでいて夢中になれたから、おもしろい作品に出会えたという達成感がすごい
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信仰とそれに対する齟齬、という概念が様々な出来事の底流になっている。 トリックとしては微妙だが、どんでん返しもあり、楽しめる。個人的には宗教の奇蹟を認めたらなんでもありだなぁと思ったのと、最後にきちんとタイトルの意味が回収されたのはスッキリした。 フレーズ 「悪いことには二種類ある。やったらいけないことと、見つかったらいけないことだ。警察はやったらいけないことをしたやつを捕まえる。おれは見つかったらいけないことをしたやつを見つける。警察がやってるのが鬼ごっこなら、おれがやってるのはかくれんぼだ」
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なんということでしょう? こんな結末があるのか? 最初に結末があって、どう物語が展開していくのか?ワクワクしながら読み進めていた。 でもなあ、登場人物が多すぎて、中断するごとに、訳分からなくなってた。 単なる謎解き?連続殺人事件? いやいや、真実の行方は? 2転3転する世...
なんということでしょう? こんな結末があるのか? 最初に結末があって、どう物語が展開していくのか?ワクワクしながら読み進めていた。 でもなあ、登場人物が多すぎて、中断するごとに、訳分からなくなってた。 単なる謎解き?連続殺人事件? いやいや、真実の行方は? 2転3転する世界観。 最後の最後でしてやられた。
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とっても好感をもって活躍を期待してた探偵役がまさか殺されちゃうなんて! そんな感じで驚いてるうちに怒涛の解決編を一気読み。 特殊な環境設定における謎解きでしたが、わかりやすく解かれて読みやすかったです。 ラストのラストで、このタイトルにつながったときの感動は言葉に表せないものがありました。 素晴らしいミステリ小説です。
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よく出来ている。すべて読み終わってみると、タイトルからプロローグから最初の事件から要所要所で用いられるモチーフや台詞から、あらゆる要素が伏線として機能しており、どうしたらこのような話を「設計」できるのかと、そちらの方が気になってくるくらいだ。 大筋の流れは、カルト教団が生活している集落の調査に赴いた探偵たちが次々に殺されるという、日本を舞台としたミステリー版『ミッドサマー』のような設定。探偵業を営む大塒は、助手であるりり子を連れ戻すために集落に乗り込むが、そこで生活する教団の信者たちの多くは身体になんらかの「欠損」を抱えているものばかりだった――。 本作で初めから最後までずーっと言われている台詞として「探偵が加害者になりうる」というものがある。この言葉はある種の「予感」として読者の中に仕舞われ、そのまま終盤くらいまではよく見かける「密室ミステリー」を解き明かしていくという展開となる。謎解きの答えを「奇蹟を信じている信者たちに寄った」推理と、「奇蹟を信じていない余所者にとっての」推理、ふたつを用意し、それぞれで景気よく「辻褄合わせ」をーーいわゆる「多重解決」をサクサク行っていく。よくまあこうネタを思いつくもんだと思うのだけど、手際がいいのはそこだけではなく、異なるパターンの推理を用意し、どちらを「選択」させるかという展開も見どころとなる。ミステリー小説における「推理」がどこまで正しいものなのか、という問題だけではなく、それを選び取る側を用意することで、被害者や加害者のみならず、「聴衆」たちもまた事件に加担している者のひとりとなり、犯人も探偵も聴衆も、如何様にも変化することをまざまざと見せつけられる。 私はそこまで多くのミステリー小説を読んできたわけではないので、信者たちが見えているものと「余所者」である探偵たちが見えているものが”違う”という点を活かしたトリックは面白いと感じたし、それらの伏線の配置の仕方はとてもフェアだと感じた。 どの探偵が死に、最後に誰が「事を終わらせるのか」、それは「探偵が加害者になりえる」という台詞からなんとなく予想は出来てしまう。しかしそれが分かっていたとしても、語り方やネタを明かす順番で面白さは保たれているし、動機や時間の飛び方からは、まるでピカレスク小説でも読んでいるようなカタルシスがあった。確かにこれは『名探偵のいけにえ』だ。これ以上に、この事件を表す言葉は無いだろう。
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規模が大きくて映画みたいなミステリ。 人がどんどん死んでいく..... 叙述トリックだったり伏線回収だったり、謎解き要素が多くて楽しかった。 ★★★
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24/04/07読了 好みではない、か、気分でないときに読んでしまった、か、の感想。読むのしんどかった。 よくできた作品で、多重解決の必然性が明確という褒め言葉はわかる。
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宗教と連続殺人事件を絡めた小説です。登場人物が多く、若干読みにくさがあります。 また有能ではないのにも関わらず、態度が大きい探偵役に違和感がありました。(この人ワトソン役に終始助言貰ってるだけじゃない?的な笑) 麻耶ミステリーのような少し無理がある論理展開、3回の推理披露は楽しめました。
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