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名探偵のいけにえ の商品レビュー

3.8

221件のお客様レビュー

  1. 5つ

    57

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    2

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2023/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みながら「屍人荘の殺人」を思い出した。 赤川次郎の影響なのかどうしても探偵が女子高生だったり女子大生だったりと”あんたも好きね”と言わざるを得ない。 冒頭に出てきたミステリーの初歩トリックがそのまま後半にも出てくるという繰り返し技法、それをやるなら同じく冒頭に出てきたアンビグラム、これも入れてよって思いました。FBIが押さえたメモは単なる折り目だけが重要となっており、それかよwって残念でならなかった。最近のこの手のミステリーは王道からかけ離れたものが多く、手が込みすぎて文章に脇点をいっぱいつけなきゃわかってもらえないとでも思っているのだろうか?と思うくらいに点々がいっぱいで見苦しい。読む前から、ああ、そこ注意して読めって言われているようでなんか嫌。 カルト教をモチーフにしている割にはわりとチープな出来で、どんでん返しも特に驚きもなく、大規模な割に登場人物が数名だけだったり全体のスケールがこじんまりで悩むことなくあっさり読めた点だけがよかったかな。

Posted byブクログ

2023/06/12

カルト集団の集落で起こる殺人事件で目撃証言などがマトモに信用出来ないのはどうかと思うけど、序盤の伏線をしっかり最後で回収していたり面白みも多い作品だった。

Posted byブクログ

2023/06/11

ハッキリ言おう!面白かった〜!私は! しかしね、好みが分かれるのはあると思うわ〜〜(^^;; それと、もう1つ、これも好みの問題だけど、この表紙ね。 私自身は基本、漫画は大好きでよく読むのだけど、小説本の表紙はこういうタッチのだと、正直あまりそそられない。(なんでだろ?)なので、...

ハッキリ言おう!面白かった〜!私は! しかしね、好みが分かれるのはあると思うわ〜〜(^^;; それと、もう1つ、これも好みの問題だけど、この表紙ね。 私自身は基本、漫画は大好きでよく読むのだけど、小説本の表紙はこういうタッチのだと、正直あまりそそられない。(なんでだろ?)なので、本屋さんに並んでいてもあまり手に取らないタイプの装丁なのです。が、今回は読んで良かったな。 どちらを先に読んでもいいとは思うけど「名探偵のはらわた」「名探偵のいけにえ」の順で読みました。ラスト「おお!」というビックリがあります! でもって、私は、2作とも面白かったけど、どちらかといえば、この、いけにえの方がより夢中で読みました。特に、前半から本題に入っていくあたり(ネタバレしたくない)思わず1人で 「面白いじゃーん!」と呟いたよん!! しかし、容赦なく、バタバタと主要人物が死んでゆくのです。それはもう、えっ?あなたも?って言っちゃうくらい。悲しみに浸るとかそういう暇もなく…もうね、これは、特殊設定、多重解決推理、という極限ミステリーを味わう作品なのです。 読み終えてから、実際にあった事件からヒントを得てるのだと知りました。カルト宗教って、ホント、外から見ると馬鹿じゃない?って思うけど、中の人たちは本気なんだもんなあ…。怖い怖い。 ラストまで読むと、前のページを読み返したくなります。助手のりり子の切れ者ぶりのカッコいいことよ!大塒の奮闘ぶりのなんたるや…!(ネタバレしないようにしてます) もう1度…好みの分かれる作品だと思います。でもこの白井さん節のロジックとユーモアの融合が、私は好きです。ミステリー好きな方はぜひ〜〜!! 面白かったところ少し ーーーーー 「悪いことには二種類ある。やったらいけないことと、見つかったらいけないことだ。警察はやったらいけないことをしたやつを捕まえる。おれは見つかったらいけないことをしたやつを見つける。警察がやってるのが鬼ごっこなら、おれがやってるのはかくれんぼだ」 他人の推理をなぞるだけでこれだけ誇らしくなるのだから、同じものが自分の頭から捻り出せたら冷静ではいられないだろう。 信仰が現実と齟齬をきたすと、信者は新たな解釈を生み出して齟齬を解消しようとする。さらに活動を大きくすることで、その正しさを裏付けようとする。結果的に信仰はむしろ強化される。 ーーーーー 二択を迫る、詐欺のやり口ってのも面白かったな。

Posted byブクログ

2023/06/10

伏線が複雑に交差したあやとりの糸のように張られており、その回収が本作の見どころの一つだが、ややテクニック偏重で、設定やストーリー展開に無理をさせてる印象。伏線回収にカタルシスを感じる人にはよいかも。

Posted byブクログ

2023/06/06

あー これは 私には合わなかった あまりにも 現実味がないと言うか いや 現実味がない作品でも 面白ければ 全然OKなんだけど どうにも どの登場人物にも はまらない 展開がめちゃくちゃ とにかく 長く感じてしまった

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2023/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ついつい読み進めてしまい気付いたら読み終わっていた感じ。 タイトルの意味がそっちだったのかと驚かされた。 1回や2回で解決せずに最後の最後まで。 Qの推理を聞いた後に最初のページを読むとさらに凄いなーと とても面白かった。

Posted byブクログ

2023/06/04

SL 20236.1-2023.6.4 多重解決、どれもスッキリしない。 後日譚は良かったけど、後日譚(2)でまた安っぽくなった。 どちらにしても簡単に人が死にすぎる。 どうにも大雑把な設定ではないだろうか。

Posted byブクログ

2023/06/04

複雑さ・緻密さと荒唐無稽さのバランスが絶妙で、最後まで振り落とされずに読むことができました。多重解決の爽快感だけでなく、小説としても意外に爽やかな読了感で。あと、過去作『名探偵のはらわた』を受けてのこのタイトルかと思いきや…!

Posted byブクログ

2023/06/03

アメリカのカルト宗教集団を調査するため訪問した探偵が殺人事件に巻き込まれる。 洗脳によってカルト信者の証言が信用できないことを逆手に取ったトリックや"探偵は加害者にもなり得る"というテーマをやり過ぎなくらい貫いたシナリオはまあまあ面白かった。 ただカルト信...

アメリカのカルト宗教集団を調査するため訪問した探偵が殺人事件に巻き込まれる。 洗脳によってカルト信者の証言が信用できないことを逆手に取ったトリックや"探偵は加害者にもなり得る"というテーマをやり過ぎなくらい貫いたシナリオはまあまあ面白かった。 ただカルト信者の洗脳具合がご都合主義的だったり、人を簡単に失神させられることを前提とした無茶なトリックとか、机上では成立している様に見えるけど現実では絶対に成立しないだろうなって部分が多い。人の死の扱いの雑さも含めて、思ったより軽いミステリーだった。

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2023/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うーん… 舞台は実際の事件をモチーフに至極リアリティを追求しているのに、肝心の推理がフィクションの世界でしか起こり得ないような荒唐無稽さで、全く以って拍子抜け。 全体的な構成には目を見張るものが有るだけに残念。 現実味のある二転三転なら正にドンデン返しで『やられた〜』ってなるけど、今作の推理については殆どが『いや、ないやろ!』と言うのが正直なところ。 可能性は無くは無いけれど、その確率は甚だ低い。 この犯罪が可能ならそれこそ神の采配だ。 更に人が亡くなった後のリアクションが総じて淡白過ぎやしないか? 幼馴染でしょ? 昔、ある人が言っていた『音楽や映画、小説全ての創作物は虚構だ。でもだからこそ上手に騙して欲しいのだ』と。 『このミス』の入賞作らしいけど、何年か前の 木こりがなんちゃらってヤツといい、特に国内部門にはちょいちょい微妙なのが入ってくるなぁ。 個人的には駄目でした。

Posted byブクログ