名探偵のいけにえ の商品レビュー
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はらわた出てこないじゃん〜と思ってたらQ!全然気づかなかった…… 最初に絶望展開を見せておくとどんな探偵出てきても陰鬱な感じで読み進めざるを得ないからつらい。砂糖菓子の弾丸…… ミステリとしては丁寧で、変な設定でミステリ書かれるとやっぱりめちゃくちゃうまい。やめどきがなくて一気読みしてしまった。 一方で登場人物に対しての雑さが一貫してるから、登場段階で探偵の死を覚悟するしかない。推理ができるサブ探偵は使い捨て。最後の事件であるフラグは立てすぎてるほどだったから納得はするけど少し寂しい。 車椅子半死体とか、トンデモ設定を本格に活かすのすごい。グロ軽めだけど宗教に大量殺人でテーマが重たいからミステリ好き以外には薦めづらいかも。
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カルト教団の運営するカルト村で起きる連続殺人事件もの。 前に読んだ『名探偵のはらわた』が正直ビミョーだったのであまり楽しみにしてなかったんだけど、 最初のおおとやとりり子が解決した108号の事件とか、ふたりの関係性を説明するための話かなと思ったらこれも伏線になってたりして… 解決編も二転三転して、とてもおもしろかった! はらわた、では自ら陰部を切り取ったりとか、ハ?無理だろって思うトリック使ってたけど今回はそういう矛盾も最後の真相ではちゃんとすっきりする推理で纏めてくれてて、集団自殺の真相も個人的には納得の動機だった。
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私事なのですが、友人から「母親が妙な宗教にハマって変な物を買って散財している、助けてくれ!」と相談を受けた事がありまして。(テンプレですが実際の話です) その際にカルト教団について片っ端から調べた事があり、この作品のモデルになった教団についても良く知っていました。 (お気になられ...
私事なのですが、友人から「母親が妙な宗教にハマって変な物を買って散財している、助けてくれ!」と相談を受けた事がありまして。(テンプレですが実際の話です) その際にカルト教団について片っ端から調べた事があり、この作品のモデルになった教団についても良く知っていました。 (お気になられた方はNetflixでドキュメンタリーが配信されていますのでご覧下さい。かなりショッキングな内容が含まれますので、苦手な方はご注意下さいませ。) なので、添え付けられていた地図と冒頭のシーンを見てすぐに、どういう風にミステリーに持って行くのか、全く検討も付きませんでした。 ところが読み進めて行けば行くほど、ちゃんとしたミステリーになって行くんです。 実際にあった出来事を上手く虚構と織り交ぜて、破綻する事も無く一気に読ませてくれました。 終焉の章ではどんでん返しのどんでん返しが来て、えっ、またひっくり返るんかい!どんだけ行くねん?!(凄すぎて思わず方言が)と、息付く暇もなく怒涛の推理が繰り広げられます。 そして衝撃の結末を迎え、漸くひと息付いたと思ったら…完全に油断をしていた… またもや!どんでん返しキターァぁああ!! これは『奇蹟を前提とした推理』という、特殊な状況じゃないと出来ない事だと思います。 カルト教団というテーマを非常に上手く料理されていて驚きました。 伏線も見事に回収するので、もう一度読んでみると更に味わい深くなりそうです。 実際の教団の結末をあのような解釈にするとは…。 どうしたらそんな事を思い付くんだろう…。 本格派ミステリがお好きな方からすると邪道のように思われるかも知れませんが、エンタメミステリーがお好きな方にはお勧めです。 白井さんは初読みですが、そもそもグロ描写が凄い作家さんらしいですね。今回は控え目なので、グロ耐性のある私にはおやつ程度でしたが、苦手な方にとってはがっつりメインの肉料理レベルなのでご注意下さい。 ここからは余談です。友人のお母様問題ですが、手を尽くした結果、散財は少し収まってくれたのですが退団までは行かず、友人は家を出てしまいました。 詳しくは割愛しますが、この関係で私も教団本部に連れて行かれて怖い思いをしました。中々に貴重な体験でした。
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冒頭からある新興宗教の団体が集団自殺するところから始まって、どういうこと?からスタート。 探偵が助手を助けに新興宗教団体のいる国まで助けに行くんだけど、そこで起こる殺人事件を解決したと思いきや、それを否定してさらなる解決、また否定して、、とめっちゃ多重の論理で圧倒された。 奇蹟を...
冒頭からある新興宗教の団体が集団自殺するところから始まって、どういうこと?からスタート。 探偵が助手を助けに新興宗教団体のいる国まで助けに行くんだけど、そこで起こる殺人事件を解決したと思いきや、それを否定してさらなる解決、また否定して、、とめっちゃ多重の論理で圧倒された。 奇蹟を信じるかどうか。それでも真相が変わるって今までにないストーリー。
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'23年9月9日、読了。白井智之さんの小説、初です。 思ったよりも時間はかかりましたが…大変面白かったです。結構、ハマって読みました。 バシバシと人が死んでいくので…「へっ?もう?」となってしまい、戸惑いました。 読みながら、井上真偽さんの「その可能性は~」を、思い...
'23年9月9日、読了。白井智之さんの小説、初です。 思ったよりも時間はかかりましたが…大変面白かったです。結構、ハマって読みました。 バシバシと人が死んでいくので…「へっ?もう?」となってしまい、戸惑いました。 読みながら、井上真偽さんの「その可能性は~」を、思い浮かべてました。僕にとっては、似たテイストだったかな…。 二転三転していって、最後にズドン!と…まあ、王道ですかね? あと…最後の最後に、タイトルの意味が…納得! トータルで、とても楽しめました。大満足です!他の作品も、あたってみます!
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常識的な倫理観でこういう推理小説を読んだらダメってことだな。あまりにあっけなく人が死んでびっくりした。
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よく練られた構成。 一つの事件に、3パターンの推理披露。 奇蹟を肯定して殺人者となるか、奇蹟を否定して潔白のみとなるか。の究極の選択。 そしてタイトルの本当の意味に、背筋が寒くなる。 Qと大塒との再会が待ち遠しい。
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病気も怪我もたちどころに回復する奇跡を謳うカルト宗教、人民教会の本拠地ジョーデンタウン。探偵の大塒がそこへ調査に行ったまま戻らない助手の有森りり子を救う為現地に赴き、その日から起きたりり子が所属していた調査団の連続殺人事件の謎に挑む。ネタの集団自殺事件は朧げに頭の中にあった。初っ...
病気も怪我もたちどころに回復する奇跡を謳うカルト宗教、人民教会の本拠地ジョーデンタウン。探偵の大塒がそこへ調査に行ったまま戻らない助手の有森りり子を救う為現地に赴き、その日から起きたりり子が所属していた調査団の連続殺人事件の謎に挑む。ネタの集団自殺事件は朧げに頭の中にあった。初っ端から教会の集団自殺シーンだわ調査団以外もまた別の理由で容赦なく殺られまくるわ、血やげぼは飛び散るわだけど白井さんにしてはまだ大人しめか(多分)。多重解決の背骨が変わる毎に見える世界ががらっと変わる展開は天晴の一言。相変わらず序盤から仕込みありだし最後の最後まで気が抜けない。タイトル回収におおっとなり「はらわた」との繋がりがまた最高!これだけでも成立してるけど先に「はらわた」読破がお勧め。
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1点2転3転する推理。 「名探偵のいけにえ」のタイトル伏線回収で背筋が凍った。 ひとつひとつのトリックは「すごいことやってんな~笑」も思うこともあったけど、信仰も執着も似たところがあるな、と考えさせられる作品でもあった。
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確かにトリックに納得感がない。何回もどついて、気を失わせるとか、新喜劇やん!?スタイルの斬新さを楽しむものなのかな。
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