名探偵のいけにえ の商品レビュー
うーーん 途中までは読みやすくておもしろく読んでたのですが。 推理始まったところから疲れちゃった 人が死んでるのになんだか軽い雰囲気なのも感情移入ができなかった…
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読書備忘録768号。 ★★★★★。 後日譚の章を読むまでは★4つでしたが、最後作品のタイトルの意味が分かった時に★5つになりました。 白井さんは、作品タイトルにトリック的な意味を持たせる方のようです。知らんけど。 1978年11月18日に、南米ガイアナのカルト集団の街ジョーン...
読書備忘録768号。 ★★★★★。 後日譚の章を読むまでは★4つでしたが、最後作品のタイトルの意味が分かった時に★5つになりました。 白井さんは、作品タイトルにトリック的な意味を持たせる方のようです。知らんけど。 1978年11月18日に、南米ガイアナのカルト集団の街ジョーンズタウンで実際に起きた918人の集団自殺いや、大量虐殺事件がモデル。 この事件の裏には、実は日本人探偵2人が深く関わっていた!というプロットです。 探偵の大塒崇と助手の有森りり子。 大塒よりりり子の方が優秀。笑 そして、りり子はとあるアメリカの実業家の依頼で、南米ガイアナ共和国にあるジョーデンタウンというカルト集団の街の調査に向かう。 それを追いかける大塒。 そこは教祖ジム・ジョーデンが奇跡で治める街であった。 りり子と共に実業家からの依頼を受けて潜入した同僚が次々と死んでいく。 事故か、病気か、それとも殺人か・・・。 状況証拠、信徒からの聞き取りにより、推理をするりり子と大塒・・・。 と、備忘録もここまで。笑 ダメだ!推理のロジックは絶対に知らずに読まないと意味の無い作品。 そして繰り返しますが、後日譚の章。師弟愛を感じました。このエンディングはありだと思う! 白井さんの作品は初めてでしたが、不道徳っぽい空気がちょっとイイ感じ。予約本ない時に追いかけることにしましょう!
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信仰に絡めることで視点の違う推理をいくつも展開するのは面白かった。ただかなり特殊な状況下での事件かつ推理小説らしくどんどん人が死んでいくので、共感したり感銘を受けたりするポイントは少なく、エンタメとして読んでいった。 普段は生活と隣り合わせにある人間の薄暗さや狂気のようなものを書いた作品を好んで読むので、こういうジャンルもあるんだな〜と新たな知見を得た感じ。
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本格ミステリのランキング1位とのことで手に取った。終盤のいわゆる多重解決的な展開は圧巻だった。ただ、最後の結末部分で、本当にそういう行動を取るのかな?と少し疑問に思ってしまった点があった。
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うーん、クライマックスの推理仮説が連続で文章で見る限りくどく感じた。主人公の大塒は、助手の天才りり子と比較すると探偵としては有能でないから、最後能力がインフレ化した印象がしたねー。待ってたのは破滅だった。参考文献で実際にガイアナであった事件をモデルにしてるみたいですね。
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はらわた出てこないじゃん〜と思ってたらQ!全然気づかなかった…… 最初に絶望展開を見せておくとどんな探偵出てきても陰鬱な感じで読み進めざるを得ないからつらい。砂糖菓子の弾丸…… ミステリとしては丁寧で、変な設定でミステリ書かれるとやっぱりめちゃくちゃうまい。やめどきがなくて一気読みしてしまった。 一方で登場人物に対しての雑さが一貫してるから、登場段階で探偵の死を覚悟するしかない。推理ができるサブ探偵は使い捨て。最後の事件であるフラグは立てすぎてるほどだったから納得はするけど少し寂しい。 車椅子半死体とか、トンデモ設定を本格に活かすのすごい。グロ軽めだけど宗教に大量殺人でテーマが重たいからミステリ好き以外には薦めづらいかも。
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カルト教団の運営するカルト村で起きる連続殺人事件もの。 前に読んだ『名探偵のはらわた』が正直ビミョーだったのであまり楽しみにしてなかったんだけど、 最初のおおとやとりり子が解決した108号の事件とか、ふたりの関係性を説明するための話かなと思ったらこれも伏線になってたりして… 解決編も二転三転して、とてもおもしろかった! はらわた、では自ら陰部を切り取ったりとか、ハ?無理だろって思うトリック使ってたけど今回はそういう矛盾も最後の真相ではちゃんとすっきりする推理で纏めてくれてて、集団自殺の真相も個人的には納得の動機だった。
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私事なのですが、友人から「母親が妙な宗教にハマって変な物を買って散財している、助けてくれ!」と相談を受けた事がありまして。(テンプレですが実際の話です) その際にカルト教団について片っ端から調べた事があり、この作品のモデルになった教団についても良く知っていました。 (お気になられ...
私事なのですが、友人から「母親が妙な宗教にハマって変な物を買って散財している、助けてくれ!」と相談を受けた事がありまして。(テンプレですが実際の話です) その際にカルト教団について片っ端から調べた事があり、この作品のモデルになった教団についても良く知っていました。 (お気になられた方はNetflixでドキュメンタリーが配信されていますのでご覧下さい。かなりショッキングな内容が含まれますので、苦手な方はご注意下さいませ。) なので、添え付けられていた地図と冒頭のシーンを見てすぐに、どういう風にミステリーに持って行くのか、全く検討も付きませんでした。 ところが読み進めて行けば行くほど、ちゃんとしたミステリーになって行くんです。 実際にあった出来事を上手く虚構と織り交ぜて、破綻する事も無く一気に読ませてくれました。 終焉の章ではどんでん返しのどんでん返しが来て、えっ、またひっくり返るんかい!どんだけ行くねん?!(凄すぎて思わず方言が)と、息付く暇もなく怒涛の推理が繰り広げられます。 そして衝撃の結末を迎え、漸くひと息付いたと思ったら…完全に油断をしていた… またもや!どんでん返しキターァぁああ!! これは『奇蹟を前提とした推理』という、特殊な状況じゃないと出来ない事だと思います。 カルト教団というテーマを非常に上手く料理されていて驚きました。 伏線も見事に回収するので、もう一度読んでみると更に味わい深くなりそうです。 実際の教団の結末をあのような解釈にするとは…。 どうしたらそんな事を思い付くんだろう…。 本格派ミステリがお好きな方からすると邪道のように思われるかも知れませんが、エンタメミステリーがお好きな方にはお勧めです。 白井さんは初読みですが、そもそもグロ描写が凄い作家さんらしいですね。今回は控え目なので、グロ耐性のある私にはおやつ程度でしたが、苦手な方にとってはがっつりメインの肉料理レベルなのでご注意下さい。 ここからは余談です。友人のお母様問題ですが、手を尽くした結果、散財は少し収まってくれたのですが退団までは行かず、友人は家を出てしまいました。 詳しくは割愛しますが、この関係で私も教団本部に連れて行かれて怖い思いをしました。中々に貴重な体験でした。
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冒頭からある新興宗教の団体が集団自殺するところから始まって、どういうこと?からスタート。 探偵が助手を助けに新興宗教団体のいる国まで助けに行くんだけど、そこで起こる殺人事件を解決したと思いきや、それを否定してさらなる解決、また否定して、、とめっちゃ多重の論理で圧倒された。 奇蹟を...
冒頭からある新興宗教の団体が集団自殺するところから始まって、どういうこと?からスタート。 探偵が助手を助けに新興宗教団体のいる国まで助けに行くんだけど、そこで起こる殺人事件を解決したと思いきや、それを否定してさらなる解決、また否定して、、とめっちゃ多重の論理で圧倒された。 奇蹟を信じるかどうか。それでも真相が変わるって今までにないストーリー。
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'23年9月9日、読了。白井智之さんの小説、初です。 思ったよりも時間はかかりましたが…大変面白かったです。結構、ハマって読みました。 バシバシと人が死んでいくので…「へっ?もう?」となってしまい、戸惑いました。 読みながら、井上真偽さんの「その可能性は~」を、思い...
'23年9月9日、読了。白井智之さんの小説、初です。 思ったよりも時間はかかりましたが…大変面白かったです。結構、ハマって読みました。 バシバシと人が死んでいくので…「へっ?もう?」となってしまい、戸惑いました。 読みながら、井上真偽さんの「その可能性は~」を、思い浮かべてました。僕にとっては、似たテイストだったかな…。 二転三転していって、最後にズドン!と…まあ、王道ですかね? あと…最後の最後に、タイトルの意味が…納得! トータルで、とても楽しめました。大満足です!他の作品も、あたってみます!
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