名探偵のいけにえ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そこそこ面白かった。 推理が何重にもなるのでくどいが、ちゃんと理由があり、信仰と不信仰でジムが殺人したかしていないかの2択を信者や本人に迫るのは面白かった。長所と短所が同じって感じかな。 おおとやが大量毒殺に及んだ動機が、あまり美しくなくうーんって感じ。美学があるんだかないんだか…作中の「子供っぽさ」を印象づける一環だとしたらなかなか。 校長がトビー症候群なのは推理できたが、お茶会で手がないから毒を飲まなかったのは全然思い至らずこのトリックは良かった。
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二転三転する推理合戦も面白いし、ラストまで「信仰」が作品を支配しているのに凄みを感じた。 この人の本を読んでいると、真実なんて人の数だけ存在する、という言葉が頭に浮かんでくる。
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『名探偵のはらわた』も面白かったけど、『名探偵のいけにえ』はもっと面白い! 特殊設定と本格推理の複合技で伏線回収力がはんぱない。 最後の最後まで徹底的にやり尽くしてくれて大満足。
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名探偵のいけにえの続編?と思うぐらい最初繋がりがわかりません。後で納得。 日本の探偵vs海外のカルト教団というゾクゾクする設定。 序盤は前回までの衝撃はなく意外と普通のミステリだなって印象。 しかし解決編がめちゃくちゃ長いんですけどこれが圧巻です! 文章の所々にわざとらしく品の無...
名探偵のいけにえの続編?と思うぐらい最初繋がりがわかりません。後で納得。 日本の探偵vs海外のカルト教団というゾクゾクする設定。 序盤は前回までの衝撃はなく意外と普通のミステリだなって印象。 しかし解決編がめちゃくちゃ長いんですけどこれが圧巻です! 文章の所々にわざとらしく品の無さを散りばめているのは相変わらずですが笑 そういうところもクセというか個性って思えるぐらいハマってしまいました。
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テンポの良い多重推理が楽しめる一冊です。 [奇跡を信じる信者]の目線での推理 [奇跡を信じない、余所者]の目線での推理 閉鎖された環境では、その2つのロジックが必要とされ その2つのロジックが絡み合っていくのも 読んでいて面白いポイントでした。 名探偵のはらわた との共通点...
テンポの良い多重推理が楽しめる一冊です。 [奇跡を信じる信者]の目線での推理 [奇跡を信じない、余所者]の目線での推理 閉鎖された環境では、その2つのロジックが必要とされ その2つのロジックが絡み合っていくのも 読んでいて面白いポイントでした。 名探偵のはらわた との共通点が多く(同じ名称のお店が出てきたり、過去の名探偵も名前でのみ登場したり) 本編には大きく関わりがないですが、先にはらわたの方をよんでいれば 最終章で思わず嬉しい気持ちになれます。
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何かのお薦めで紹介されて読んでみた。 横溝正史どころではない荒唐無稽も程がある設定と、そこに完璧な辻褄を合わせる推理の緻密さに感心。まったく想像もつかない奇妙な殺人現場に相対して、仮説を立てるだけでもものすごい推理力が必要なのに、裏をかいてそのまた裏をかいて... と解決編は驚...
何かのお薦めで紹介されて読んでみた。 横溝正史どころではない荒唐無稽も程がある設定と、そこに完璧な辻褄を合わせる推理の緻密さに感心。まったく想像もつかない奇妙な殺人現場に相対して、仮説を立てるだけでもものすごい推理力が必要なのに、裏をかいてそのまた裏をかいて... と解決編は驚きの連続だった。 この手の「トリックありき」な推理小説はあまり好きではないのだが、ここまで突き抜けると見事と言うしかない。 真相の説明が、キルヒアイスを失ったラインハルトの心理を解説したオーベルシュタインだったのには苦笑。 面白かった。
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特殊設定やトリックの難解さ、残忍さから大衆受けはしないのだろうが個人的には傑作。 白井氏の作品の中では(残忍さという観点で)間口が広いのかもしれない。
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本当の謎解きを始めよう 探偵が語ることを 鵜呑みにしちゃう傾向があるので 推理が二転三転すると 自分の洞察力の無さにちょっと悲しく でも探偵小説の雰囲気が好きだから 宗教、奇跡を信じる人の真実と そうでない人の真実 面白い対比でした
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タイトルの意味がわかった瞬間震えた… 構成も映画のようで、読み終わって間もない今はただただ圧倒されている。 白井智之さんの作品は初めてだったけど、仕事中も常に続きが気になってしまうほど隙があれば読んでいて夢中になれたから、おもしろい作品に出会えたという達成感がすごい
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