かんむり の商品レビュー
夫婦をつづけていく中で… ともに人生を歩む片割れと選んだ人の、 思いもよらない顔を目の当たりにする… 朧げながらに、 その危うさが見えていながら、敢えて他愛のないものとして目を逸らして来た事が、とてつもなく大きな、避けようの無い壁として姿を現す… それでも、 続けてゆく...
夫婦をつづけていく中で… ともに人生を歩む片割れと選んだ人の、 思いもよらない顔を目の当たりにする… 朧げながらに、 その危うさが見えていながら、敢えて他愛のないものとして目を逸らして来た事が、とてつもなく大きな、避けようの無い壁として姿を現す… それでも、 続けてゆく二人にだけ見える風景。
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夫婦のお話は共感するとこもあるけど お仕事や夫婦の価値観やセックスとか いろいろ詰め込み過ぎかな。 ラストの方はやっつけ感満載で 何だかなって感じ。
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最初、夫婦の性の話かと思ったら、子育てに関する夫婦の価値観の違いの話になり、面白かった。 現代の親にしては、30代の私から見ると夫の価値観は古いなと思ったけど、違和感をしっかり言葉にできる主人公はかっこいいなと思った。 夫の嫌な部分があるのはわかりつつも、歳をとっても仲良く夫婦をやっていけるのがすごい。全てがキラキラではないけど、一つの良い夫婦の形なんだろうなと思う。
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かわいらしくて、朗らかで、健やかに見える夫婦。 だからこそ夫婦間の秘められた感情って怖い。 大なり小なり、夫婦ってそんなもん。 読み終わって、帯の川上弘美さんの言葉が、すべてを著してるなぁって思った。 「結婚を続けて、 ゆこうとする二人を、 こんなにも虚心に、 でも容赦...
かわいらしくて、朗らかで、健やかに見える夫婦。 だからこそ夫婦間の秘められた感情って怖い。 大なり小なり、夫婦ってそんなもん。 読み終わって、帯の川上弘美さんの言葉が、すべてを著してるなぁって思った。 「結婚を続けて、 ゆこうとする二人を、 こんなにも虚心に、 でも容赦なく、 そしてせつなく、 描いた小説を、 初めて読みました。」
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「そんなことを言ったって、この国がこんなに貧しくなったのは父さん母さん世代の責任だろう?」 という息子の言葉に、私自身もショックを受けるほど、共感の嵐でした。 コロナ渦の時に40代と年頃も同じで、 息子がいるという共通点もあって、 食い入るように読みました。 最後に 愛する時間...
「そんなことを言ったって、この国がこんなに貧しくなったのは父さん母さん世代の責任だろう?」 という息子の言葉に、私自身もショックを受けるほど、共感の嵐でした。 コロナ渦の時に40代と年頃も同じで、 息子がいるという共通点もあって、 食い入るように読みました。 最後に 愛する時間が終わったことを祝う というフレーズがあって うまくいってもいかなくても 愛は素晴らしくて でもとても難しく重たい一事業 どのようなかたちであれ、それが終わった。 それを祝う そんな考え方はとてもいいなと思いました。
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初めての綾瀬まる作品です。 ごく普通の善良な人々の物語。 前半、虎治と光の夫婦とひとり息子・新の日常が淡々と語られている。 わたしには、あっさりした文章に想えた。 その為、残念ながら感情移入できず、登場人物の心に色づけもできなかった。 だが、後半の歳を重ねた夫婦に訪れる心情には、感じるものがあった。 『こんなはずじゃなかった、正解がわからない、何もわからない。 「私のかんむりはどこにあるのか」』 と、帯にある。 この言葉に惹かれて手にした。 それに対する読み応えはあったし、読後感も爽やかで良かった。 素敵な台詞もあった。 夫の虎治が妻の光に、息子の新への思いを語る。 『大人として生きていくのは、誰だって苦しいよ。光さんも俺も苦しかっただろ?新はまだ、誰かのせいだって思える年齢なんだ。でもそれも永遠じゃない』 そして、一番グッときた台詞。 息子の新が父を愚弄する。 『なんで母さんはろくに会話もできない相手とずっと一緒にいるの?』 思わず " うふふ " と笑ってしまう。 ベテランの夫婦でも知らないことは多い。 光も、『私の夫は、権威を感じさせるものといったいになっていないと不安でたまらない人なのだ。』 と、知ることになる。 そして、封印していたモヤモヤした恨みがましい思いが・・・。 夫婦って、何だろう⁈ 『ろくに会話もできない』、弱くて駄目なところもあって、時には恨みに思うこともあるしれないが、でも、そんな部分も含めて " 愛おしい " と想えるのが愛なのかもしれない。 新くんは、今は理解できないかもしれないが。
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ラストあと20ページくらいの追憶のときに、ああ、そうだったね、と、一緒に振り返りはできるけど、共感はしない ただ、そういう物語だったと、少し苛立ちながらもよくここまで読んだという気持ちの方が大きい 「かんむり」という感覚がよくわからないし、彼女はどんな「かんむり」を望んだのか 心...
ラストあと20ページくらいの追憶のときに、ああ、そうだったね、と、一緒に振り返りはできるけど、共感はしない ただ、そういう物語だったと、少し苛立ちながらもよくここまで読んだという気持ちの方が大きい 「かんむり」という感覚がよくわからないし、彼女はどんな「かんむり」を望んだのか 心の安息地を見つけられないさまは、すこし悲しい
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最初ダラダラしてて読みづらいなーと思ってたらどんどんドロドロしたものが溢れてきて人間臭い感じが好きでした。夫婦って他人なんだよね、当たり前だけど。息子との関係が希薄になってく様子が読んでて切なくなった。どんなに言葉が通じなくても、他人でも、でも愛おしくて仕方なかったんだな。理想と...
最初ダラダラしてて読みづらいなーと思ってたらどんどんドロドロしたものが溢れてきて人間臭い感じが好きでした。夫婦って他人なんだよね、当たり前だけど。息子との関係が希薄になってく様子が読んでて切なくなった。どんなに言葉が通じなくても、他人でも、でも愛おしくて仕方なかったんだな。理想とは違った形だったかもしれないけど夫婦って家族ってとてもいいものだと思うの、私は。
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なんだかしっかりこなかった。物語の芯がよくわからない感じ。人物像もうまく思い浮かべられず、グッとくるところも引き込まれる感じもないまま終わってしまった。 どんどん歳をとっていく切り替えのところもなんか馴染めず。 残念。
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