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イオカステの揺籃 の商品レビュー

3.6

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2022/12/25

恭子さんが御手洗に行った時に嫌な予感はしたけども…とにかく悲しい。 恭子さんのお母さんがとにかく酷すぎてムカムカイライラしっぱなし。 玲子には唯一共感できた。

Posted byブクログ

2022/12/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから不穏。 毒親がテーマだなと思いながら読み進めたが、強烈やらじわじわやら嫌悪感のオンパレード…だめな父親のアホさかげんが箸休めになるほどでした。 私は血の繋がりは最強の呪いやと思っているのでまんまその典型ですね。 異常な親にはその親が居るわけですから結局誰が悪かったん?ってなります。それに巻き込まれた人がただただ不憫。 本当にトラウマレベルの嫌な話です。が、関西弁のおかげか内容はスルスル入りとても読みやすかった。家族関係に問題ない人にはおすすめです。

Posted byブクログ

2022/12/03

薔薇好きなので、書評を読んで直ぐに図書館に予約し、一気に。まるでミステリー。なのに、どんな普通の家庭にも潜む何かが見えてくるようで。 娘にも勧めて、感想を聞きたい。 えっ?それってどうなの? という話。

Posted byブクログ

2022/11/28

きゃー!これホラーだったの? いつもの暗雲たちこめる遠田潤子+昼ドラ?韓ドラ? 母親大好きで優しいけど鈍い息子 義母に気をつかうけど生理的に嫌ってる嫁 若い女と不倫する父親 母親を嫌悪して実家から離れた娘 嫁が妊娠してから加速する母親の異常な行動… なんで母親がこんなに壊れ...

きゃー!これホラーだったの? いつもの暗雲たちこめる遠田潤子+昼ドラ?韓ドラ? 母親大好きで優しいけど鈍い息子 義母に気をつかうけど生理的に嫌ってる嫁 若い女と不倫する父親 母親を嫌悪して実家から離れた娘 嫁が妊娠してから加速する母親の異常な行動… なんで母親がこんなに壊れていくのか途中までわからないし、読んでる自分も追いつめられてく。 誰一人好きになれない登場人物… でも気になって読みたい… 恐るべし遠田潤子( ̄▽ ̄) やっと母親の育った環境がわかった後は、もう可哀想すぎて母親同情派になってました。 自分は大丈夫だろうか? ウザい姑になってないかしら? ちょっと心配になってきて余計に怖い(/ _ ; )

Posted byブクログ

2024/09/07

これはもはやホラー作品なのでは と思えるほど、読んでいてゾクゾクとした。 母と息子の歪な関係に迫ったものではあるが、その経緯で同情してしまうのは、自分が男だからだろうか。。 ★3.5

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2022/11/19

建築家英樹の妻美紗が妊娠した。バラを生き甲斐として暮らす義母恭子はベビー用品を買ってあげると大量のLINEを送ってくるようになり、まだ産まれぬ孫に異常に固執するようになった。いい人だが鈍感な英樹、全く家庭を顧みない恭子の夫。そして悲劇が勃発。 面白かった。従来の遠田作品とは違う...

建築家英樹の妻美紗が妊娠した。バラを生き甲斐として暮らす義母恭子はベビー用品を買ってあげると大量のLINEを送ってくるようになり、まだ産まれぬ孫に異常に固執するようになった。いい人だが鈍感な英樹、全く家庭を顧みない恭子の夫。そして悲劇が勃発。 面白かった。従来の遠田作品とは違う、ホラーとミステリーが一緒になった感じ。超過保護過干渉の恭子の子供時代の思い出の怖さがまた凄い。

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2022/11/11

こんな姑は嫌だ。こんな舅は嫌だ。こんなマザコン夫は嫌だ。そして姑の母親は悪魔だ!!かつて『ごきげんよう』の後に放送していた昼ドラも真っ青の愛憎劇。青川家の長男の嫁が初孫を妊娠した。美人で上品な姑は性別が男の子と知った瞬間豹変、孫への執着心から異常行動を繰り返すようになる。ドロドロ...

こんな姑は嫌だ。こんな舅は嫌だ。こんなマザコン夫は嫌だ。そして姑の母親は悪魔だ!!かつて『ごきげんよう』の後に放送していた昼ドラも真っ青の愛憎劇。青川家の長男の嫁が初孫を妊娠した。美人で上品な姑は性別が男の子と知った瞬間豹変、孫への執着心から異常行動を繰り返すようになる。ドロドロウエルカムな私なので大変面白く読んだがちょっとチープな気が...。「2人目を妊娠したということは2回やったんか」のシーンでは不本意ながら笑ろてもうた。最後良い話みたいになってるのが普通に気持ち悪い。薔薇の香りで酔いそうな物語。

Posted byブクログ

2022/11/10

出てくる親は全員「毒親」。 青川英樹は若手建築家で将来有望と目される。 その妻、美沙は妊娠が判ったばかりだ。 英樹の母、恭子はバラの奴隷と自称するように、並々ならぬ愛をバラに注ぐ。 美しくて、棘のある……。 この三人を中心に物語は進む。 段々と恭子の異常さがクローズアップされ...

出てくる親は全員「毒親」。 青川英樹は若手建築家で将来有望と目される。 その妻、美沙は妊娠が判ったばかりだ。 英樹の母、恭子はバラの奴隷と自称するように、並々ならぬ愛をバラに注ぐ。 美しくて、棘のある……。 この三人を中心に物語は進む。 段々と恭子の異常さがクローズアップされる。 しかし、おかしいのは彼女だけではない。 英樹の父、誠一は不倫に明け暮れ、英樹の妹の彼氏(唯一まとも)、羽田はネグレクトにあい、 恭子の両親も、誠一の両親も、皆が皆、毒を持っている。 そして皆が「予言」をする。 この「予言」は何も物語だけではなく、現実世界でも多くの人が行い、あるいはされているはずだ。 こうして物語にすると、不気味で、不快なのになぜ現実世界だとその印象が薄れてしまうのだろう。 この「予言」が本作のタイトルとなっている「イオカステ」につながる。 個人的な感想としては、イオカステの物語の悲劇は予言をされたこと、それが実現したことなのだが、我が子と交わってしまった、つまり禁忌を犯したというところにあるのではないかと思う。 だから、ちょっと本作の内容と結び付けるには違和感がある。 親からの抑圧、期待は大きな力を持つ。 私も、この力を使ってはいまいか。 私も毒親になってはいないか、振り返るのが怖くなった。

Posted byブクログ

2022/10/22

「バラ夫人」と呼ばれる美しい母が、妻の妊娠がわかりお腹の子が男の子だとわかった途端、異常なまでに執着し、無事に生まれるまで…と妻を監禁する。 その間、父は浮気相手を追いかけ回し警察沙汰に。 母を嫌って家を出ていた妹が、父を迎えに行く。 監禁されて身動きできない部屋の鍵を開けたの...

「バラ夫人」と呼ばれる美しい母が、妻の妊娠がわかりお腹の子が男の子だとわかった途端、異常なまでに執着し、無事に生まれるまで…と妻を監禁する。 その間、父は浮気相手を追いかけ回し警察沙汰に。 母を嫌って家を出ていた妹が、父を迎えに行く。 監禁されて身動きできない部屋の鍵を開けたのは、妹と同居している鍵屋の完だった。 どろどろした嫁姑の確執か、と思っていたがそうではなく、母・恭子の異常さは、幼い頃の母娘関係に問題があった。 こんな母がいるのだろうか?と思えるほどで怖すぎて、恭子の母こそとても異常でめちゃくちゃなのだ。 「いやらしい」と事あるごとに「いやらしい」と言われ続けて育つって考えられない。 まるで女であることを恨んでいるようだ。 母娘の関係ほど難しいものは無い…と訴えているようで最後まで目を離すことはできなかった。 恭子の最後は、言いようのない虚しさを感じた。 それでいいわけではないだろうに。 そうすることしかできなかったのか…。

Posted byブクログ

2022/10/13

過剰なまでの愛憎劇。ドロドロの人間関係。喉に大きな石を押し込まれたような息苦しさ。遠田ファンが作者に期待するものに応えようとした作品なんだろうけど、あまりにも現実味に欠け薄っぺらい感じに鼻白む。 登場人物が皆イカれていて、誰一人として感情移入できない。逃げる男誠一、母に呪いをかけ...

過剰なまでの愛憎劇。ドロドロの人間関係。喉に大きな石を押し込まれたような息苦しさ。遠田ファンが作者に期待するものに応えようとした作品なんだろうけど、あまりにも現実味に欠け薄っぺらい感じに鼻白む。 登場人物が皆イカれていて、誰一人として感情移入できない。逃げる男誠一、母に呪いをかけられた恭子、母の愛を得られず反発しまくる玲子、閉じ込められた子供のままの完、傲慢な美沙、そして一番タチが悪い鈍い善人英樹。もうやりすぎ。 ある意味ファンサービスなんだろうけど、何が描きたかったの?って思う。私が読み取れなかっただけかな。 これまで全作読んできたけど、最近の遠田さんは面白くないな。この刺激に飽きただけかもしれないけど。

Posted byブクログ