イオカステの揺籃 の商品レビュー
44当事者と女性にしか理解できない微妙な感性がうごめく物語。男性の登場人物は勘違いで独善的で良い人で。女性の業のようなものを感じさせるゾッとするお話しでした。あー怖。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
老眼のせいか、遠田さんの本だからか、ずっと折檻って読んでた。てへんしか合ってないのに。恭子が同年代だって思いながら読んだ。死んじゃうのは、なし。
Posted by
装丁の美しい深紅の薔薇が読後は禍々しく目に映る。 薔薇が咲き乱れる家で、一見何不自由なく暮らしていた青川恭子だが、長男の嫁の妊娠を機に常軌を逸した行動を取り始める。 その姿はまるでホラー。 恭子の言動に狂気を感じ恐怖と嫌悪感が増していく。 物語には複数の母と子の関係性が描かれ...
装丁の美しい深紅の薔薇が読後は禍々しく目に映る。 薔薇が咲き乱れる家で、一見何不自由なく暮らしていた青川恭子だが、長男の嫁の妊娠を機に常軌を逸した行動を取り始める。 その姿はまるでホラー。 恭子の言動に狂気を感じ恐怖と嫌悪感が増していく。 物語には複数の母と子の関係性が描かれている。 特に恭子とその母親の背景が見えて来た時、それまで感じていた嫌悪感情は消え一気に哀しみへと変化した。 無償の愛など望むべくもなく、来る日も来る日も呪いの言葉を浴びせられた恭子の苦しみは想像に難くない。 母親の業の深さを思い知らされ胸が痛む。
Posted by
「毒親」という呪いの連鎖。他人事と思えないだけに読んでいて苦しくなる。しかし冷静になってみると、ドラマのようなジェットコースター展開が浅薄さを感じさせる。 一見母親だけが毒親に見えるが、ベクトルが違うだけで父親も十分クズで毒親である。複数世代、夫婦両サイドに渡って。 もっとじっ...
「毒親」という呪いの連鎖。他人事と思えないだけに読んでいて苦しくなる。しかし冷静になってみると、ドラマのようなジェットコースター展開が浅薄さを感じさせる。 一見母親だけが毒親に見えるが、ベクトルが違うだけで父親も十分クズで毒親である。複数世代、夫婦両サイドに渡って。 もっとじっくり人物を描いていたら尚良かった。
Posted by
狂気に満ちた「バラ夫人」青川恭子。恭子の痛ましい生い立ちが災いの火種となり、孫に執着心を燃やし始める。 彼女の言動に同情の余地無しだが、悲しい結末だった。羽田完の優しさに一息つけた。
Posted by
めっちゃ怖。 ミステリーっていうかもはやホラー。 これから妊娠したり出産する人は 読まない方がいいと思う。 母娘って色々あると思う。 エディプスコンプレックスとか。 でもいいこともあると思う。 ちょっと偏ってるかも
Posted by
いやはや、これは…。胸をえぐっていく展開、「もういいよ、これ以上読めない」と思いつつ、読み進まずにはいられない。湊かなえの作品に触れているときに、このような感覚を抱くときがあるんだけど、なんかそれよりさらにすさまじいというか…。以前読んだ同じ作者の『人でなしの櫻』は、性愛がもろに...
いやはや、これは…。胸をえぐっていく展開、「もういいよ、これ以上読めない」と思いつつ、読み進まずにはいられない。湊かなえの作品に触れているときに、このような感覚を抱くときがあるんだけど、なんかそれよりさらにすさまじいというか…。以前読んだ同じ作者の『人でなしの櫻』は、性愛がもろに前面に出ていて、ちょっとこの作家もういいかな、なんて思っていましたが、いやあこの小説にはどっぷりつかりましたね。負の連鎖、のようなものがテーマともいえる話なので、万人向けとは言えません。とはいえ、はまったら抜けられない、そんな心理的な囚われを経験できるのも、読書の醍醐味の一つです。
Posted by
恭子さんが御手洗に行った時に嫌な予感はしたけども…とにかく悲しい。 恭子さんのお母さんがとにかく酷すぎてムカムカイライラしっぱなし。 玲子には唯一共感できた。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルから不穏。 毒親がテーマだなと思いながら読み進めたが、強烈やらじわじわやら嫌悪感のオンパレード…だめな父親のアホさかげんが箸休めになるほどでした。 私は血の繋がりは最強の呪いやと思っているのでまんまその典型ですね。 異常な親にはその親が居るわけですから結局誰が悪かったん?ってなります。それに巻き込まれた人がただただ不憫。 本当にトラウマレベルの嫌な話です。が、関西弁のおかげか内容はスルスル入りとても読みやすかった。家族関係に問題ない人にはおすすめです。
Posted by
薔薇好きなので、書評を読んで直ぐに図書館に予約し、一気に。まるでミステリー。なのに、どんな普通の家庭にも潜む何かが見えてくるようで。 娘にも勧めて、感想を聞きたい。 えっ?それってどうなの? という話。
Posted by