本を守ろうとする猫の話 の商品レビュー
この作者、本が好きなんだなーと思った。 可愛い猫ちゃんの話ではない。 本というものは何なのか? 本に向き合うということは何なのか? 本を愛する作家が、改めて本とは何か、本を読むことの意味、本を愛することの意味について問いかける。 あなたは何のために本を読むのか? 本について、改...
この作者、本が好きなんだなーと思った。 可愛い猫ちゃんの話ではない。 本というものは何なのか? 本に向き合うということは何なのか? 本を愛する作家が、改めて本とは何か、本を読むことの意味、本を愛することの意味について問いかける。 あなたは何のために本を読むのか? 本について、改めて考えるきっかけになる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2024/12/13 読了 本の問題?本好き過ぎな人の問題?に対して、人語を解する「トラネコのトラ」に見初められた高校生のお話し。 ファンタジー要素に対する説明がほぼなく、話しが進んでいくのを懐かしく感じました。 どうして、夏木古書店の板壁に通路ができるのか? 解放された本はどうなったのか? トラネコのトラは、誰なのか? などの説明は一切なく、話しは進んでいきます。 作者本人の解説まで、読み進めることを、おすすめします。違った視点から考えるきっかけがあるかもね、で、星+1です。
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この本の良さを、思いを伝えるほどの感想を書くことができない自分に悔しさを抱くほど、たくさんのことを考えさせられる本でした。 友人に、私を一言で表すなら?と問うと「正義感」と帰ってくるほど、正義感に支配された生き方をしてきました。ただ、多様性がうたわれるなかで、何が正しくて何が間...
この本の良さを、思いを伝えるほどの感想を書くことができない自分に悔しさを抱くほど、たくさんのことを考えさせられる本でした。 友人に、私を一言で表すなら?と問うと「正義感」と帰ってくるほど、正義感に支配された生き方をしてきました。ただ、多様性がうたわれるなかで、何が正しくて何が間違っているのか、わからなくなり、善行の意味さえ自分の中で失いつつある中で、この本に出会いました。 "本を読めば、理屈で何かを語るよりずっと大切なこと、人はひとりで生きているわけじゃないってことが、簡単にわかるんです。" この言葉が、私の中の大切な信念を拾ってくれたような気がします。 個人主義で、わがままで冷たい世の中だと感じている私にはとても刺さる本でした。 これからも腐らずに、優しさと思いやりを持って生きていきたいと思えました。 時代を越えて受け継がれてきた傑作と呼ばれる作品がたくさん散りばめられていましたが、私は知らないものばかり、、まだまだ新しい世界が待っている。少しずつ扉を開いていきたいですね。自信はないですが笑 皆さんがどんな思いを抱きながら、読んだのか知りたくなる内容でした。
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本との向き合い方を考えさせられる小説だった。 第一〜三の迷宮で、ただ大量に本を読んでそれを誇示するだけとか、効率よくあらすじや要約だけを抽出してしまったりなど、本を単なるツールとしてしか捉えていない人が現れる。 それに対して、古本屋を営む祖父を亡くしたばかりの、読書の虫のような...
本との向き合い方を考えさせられる小説だった。 第一〜三の迷宮で、ただ大量に本を読んでそれを誇示するだけとか、効率よくあらすじや要約だけを抽出してしまったりなど、本を単なるツールとしてしか捉えていない人が現れる。 それに対して、古本屋を営む祖父を亡くしたばかりの、読書の虫のような主人公が、祖父の言葉を思い出しながら、こうありたいと思わせる、本との向き合い方を示してくれる。 それが答えというわけではないけれど、やっぱり本とは丁寧に真剣に向き合い、楽しんでいきたいと思わされたし、それがより自分を深みのある人間にしてくれるのかなと感じさせられた。 そして、著者の遊び心満載の仕掛けが「解説にかえて」で紹介されていて、謎解きの感覚で再度楽しめる本でもある。 あー、あと何回読むことになるのやら。。
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「神様のカルテ」の夏川草介氏の作品。 「世界35ヵ国以上で翻訳出版されたベストセラー」とのことで、「神様のカルテは面白かったけど、世界展開するような作風ではなかったよな」と気になっていた作品(してたらゴメンナサイ)。 「神様のカルテ」とは異なり児童文学やファンタジーに近いフォーマ...
「神様のカルテ」の夏川草介氏の作品。 「世界35ヵ国以上で翻訳出版されたベストセラー」とのことで、「神様のカルテは面白かったけど、世界展開するような作風ではなかったよな」と気になっていた作品(してたらゴメンナサイ)。 「神様のカルテ」とは異なり児童文学やファンタジーに近いフォーマットで海外進出にも納得しました。 ストーリーはタイトルからも想像がつく通り読書を礼賛するもの。随所に古今の世界名作文学の名前が登場し、読書好きならばクスリと笑える仕掛けが隠されているそうですが、本筋はそんなものは判らなくても充分楽しめます。 僕自身は、過去に読んだ作品の大まかな筋は覚えていても、文章まで記憶していることはまずありません。作品の一節を引用するなんて、僕にとってはアベンジャーズなみの特殊能力ですが、そういったタイプの本読みさんも確かにいますね。この作品の主人公も(多分作者も)そういったタイプ。同じ本を読んでいても見ている地平は違うのかなぁと考えさせられた作品でした。
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読書欲が掻き立てられる作品。過去の難解な傑作を読んでみたくなりました。私も読書の三千メートル峰に挑んでみたいです。
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初めてSFなるものを読んだ。多分初めて。 本を読み始めたので、その機会にと。 本と映画に通ずるものを感じ、書店と映画館に通ずるものを感じる。 廃れてはいけない文化はある。みんなで守ろうね
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本を愛する作家さんの、 本のこれからを想う素敵なお話。 読書のプロではないからこそ、 改めて読書の仕方、向き合い方、本の選び方などを振り返ることができたと思う。
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"本を読む"という行為について考え直すきっかけになった。月に何十冊も読むのが正しいのか、いわゆる昔の作品は現代社会でも需要があるのか、など。「読書」の楽しみ方は人それぞれ違うけれど、自分が1番楽しめる方法で本を読んでいきたいと思った。
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本に対する向き合い方が変わりました。 それまで読みやすい本ばかりを読んで、文豪が書いた難しそうな本には手を出していなかった自分が恥ずかしくなりました。作者曰くこの本には様々な本のオマージュがあるそうなのですが、私にはほとんど分かりませんでした。今後私がもっと本を読んで作者が伝えた...
本に対する向き合い方が変わりました。 それまで読みやすい本ばかりを読んで、文豪が書いた難しそうな本には手を出していなかった自分が恥ずかしくなりました。作者曰くこの本には様々な本のオマージュがあるそうなのですが、私にはほとんど分かりませんでした。今後私がもっと本を読んで作者が伝えたかったことを感じれたらいいです。
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