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本を守ろうとする猫の話 の商品レビュー

3.9

220件のお客様レビュー

  1. 5つ

    59

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2025/02/16

印象に残ったセリフをメモに残す。 「人を思う心、これを教えてくれる力だら本の力だと思うんです。その力がたくさんの人を勇気づけて支えてくれているんです」 読書が好きな人には読んでほしい一冊

Posted byブクログ

2025/02/12

喋る猫に不思議な世界に連れて行かれてそこで本好きなら眉を顰める扱いをされている本たちを救い出す摩訶不思議ストーリー。 けれどその不思議さとは裏腹にどれも現実味のある問題ばかりで、それに対する林太郎の答えはちょっと頼りなく感じる。 ただ、最後の迷宮で答えた本が持つ大きな力とは何か、...

喋る猫に不思議な世界に連れて行かれてそこで本好きなら眉を顰める扱いをされている本たちを救い出す摩訶不思議ストーリー。 けれどその不思議さとは裏腹にどれも現実味のある問題ばかりで、それに対する林太郎の答えはちょっと頼りなく感じる。 ただ、最後の迷宮で答えた本が持つ大きな力とは何か、はまさに自分が本を読む理由だったからとても共感した。 余談だけど走れメロスのあらすじ思わず笑っちゃった。

Posted byブクログ

2025/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本を守る猫の話、の続編。 主人公交代かぁ…とちょっと寂しく感じていたところ、ちゃんと前作の主人公である林太郎くんも出てきた上に沙夜ちゃんとの関係も進展していてじんわり嬉しくなった 昨今、本を読む人が減ってきたと言われているけども、私はやっぱり本の持つ力、言葉が持つ力、人が人を想う力…を信じたいのでこれからも本を読み続けようと思う。

Posted byブクログ

2025/02/07

読み始めたときは「ファンタジー小説かな」と思いましたが、読み終えたいまは「ファンタジー要素を取り入れた、本への愛を描いた小説」という印象です。 アニメーション映画で見たくなるような設定や描写が多く、そういうのが苦手な方にはあまり向かないかもしれません。 でも、ブクログを使って...

読み始めたときは「ファンタジー小説かな」と思いましたが、読み終えたいまは「ファンタジー要素を取り入れた、本への愛を描いた小説」という印象です。 アニメーション映画で見たくなるような設定や描写が多く、そういうのが苦手な方にはあまり向かないかもしれません。 でも、ブクログを使っているかたは本が好きなはず!そういうかたには読んでもらいたい一冊です。 文庫版のあとがきで著者の夏川さんは、「本書には本を愛する人たちが楽しめる仕掛けを、あちこちにひそませてある。」と書かれています。 正直に言うと私には主人公の名前くらいしかピンときませんでしたが、読書家の皆さんならいくつもの仕掛けに気がつけると思います。そういった読み方もしてみてもいいかも。 ますます本が好きになりました!

Posted byブクログ

2025/02/04

スマホやゲームばかりしていたけど、この本がきっかけで、改めてゆっくり本を読む楽しさについて思い出せました。

Posted byブクログ

2025/02/02

面白かった。お手軽でタイパ良くコスパの良い昨今の教養主義に異を唱えている。全くそのとおりだ。 SNSは攻撃的な主張で溢れメディアもどストレートな短絡的な作りになったために低俗になってしまったように思う。物語を読むことは自分と向き合うことではないかと思う。リアルな経験では得られな...

面白かった。お手軽でタイパ良くコスパの良い昨今の教養主義に異を唱えている。全くそのとおりだ。 SNSは攻撃的な主張で溢れメディアもどストレートな短絡的な作りになったために低俗になってしまったように思う。物語を読むことは自分と向き合うことではないかと思う。リアルな経験では得られないことを追体験できることは読書のひとつの醍醐味だ。本を読んだら、得られた体験をもとに一歩踏み出さねばならない。本に心があると感じるのもそれを血肉にするのも読み手の人間だ。

Posted byブクログ

2025/01/26

これまでの人生で、 心に残る本はどれだけあるだろう? このお話しは、冴えない引きこもりがちな高校生が本を救う物語だ。 作中には4つの迷宮が出てくる。 主人公の夏木林太郎は、半ば巻き込まれつつも、自分が好きな本たちを救うために奮闘する。 迷宮にはそれぞれ主人がおり、その主人の横...

これまでの人生で、 心に残る本はどれだけあるだろう? このお話しは、冴えない引きこもりがちな高校生が本を救う物語だ。 作中には4つの迷宮が出てくる。 主人公の夏木林太郎は、半ば巻き込まれつつも、自分が好きな本たちを救うために奮闘する。 迷宮にはそれぞれ主人がおり、その主人の横暴を止めるのが林太郎の役目となる。 本を厳重に保管するもの、本を切り刻むもの、本を捨てる者、はてには本そのもの。 目の当たりにするのは、横暴とも見て取れるその光景が現代の本の読み方、扱い方そのものだということ。 おまえはただの物知りになりたいのか? 常識となりつつある本の読み方、扱い方をみなおすきっかけとなる一冊だと感じた。

Posted byブクログ

2025/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オーディオブックで読了。 文芸誌『GOAT』で紹介され、以前から気になっていた作品。 内容はタイトル通り『本を守ろうとする猫の話』である。最後まで猫の真の正体はわからない…と思う。 主人公の祖父の他界を機に、祖父が守り続けていた夏木書店や本の大切さを辿るお話。書店の奥に見えない世界が広がっていて、課題を解決するたびに、何事もなかったかのように、元の場所に戻る。かなりファンタジー。 私はこの本をオーディオブックで読んだので、「切り刻むもの」の章に少し胸がぐさっとした。「本は何かをしながらでは読めない。いまは皆忙しいから、あらすじだけを切り刻んでいくのが現代において大事なのだ」と主張する人と対峙する章である。 今、私はオーディオブックで家事をしながらこの本を読んでいるんだよな…という矛盾を感じたので、少し胸が痛かったのと、でも、読書の形ってそんなに大切なのかなぁとも思ったりした。 人の気持ちを考えられる力をくれることが、主人公が行き着いた読書の大切さの答えだ。 いまは、ファスト教養やあらすじ動画などが流行っている。それに対抗しようと著されたのがこの本なのだと感じた。

Posted byブクログ

2025/01/11

客観的にはよくできたストーリーだなと思うんだけど、ファンタジー要素が強めな感じがしてその部分についてはあまり好みではなかった。あと、きっと、もっと名著と呼ばれるような難解な本を読んでいる人なら、より楽しめる本なのかもしれない。迷宮の相手が思ったよりあっさりと負けてしまうので、え?...

客観的にはよくできたストーリーだなと思うんだけど、ファンタジー要素が強めな感じがしてその部分についてはあまり好みではなかった。あと、きっと、もっと名著と呼ばれるような難解な本を読んでいる人なら、より楽しめる本なのかもしれない。迷宮の相手が思ったよりあっさりと負けてしまうので、え?これで解決済ってこと?みたいなところもあったり。

Posted byブクログ

2025/01/09

とても読みやすいが、本への愛にあふれているので、私なんかはついていくのがやっと。いや、ついていけてない。所々に散りばめられた、名作だが時間に追われている人たちには手に取られにくくなってしまった作品たちを、おもんばかり憂いている。私は海外文学を見て見ぬふりをしてきたので、重い腰を...

とても読みやすいが、本への愛にあふれているので、私なんかはついていくのがやっと。いや、ついていけてない。所々に散りばめられた、名作だが時間に追われている人たちには手に取られにくくなってしまった作品たちを、おもんばかり憂いている。私は海外文学を見て見ぬふりをしてきたので、重い腰をあげようかという気に今はなっている。その作品たちを知ってから、またこの本を読んだら違う気持ちになるだろう。 クスっと思えるようになりたいものです。

Posted byブクログ