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本を守ろうとする猫の話 小学館文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 小学館 |
| 発売年月日 | 2022/09/06 |
| JAN | 9784094066845 |

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本を守ろうとする猫の話
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商品レビュー
3.9
220件のお客様レビュー
名作が手軽に読めるとうたうあらすじ集や、ファッション感覚な読書観に対する、作者なりのアンチテーゼが散りばめられていて、ともすれば、自分も楽な入門書やあらすじ的なものに逃げがちであることに思いが至ります。 たくさん本を読みたい、難解な一冊をじっくりと読みたい、お気に入りの本を何度...
名作が手軽に読めるとうたうあらすじ集や、ファッション感覚な読書観に対する、作者なりのアンチテーゼが散りばめられていて、ともすれば、自分も楽な入門書やあらすじ的なものに逃げがちであることに思いが至ります。 たくさん本を読みたい、難解な一冊をじっくりと読みたい、お気に入りの本を何度も読み込んでみたい…本に対しては様々な思いがあります。 ただ、自分の姿勢を振り返ると、最近は本との向き合い方が雑になっていたなぁと感じてしまいます。 もともとは本の力を信じていたはず。でも、つらつとした思いはいつの間にか激しい時流に流されていました。 自分は本とどのように向き合っていきたいのか。 本書はそれを思い出させてくれました。 「大切にされた本には心が宿り、そして心を持った本は、その持ち主に危機が訪れたとき必ず駆けつけて力になる」 自分の人生にも、そんな本と巡り会えると良いなと思います。
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『始まりの木』を読んで、個人的に注目度が増した小説家、夏川草介さん。 そんな彼の著作で、「本を守る」とタイトルがついてるからには、読まずにはいられないでしょう
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軽く読めるかなと可愛らしい表紙をみて購入に至ったが、胸に刺さる言葉が沢山散りばめられた本だった。 主人公林太郎は、幼少期に両親が離婚。それから古書店を営む祖父と2人暮らしをしていたが、突然祖父が亡くなり面識のない叔母に引き取られることになる。 引っ越しまで時間がないなかで、大...
軽く読めるかなと可愛らしい表紙をみて購入に至ったが、胸に刺さる言葉が沢山散りばめられた本だった。 主人公林太郎は、幼少期に両親が離婚。それから古書店を営む祖父と2人暮らしをしていたが、突然祖父が亡くなり面識のない叔母に引き取られることになる。 引っ越しまで時間がないなかで、大好きな書店の整理をしていた所に話が出来るトラネコが現れ「本を守るために力を借りたい」と助けを求められる。 否応なしにトラネコと共に不思議な迷宮に入り込み、歪んだ考えを持つ強敵と対峙する。 解決していく毎に「本」の有り様が変化する。 本は「自分以外の人の心を知る事が出来る」と言う理屈じゃない何かを知り得ることのできるものであり、「人を思う心を教えてくれる力」が本には宿っており、良いことも悪いことも教えてくれる。 物語の端々に1節だけ出てくる著名な本は、読んでいなくても何となく納得が出来き、また「読んでみたいかも」と思わせられた。 世界で翻訳されているとの事だが、どんな言葉に翻訳されても「言葉の力」は読み手の心情?身上?により変化するのも面白い。
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